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国債収支について教えて下さい。
お世話になります。最近は国際収支が黒字と発表されます。しかしながら国債収支の黒字の意味が分りません。どなたか分り易く教えて下さい。例えば会社で言えば、買った金額(原価の意味)より販売した金額が多ければ当然黒字になりますよね。その場合会社は税金を払って内部留保出来ますよね。内部留保は土地でも現金でもどんな形でも出来ますよね?所で国債収支が黒字の場合、その場合の黒字は、誰の所有となるのでしょうか?又どんな形で留保するのでしょうか?私は全く分りません。具体的に教えて下さい。又この事が理解出来る本でも紹介して頂くと助かります。勉強します。宜しくお願い致します。
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Wikipediaみましたが,これだとなんだかさっぱりですね….ハイパー初心者向けの説明をしてみたいと思います.(至らぬ人間なのでわからない点やおかしい点は指摘していただけるとありがたいです) そもそも国債収支というのは「外国とのお金のやりとりを記録したもの」になります.ここでは超単純化して「日本」と「アメリカ」しかない世界を考えてみましょう. 日本はモノを作りアメリカに売っていますね.そして毎年代金を日本は受け取っている.これは「貿易収支」に記録されます. そして日本はアメリカにお金を貸し付けることでその見返りとして利子を受け取っています.これは「所得収支」に記録されます. このようなモノやサービスの受け取りなどを記録したものを総合して「経常収支」といいます.(ほかに経常収支にはサービス収支と経常移転収支という項目があります.) 日本はアメリカにこのようなモノやサービスを提供しているので経常収支は毎年のように+になっています.これをお金の流れにすると… 日本←アメリカ ですね.これが日本の経常収支の黒字の意味です. 次にもう1つの項目「資本収支」の説明です.これはお金が融資・投資目的で移動したときに記録されます.日本はアメリカに大量のお金を融資あるいは投資しています.つまりは日本から大量にアメリカへお金が流出しているわけですね.お金の流れは… 日本→アメリカ ですね. ここまでちょっとまわりくどい説明でした.(汗 簡単に言ってしまえば,モノを売ってお金を稼ぎ(経常収支の黒字),その儲けたお金でアメリカの投資をする(資本収支の赤字)のが日本という国ってことです. やっとここで本題です. >>所で国債収支が黒字の場合、その場合の黒字は、誰の所有となるのでしょうか? ここの国債収支って経常収支の黒字のことだと思うんですが….まあいっか. じゃあモノを売ってお金は稼いだはいいが,稼いだお金全額をアメリカの投資しなかった場合どこに消えるのか?実はそれが「外貨準備高」になります.式にすると簡単です. 経常収支の黒字ー資本収支の赤字=外貨準備高 というわけで答えは「外貨準備高」でした~~~.つまり政府がバッファしているわけなんだわ.なんでそうなるかって?そういうふうに統計上なってるんだよね... 参考:http://www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research07/ron1003a.htm まあここで話はおしまいですが,最後にアドバイス.国債収支を考える際にはあまり企業でたとえないほうがいいと思います.なぜなら企業でいう黒字と国際収支上での黒字というのはいくぶん違うところがあるから. 国際収支上の黒字というのは「外国からお金が入ってくること」,対して赤字は「外国へお金が流出すること」です.これが頭に入っているだけでもかなり話が違うはず. この回答だと説明を省いたところもあるのであとはwikipediaの該当記事(参考URL)でも参照してください. あ,ちなみに自分が国際収支をある程度説明できるレベルにもっていった本は「本当はヤバイ韓国経済」.ちょっと古い本だから今はおすすめできないかな,アクも強い本だしね….しかし勉強になった一冊ではあります.