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Ciscoコマンドの質問(ip subnet-zero)
Ciscoコマンドで ip subnet-zero というコマンドがありますが、どのようなときに使うのかいまいちよくわかりません。下記のページの設定例でも使ってます。 http://cco-sj-2.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/info/tips/router/nat/nat_overload.htm 前から気になって気になって・・・。 どなたかご教授ください。
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すでにご存知のことも含まれるかも知れません。また、長くなってしまいますがご容赦ください。 以前のインターネットの世界ではクラスフルなアドレス体系が用いられていました。クラスA,B,Cという表現が用いられますが聞いたことはございませんか? 32bitあるアドレス空間のうち先頭の3bitでクラスが分かれます。00であればクラスA、10であればクラスB,110であればクラスCとなりネットマスクもクラスにあわせ固定になっていました。クラスとネットマスクの関係は以下のとおりです。これがいわゆるナチュラルネットマスクです。 クラスA:255.0.0.0 クラスB:255.255.0.0 クラスC:255.255.255.0 たとえば、172.16.0.0 のアドレスは2進数に直すと 10101100.00010000.00000000.0000000 となりクラスBであることがわかります。よってこのアドレスに対するネットマスクは255.255.0.0、2進数に直すと 11111111.11111111.00000000.0000000 となります。ここでネットマスクの表す意味を説明しておくと1がたっている16ビットがネットワークアドレス部、0になっている16ビットがホストアドレス部です。ホストアドレス部には16ビットあるためクラスBのネットワークでは2の16乗=65536個のアドレスが存在します。実際には先頭のアドレスと最後のアドレスは特別な用途として予約されますので65534台のホストが同一ネットワーク上に設置できることになります。ですが65534台ものホストを同一ネットワーク上に設置するのは非現実的です。そこで目的や用途にあわせネットワークを分割します。この分割されたネットワークのことをサブネットワークといいます。例えば16個のネットワークに分割してみましょう。この場合のネットマスクは255.255.240.0となり2進数に直すと 11111111.11111111.11110000.00000000 となります。先に説明したナチュラルネットマスクと比較すると4ビット分1が多くなっています。この4bit部分がサブネット部になります。 11111111.11111111.11110000.00000000 |----------------||*1||-----------| *1 sub-net 分割された16個のネットワークは 1. 172.16.0.0 255.255.240.0 2. 172.16.16.0 255.255.240.0 3. 172.16.32.0 255.255.240.0 4. 172.16.48.0 255.255.240.0 5. 172.16.64.0 255.255.240.0 6. 172.16.80.0 255.255.240.0 7. 172.16.96.0 255.255.240.0 8. 172.16.112.0 255.255.240.0 9. 172.16.128.0 255.255.240.0 10. 172.16.144.0 255.255.240.0 11. 172.16.160.0 255.255.240.0 12. 172.16.176.0 255.255.240.0 13. 172.16.192.0 255.255.240.0 14. 172.16.208.0 255.255.240.0 15. 172.16.224.0 255.255.240.0 16. 172.16.240.0 255.255.240.0 となります。では12番目のサブネットを見てみましょう。 172.16.176.0を2進数に直すと以下のとおりでサブネットは 10101100000100001011000000000000 ----------------****------------- 1011となります。では1番目のサブネットを見てみましょう。172.16.0.0を2進数に直すと以下のとおりでサブネットは 10101100000100000000000000000000 ----------------****------------- 0000となります。これがいわゆるサブネット0といわれる ネットワークになるわけです。 あとは他の方もおっしゃってる内容に続きます。
その他の回答 (3)
- help1goo
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最近のIOSだとデフォルトでONになっています。
- furlong
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先の方の回答の通り、サブネット0を許すコマンドです。この場合、サブネットというのは、IPアドレスのクラスで決まるナチュラルネットマスクと普通にいうサブネットマスクとの差分に当たる部分です。 サブネット0は、当初、特別の目的に使用する計画で予約されていましたが、結局、計画が頓挫して予約が解除されました。現在では、サブネット0を特別に扱う理由が完全になくなった為、無条件に ip subnet-zero を設定しておいて間違いがありません。 シスコは太古の時代からルーターを作っているので、現在の常識では考えられないコマンドがあります。
お礼
ありがとうございます。ただ >サブネットというのは、IPアドレスのクラスで決まるナチュラルネットマスクと普通にいうサブネットマスクとの差分に当たる部分です。 と言うところがよくわかりません。できれば例をあげていただけると助かるのですが・・・。 よろしくお願いいたします。
- rara_sun
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使えない0サブネットを使えるようにするのが subnet-zero です。取れるアドレスが少ない時に有効です。 Ciscoとかルータは全く触った事がないのですが、興味が会って調べてみました。 解説サイト http://homepage2.nifty.com/msgaichi/ccna/add.htm
お礼
ありがとうございました。 でも、どうも0サブネットの意味がわかりません。
お礼
非常にわかりやすく詳しい説明ありがとうございました。あと一つだけお聞きしたいことがございます。Ciscoルータの場合、このコマンドはデフォルトではONなのでしょうか?それともOFFなのでしょうか?