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紙幣の大量発行について
公定歩合などを引き下げて、紙幣の流通量をふやそうとすることと、紙幣を大量発行するということは同じようなことでしょうか? 基本的なことかもしれませんが、よろしくお願いします。
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紙幣を(財務省印刷局が)いくら印刷しても,当然に市中に出回るのではありません(財務省や日銀の職員が街頭で配るなどということはない)。 公定歩合の引下げで金融機関への貸し出しを促進し,ひいては市中に出回らせることや,公開市場操作により,やはり金融機関と売買して,市中に出回らせることになります。 具体的には,「銀行券の発行」は金融機関が日本銀行当座預金から引き出して日銀窓口から引き出すことにより行われるということになります。 銀行券の発行額は,世の中でどれだけお札に対する需要があるかによって決まるので,経済取引が活発化し,資金決済需要が増えれば発行額は増えるし,反対に経済取引が落ち着き,資金決済需要が減れば少なくなります。 このことと関連し,従前あった「最高発行額制限制度」の廃止があります。 廃止の理由は,銀行券の価値の安定は日本銀行の保有する資産から直接導かれるものではなく,日本銀行の金融政策の適切な遂行によって確保されるべきものであることや,銀行券の発行高は経済取引の繁閑に伴って増減するものであり,最高発行額も銀行券の現実の発行高に追随して変更されてきた経緯からとされています。 以上の次第で,基本的な考え方としては#4の回答のとおりということになります。
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- daytoday
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#5の補足について 「銀行券」というのは,おもちゃの「こども銀行券」のようなものではなくて「お金」そのものです。 「企業に貸し出して」の部分ですが,従前,公定歩合は「市中銀行」への貸出金利としての意味をもっていました。「利子がまったくつかない」ではなくて「利子=コスト」がつくものとしてです。 しかし,現在は日銀が市中銀行へ直接,貸し出す(マル公貸し)ということはほとんど無くなり,従来の公定歩合は銀行への貸出金利を意味するという説明は,極めて不正確なものとなっています。 当初のご質問内容からかなり脱線した話になりましたが,紙幣の流通量を増やす手段としての公定歩合引下の意味内容の変化についての詳細は参考URLをご覧ください。
お礼
銀行券はお金のことなんですね。勘違いしてました。 >しかし,現在は日銀が市中銀行へ直接,貸し出す(マル公貸し)ということはほとんど無くなり,従来の公定歩合は銀行への貸出金利を意味するという説明は,極めて不正確なものとなっています。 そうなんですかー。全然知りませんでした。 URL、見てみたいと思います。 どうもありがとうございました。
- hatman34
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No.4です。 まず、間違いの訂正から(No.5さん、ありがとうございました) 1.大蔵省-->財務省の間違い 2.造幣局-->印刷局の間違い 造幣局:貨幣を製造 印刷局:紙幣を製造 http://www.mint.go.jp/qa/qa_06.html ------------------------------- >銀行券というのは、貸し出しても利子がまったくつかないお金のようなもので・・・ 日本銀行券=紙幣(お金)です。日銀が一般の銀行にお金を貸す際の利子が公定歩合です。 ----------------------------------- >>紙幣流通量の増加分だけ実体経済も増加すれば、価値は変わらないでしょうが、実際はインフレ傾向になります。 >これは、簡単に言うとどういう意味になるのでしょうか? すみません。ちょっと説明をはしょりすぎちゃいました。 公定歩合を下げて、日銀が一般銀行に貸すお金を増やすと、銀行の資金残高も増えて、企業に融資するお金が増える。すると、企業の資金も増えて、将来に備えて設備投資でもしようかという気になる。その際、資金が十分あれば、「まあ、あんまり値切って時期を逸するより早く設備投資して商売を拡大しよう」となり、設備購入価格が(資金難の時と比較すると)高くなる傾向が出てくる。 すなわちインフレ傾向です。これを「財布が暖かくなれば、ちょっと高い買い物もするようになる」と表現しました。
お礼
銀行券ってお金のことなんですね。わかりました。 補足の説明ありがとうございます。 よくわかりました。 参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
- hatman34
- ベストアンサー率34% (36/103)
紙幣の流通量をふやそうとすることと、紙幣を大量発行するということは同じようなことです。 紙幣は、日銀が発行します。 (印刷するのは、大蔵省造幣局ですが) 発行しても、日銀の金庫に紙幣を眠らせておいても何の意味もありません。 この紙幣を市中に流通させるためには、 1.公定歩合を下げて、銀行経由での企業・個人への貸し出しを増やす。 2.日銀が国債を買って、国がその紙幣を使って(公共投資など)、市中に流通させる。 の二通りがあります。 先ごろ、日銀が株を買うという話がありましたが、これは例外です(結局どうなったのかなあ?) したがって、「大量発行=市中の流通量をふやす」です。 紙幣流通量の増加分だけ実体経済も増加すれば、価値は変わらないでしょうが、実際はインフレ傾向になります。 「財布が暖かくなれば、ちょっと高い買い物もするようになる」です。 素人なりに、自信もって回答しますが、専門家の確認がほしいです。
お礼
わかりやすい説明、どうもありがとうございます。 だいたいわかったのですが、 >紙幣流通量の増加分だけ実体経済も増加すれば、価値は変わらないでしょうが、実際はインフレ傾向になります。 これは、簡単に言うとどういう意味になるのでしょうか? 未熟ものでスミマセン・・。 よろしくお願いします。 どうもありがとうございました。
お金がたくさん出回ってもお金の(通貨の)価値は大きくは変わりません。なぜなら出回る前は預金などの形でしまわれていただけで、要するに世の中には出回っていたけど市場には出ていなかったわけです。つまり通貨の総量は変わらないわけです。 一方通貨の大量発行は通貨の総量が増加しますから、通貨の価値に影響してきます。
お礼
補足していただき、どうもありがとうございます。 参考にさせていただきます。
- otosigo
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公定歩合などを引き下げて、紙幣の流通量を増やす→市場の紙幣の絶対量は変わらない。ただ「お金が回る」状態になる→紙幣の価値は変わらない。 紙幣の大量発行→市場の紙幣の絶対量が増える→価値が下がる という違いじゃないでしょうか?
お礼
どうもありがとうございました。 参考にさせていただきます。
公定歩合を下げる→銀行の金利も下がる→お金を預けてもあまり利子が付かない。逆に借りても利子が少ない→じゃあお金をじゃんじゃやん使っちゃおうってことで市場に出回るお金が増える。→お金の価値自体はあまり変わらないが経済活動は活発になる。 紙幣の大量発行→単にお金の量が増える→同じ一万円でも実はお金の価値は下がっている。→極端な例がインフレ、鞄いっぱいの札束でパン一個しか買えないというようなことが起こる。 ということじゃないでしょうか?
補足
どうもありがとうございます。 >市場に出回るお金が増える。→お金の価値自体はあまり変わらないが経済活動は活発になる。 ↑についてなのですが、お金の価値というのは、お金がでまわるぶんさがってしまうのではないでしょうか? 紙幣の大量発行との違いがよくわからないんですが、どこが違っているのでしょうか? 基本的なことかもしれませんがよろしくお願いします。
お礼
どうもありがとうございます。 URLも読ませていただきました(わからないところがけっこうありましたが・・。) >「銀行券の発行」は金融機関が日本銀行当座預金から引き出して日銀窓口から引き出すことにより行われるということになります。 銀行券というのは、貸し出しても利子がまったくつかないお金のようなもので、それを企業に貸し出しているのですね。 参考にさせていただきます。 何かとんちんかんなことをいっていたら指摘してください。 どうもありがとうございました(^^)