既にお気づきのようですが、ジップロックなどの普通のピニールは水分は遠しませんが、匂いは通してしまいます。
実は、ビニール袋とは物凄く目の細かい網の袋なのです。
水の分子は結構大きいのでビニールの袋に入れると漏れ出しませんが、臭いの成分は非常に微細なのでビニール袋の網目を透過してしまいます。
従って、コーヒー豆をジップロックに入れても特に保存に良いという事は無く、コーヒーの命である香りの成分はどんどん逃げ出してしまいます。
冷蔵庫がコーヒー臭くなるだけなら未だしも、更に悪い事に匂いが出て行くという事は、外からも臭いが入って来るという事になるので、肉や魚などの臭いの強い物と一緒に保管していたらコーヒー豆が生臭い臭いを吸着するという最悪の状態になる事も考えられます。(魚臭いブルマンなんて不気味ですよね)
冷凍庫や冷蔵庫に保管するなら、臭いを密閉できるビニール袋という優れた物が売られていますので、そのビニールに入れてから丈夫なジップロックに入れ、二重のガードをして保管すれば大丈夫です。
私はジップロックに入れて冷凍すると良いと言うお話は聞いた事が有りませんでしたが、何処からそのような迷信が湧いて出たのかは知りませんが食品の鮮度を落とさずに長期保存できる冷蔵庫(特に冷凍庫)が良いだろうと言う素人考えから発生した迷信だと思います。
もしかすると、コーヒー豆の保管は直射日光の当たらない冷暗所が好ましいと言うことから、冷蔵庫イコール冷暗所という発想によって結び付いたのかもしれませんね。
コーヒー豆の鮮度を落とさず(酸化防止)に香りも逃がさない保存方法としては、完全密閉できる小さめのガラス瓶(蓋もガラスの物)に小分けにして入れて、日の当らない冷暗所に保管する事をお勧めいたします。
缶に入れるとコーヒー豆に金臭さが移ります、大瓶に入れると使う度に空気が入って豆の酸化が進みます。
保管場所は冷凍庫でも良いですが、紫外線殺菌灯を採用している冷蔵庫の場合はNGです。
コーヒー豆はまとめ買いをして長期保存しないで、良く売れているお店で新鮮な物を必要な分だけ買って来て直ぐに使い切ってしまうのが、香り高く美味しいコーヒーを飲む為の鉄則です。
(面倒くさいし割高になる、近くに良いお店が無い、実際にはなかなか難しいですが)