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スプレッドは何を基点として広がるのですか?
スプレッドは何を基点として広がるのですか? ビットですかアスクですか?業者によって違うのですか?
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業者の取引レートは、カバー先銀行から提示されるレートを基準としています。ではカバー先銀行は何を基準にしているかというと、インターバンク市場です。従ってこの問題を考えるには、次の2つの事情を把握しておくことです。 1、銀行側の事情 銀行のレートは、必ず2ウェイ、つまり相手が売ってきても、買ってきてもいいレートを提示するわけですが、銀行といえども、どちらかは受けたくないサイドです。週初オープン時、指標発表時など、市場参加者はマーケットメイクをするほんの一部の銀行を除いて、手を出さずに市場動向を見ているだけです。そんな状況でも市場でレートが提示されたら、いきなり飛びつく銀行も中にはいます。従って、マーケットメイカーとなる銀行は、スプレッドを大きく広げ、また頻繁にレートを変えることで、できるだけいきなりヒットされないようにしているという事情です。業者にレートを提示している銀行は、このようなマーケットメイカーです。 2、業者側の事情 業者側は上記1の銀行側事情に加え、カバー取引方法の違いにより2つに分かれます。 (A)顧客の注文をタイミングを図りながら、カバー取引を行う。 注文を受けてから、カバーするまで数秒~数時間の時間差があるわけですが、その間は業者のポジションが発生します。中には、数日間持ち続けることもあります。カバーするまで数秒~数分の業者にはなくても、それが数日間の業者には、銀行から提示されるアスク/ビッドを自分のポジションに応じて、上か下かに調整してレートを提示することも自己防衛の一つとして、あり得ることでしょう。 (B)顧客の注文は。そのつど銀行とカバー取引を行う。 業者にはポジションが発生しないので、アスク/ビッドどちらを基準にというレート調整もなく、100%業者に提示する銀行のレート次第です。従って、スプレッドの変動はインターバンクの相場環境の変化そのものということになります。こちらの業者は、カバー先銀行が多いほど、顧客に提示するレートは狭くなりますが、一般に(A)の業者ほど取引レートに裁量はありません。
お礼
大変勉強になりました ありがとうございます