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外貨債権の日本円での受け取りの仕組みについて
SBI証券にて、以下の仕組み貯金をみつけました。 元本通貨変動型 円仕組預金「コイントス」 https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i050301CT 豪ドル 1ヵ月 年9.6% (税引後 年7.68%)は、 他社が出している豪ドル債に比べて、利率が高すぎると感じました。 外国債は、為替の値動きが大きなポイントとなると思いますが、 この仕組み貯金が、他の豪ドル債に比べて利率が良すぎるのは何か裏があるのでしょうか? これは、満期時に、豪ドルでの受け取りか日本ドルでの受け取りかを選べないというデメリットがありますが、 もしそれだけだとしたら、 MUFJ豪ドル社債や、三井住友豪ドル社債が、かなり見劣った商品に見えてしまうと思ったのですが、どうなのでしょうか。 http://www.bk.mufg.jp/info/200906_gaisai/index.html http://www.nikko.co.jp/bond/01/03_aus.html 償還日に、豪ドルで受け取るのと、償還日に否応ナシに日本円に変わってしまうというだけで、こんなに差がでるものでしょうか? それともこの差には別の要因が大きいのでしょうか。
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仕組み・・・」と名前がついた金融商品は、リスクをしっかり理解しない限り手を出すべきではありません。数年前から、ネット銀行を中心に販売され、オプションを使って特別な仕掛けが作られた危険商品です。 普通預金や定期預金と同じように預金保険法の対象となっていることから、元本に対する安全性と高金利に目が向き、仕掛けられたリスクを軽視されがちです。金融庁は銀行・証券会社の商品広告には、そのリスク説明を十分に行うよう指導しています。 オプションは一般には保険商品に組み込まれていて、あまり意識しないでしょうが、「保険料を払って、万一ために備える」という保険契約者の立場は「オプションの買い手」、保険会社は「売り手」です。 ところが、この仕組み預金に組み込まれたオプションは、満期日に契約時に決めた特約レートで豪ドルを売る権利です。そのオプションの買い手が証券会社であり、預金者は「オプションの売り手」の立場です。「買い手」である証券会社は「売り手」に支払うべき保険料を円元本に対する利息と見せ、金利が9.6%付くとしているものです。 怖いのは償還時です。「オプションの売り手」となった預金者は、高金利を受け取りますが、その代わり契約時に決めた豪ドル円の特約レート、(例えば80円とします。オプション用語では権利行使価格といいます)よりどんなに円高にあろうと、証券会社は預金者に豪ドルを80円で売る権利があり、預金者は買う義務があります。 入金した円元本の金額が80万円だとすると、80円で豪ドルに換算され1万豪ドルの償還元本となります。豪ドルの市場レートが75円であれば、円換算レートは50銭下の74円50銭で計算され、受取額は74万5千円となります。ただし円高になればなるほど、損失は広がっていきます。 9.6%の金利は円元本に対して付与されるので、 80万円*0.096÷12=6,400円(税込み) この仕組み預金に仕掛けられたオプションは豪ドル売り/円買ですが、反対の豪ドル買い/円売りであれば、円安になればなるほど預金者が損をします。 照会の豪ドル債はどちらもオプションなど一切ない、豪ドル建て普通社債です。途中換金などしなければ、リスクは純粋に為替リスクだけですが、仕組み預金の1ヶ月満期に対し、償還まで2年半、3年となっている点が同じ土俵で比較できない点です。 債券は償還期間は長いのですが、購入時より円安になった時点で豪ドル元本の為替リスクをFXでヘッジしておくとか、何らかの対策は立てられると思います。購入したっきり何もせず、為替は償還時の運任せという人が多いのも現実ですが。
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- goosho1129
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No.2です。 分散投資というのはもちろん重要なことですが、投資の雑誌などを見ると、全般に「リターンの最大化」という面だけが強調されているように感じられます。一つの資産価格の下落を、他の資産価格の上昇で補う、つまり「リスクの最小化」というのが、分散投資の原点のはずです。 外貨建て資産はポートフォリオの僅かな部分とのこと、賢明だと思います。豪ドルも一時は107円を超えていたときもあったのですが、2008年10月は、1ヶ月の間に85円から55円へと35%下落しています。このときは豪ドルが売られたというより、円が全通貨に対して全面高となったときです。1年後の2009年9月に85円台まで回復したのは、今度は豪ドル自体に買われる要因がありました。 外債は償還まで数年~10年位あるので、為替リスクは吸収される、と云われます。しかし、一つの債券だけだと、その償還時の為替レートに100%左右されるので、償還期限の分散化や購入価格のドルコスト平均法を使って、為替リスクを分散させることが有効だと思います。 前回書いたFXでのヘッジは、ポートフォリオとは別に豪ドル円の通貨ペアで豪ドル売りのポジションつくり、キープすることです。但し、スワップポイントがマイナスになるので、その分考慮する必要があります。使い方としては、購入時より10円円安になった時点で、利益確保のためヘッジするとか、円高のトレンドが大きく付きそうであれば豪ドル売りのポジションを作って、それ以上の損失拡大を押さえ、また豪ドルが買われてきたら、豪ドル売りのポジションと同じレートで反対売買するなどです。
- ikoan7632
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外貨債権でもなければ、外貨債券でもなく、 あくまでも為替特約つきの円貨の仕組預金ですので、そこは誤解のないように。 冷静に計算していただけるとわかると思いますが、 円安に大きく進んだときには、為替差益を受けられない分、受け取れる利益が減り、 円高に進んだときには、割高の為替レートで外貨を購入させられることになるので、 あまりよい商品だとは、個人的には思えません。 為替レートがほとんど変動せず、かつ特約が適用されずに円で戻ってくれば、 割がいいといえますが、これは結構厳しい条件です。 1年以上前の、コイントスが出てきた直後に検討した文書が残っていましたので、参考までにどうぞ。 コイントス商品概要(個人的解釈): 1.預入日の前に、特約レートが設定される。 2.為替レートに関わらず、満期日に円貨で高い利息を受け取れる。 3.判定日の為替相場が特約レート以上なら、特約が適用されず、預入金額は円貨で戻る。 それ未満なら特約が適用され、預入金額分 特約レートで外貨を購入される。 註釈1.特約が適用されなければ、利率のよい円定期預金と解釈できるのか。 註釈2.特約が適用されれば、概ね相場より不利なレートで外貨を受取ることになる。 ・受取利息の計算 まず、満期日に円貨で受け取れる場合の利息の計算をしてみる。 利息 = 預入金額 x 金利 x 預入日数/365 受取利息 = 利息 -利息x(所得税率 + 住民税率) = 利息 x 0.8 厳密には利息は小数点以下は切り捨てられ、 所得税と住民税はそれぞれ小数点以下は切り捨てられる。 ・損益分岐点の計算 次に、どのような場合に損をするのか、損益分岐点のレートを計算してみる。 特約が適用されなければ円貨で全額返還されるので、損失は発生せず、特に検討の必要はない。 特約が適用されて外貨で返還される場合、 満期日に受け取った外貨を即座に売却して円貨にするときに、 損しない売却レートを求めてみる。 すなわち受取利息分までは損失が発生しても許容するものとする。 外貨受取額 = 預入金額 / 特約レート 売却金額 = 外貨受取額 x 売却レート 売却金額 > 預入金額 - 受取利息 となればよいので 損益分岐レート = (預入金額 - 受取利息) / 外貨受取額 ・定期預金との比較 そうはいっても、損をしないことで満足してはいけません。 少なくとも円定期預金よりも利益は出さなくては意味がありません。 先ほどと同様に、定期預金に預入れた場合の受取利息を計算してみる。 定期預金利息 = 預入金額 x 定期預金金利 x 預入日数/365 定期預金受取利息 = 定期預金利息 -定期預金利息x(所得税率 + 住民税率) = 定期預金利息 x 0.8 少なくともこの金額より利益を出せるようにするには、 先ほどの損益分岐レートから定期預金利息分を許容範囲から狭めればよいので、 損益分岐レート<定期預金> = (預入金額 - 受取利息 + 定期預金受取利息) / 外貨受取額 ・外貨定期預金との比較 逆に円安が進んだ場合、損することがないとはいえ、 為替特約預金受取利息 < 外貨売却益 + 外貨定期受取利息 となれば、為替特約預金に預けずに外貨定期に預入れた方が利益が出る。 まず外貨の購入額と定期預金の受取利息を計算してみる。 外貨購入額 = 預入金額 / 購入レート 外貨定期利息 = 外貨購入額 x 外貨定期金利 x 預入日数/365 外貨定期受取利息 = 外貨定期利息 -外貨定期利息x(所得税率 + 住民税率) = 外貨定期利息 x 0.8 先ほどの条件を表現し直すと、 (預入金額 + 特約預金受取利息) < (外貨購入額 + 外貨定期受取利息) x 売却レート なので、 損益分岐レート<外貨定期> = (預入金額 + 為替特約預金受取利息) / (外貨購入額 + 外貨定期受取利息) さて、それでは為替相場がどれくらい特約レートから変動すると 損益分岐レートを超えるか計算してみる。 ……と、ここから具体的な計算していったのですが、 当時とは金利が大きく異なっていますので、割愛します。 自力で計算してみてください。 当時は金利が25%(!)でしたが、それでもかなり危険度が高い金融商品で、 手を出すにはちょっとバクチ要素が強い、と感じました。
お礼
ありがとうございます。 そうなると、比較すると、MUFJ豪ドル社債や、三井住友豪ドル社債の方が、良いと考えますか? どちらも為替相場が影響すると思いますが、同じ土俵で比較すること自体が間違っているのでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 ポートフォリオ的に(分散投資として)外貨を持っておくべきと証券マンに言われて、豪ドルと米ドルを持っています。それでもポートフォリオ的なパーセントは少しです。 ≫購入時より円安になった時点で豪ドル元本の為替リスクをFXでヘッジしておくとか これは、ポートフォリオ分散とは別にFXでのヘッジもしておいた方が良いということでしょうか??