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パラサイト・シングル
パラサイト・シングルという言葉を よく耳にするようになり また、そういった人が増えていると思います。 そういった人たちが増えることによって 社会に与える影響、日本を変化させるもの は何なのでしょうか。 これからもそういった人たちは増えていくのでしょうか。
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尻をたたいて、子供を家から出していた時期もあったとは思います。 その親の年齢層にも寄りますが、高度経済成長によって経済的に裕福になった年齢層(65~45くらい)の親は、甘い親が多いのでは? 普通は、働き手の世代交代が自然に進み、お年よりは、若手に養われる。 労働力にならないお年よりは、社会的弱者として扱われるという不具合も、かつてはあったでしょう。 しかし、終身雇用、年功序列式の給与体制などが、本来、若いときに比べて、労働力の低下してくる高齢者層に、逆に資本力(金銭を持つ)や人脈、権力などがつき、下の世代を養うことが可能になっています。 つまり、そういった、終身雇用制、年功序列式というものが、メインの働き手の、世代交代の進行を鈍らせたと見れます。 今後を見ると、終身雇用制、年功序列式の給与体制などは、今よりももっと崩壊していきます。 パラサイトシングルは、積極的なパラサイトシングルはありえれど、パラサイトできる地盤が脆弱になるために、それを選択する人はあまり多くならないと思います。パラサイトできなくなります。 経済格差は広がり、社会的地位を築かなかった、築けなかったお年寄り達は、またしても、社会的弱者になってしまう可能性があります。そのお年寄りの次世代たちは、パラサイトなどは不可能でしょう。 むしろそのとき、現役の働き手(権力、人脈などが無くても自ら働ける人)が、どれだけ、そういった増加するであろう社会的弱者を、フォローできるのかと言うところに、問題があります。 パラサイトをゆるしていた世代は確実に年を取るのであり、実質的な労働力は低下します。それが、自然の摂理です。 権力、地位、そういうものは、アメリカ的な実力主義化することで、アップダウンが激しくなり、金持ちは、明日には貧乏になったりする可能性が多くなると思います。 そうなると、社会構造が不安定になるので、社会的弱者を積極的にフォローすることで、逆にその安定性を得るということが、合理的であろうと思います。 アップダウンに使われているエネルギーを、社会の低層、闇とも言える部分につぎ込むのです。 かつてもそういう手法はありましたが、もっと必要でしょう。福祉分野、環境分野、近代経済社会の生んだ闇に、経済力が生み出した力を、つぎ込まなければならないとおもいます。そのまま行ってしまうと、その不安定性により経済社会基盤(資本)の崩壊を起こすからです。 パラサイトシングルのほとんどは、現段階ではこの社会においては低層であり、権力も経済力もさして高くありません。一般的か、それ以下でしょう。 経済力が目立つほど高ければ、パラサイトする必要が無いからです。経済力があれば、自分の家族(両親も)を養えるからです。 パラサイトシングル達の人格については、パラサイト(親に、金銭的に扶養してもらっている)からといって人間ができてないと言うことは無いでしょう。 どのみち、どんな社会人であれ、社会に、経済に、寄生していると言えばそうだからです。 社会的に、経済的に自立している人であれ、人間のできていない人は多くいます。 むしろ、現代において、パラサイトであろうが無かろうが、人格のできている人というのは少ないのです。 端的に、そういう人間が、パラサイトといわれる人々より多いために、認められているだけなのです。 数が多いだけです。多数派の社会に、順応しているだけです。 自立性、自律性というものは、社会の風潮にあえて乗ったりすることはあれ、意思に反して流されることはありません。そういう生き方は、非常にエネルギーが高いのであり、いわゆる、「社会の歯車」ではないのです。 現実的には、一歯車にならなければ、何もできない、お金がなければ、一人だけでは、何もできないというタイプの人間が、少なくありません。正直に言えば、ほとんどだと思います。歯車は、一人で転がれないのです。 自ら社会を築いているのではなく、組み込まれて行っている、という見方です。 いくら、内面でくすぶっていても、現実に行っている生き方としては、それが事実です。 そういう意味では、パラサイトをして、自分で稼いだお金は自分で使うという生き方は、一つの選択であり、パラサイトで無い人が、パラサイト的なひとをどうこう言うのは、あまり説得力がありません。 余裕を、結婚に使うか、個人的な人生に使うか、余裕の使い方の違いです。 寄生主の余裕を吸い取っているという見方もできますが、それは、寄生主の問題でもあるし、寄生主に、そのような経済力を付与した、高度経済成長期型の社会体制を、今の今まで、権益にあやかろうと言う者の悪徳たちが、のろのろとずるずると、賞味期限切れのシステムを引きずってきた結果でもあるのです。 パラサイトシングル、それは、数多ある生き方のうち、一つの生き方にすぎない。 同じ背広を着て、同じ電車に乗っていく人たち、同じ道路をつかって、仕事場に向かう人たち、そういう一般的な、数の多い社会人といわれる人のほうが、多様性がなく、パラサイトシングルに見る歪さよりも濃い、ある種の、近代の経済社会にある、奴隷的な要素が見えてしまいます。 労働において、奴隷達は、奴隷同士、差別なく扱われますが、逆に言えば、違いなく扱われ、全く違う個人達に、同じような仕事を画一的にこなさせる、機会仕掛けの仕組みであり、まさに、歯車、それ一つでは何の意味もなくなるような仕事を、させられているとも見れます。 それが、崩壊してきてはいるが、現代でもしぶとく残っている近代経済社会の闇であるだろうと思います。 パラサイトシングルが発生していると言うのは、その闇が、崩壊してきていることによる、一つの結果であるとも見れます。 本来、社会と言うのは、もたれあい、支え合いで成り立つものではなく、端的に、協力することもあれば、しないこともある。 それだけの、シンプルな動機によって形成された方が、多機能、高機能を実現するのではないかと思います。 我々現代人の多くは、必要以上に、社会を、経済を、頼りすぎている、そういう風に思います。 密集すれば、それだけ一人では動きにくくなるのです。 拡散型の経済社会が、次世代においては実現されていくように思います。それは、かつてあり、今も皆が抱いているような、シンプルな動機を受け入れることのできる社会でもあると思います。 それは、信頼はあれど、依存しあわない、一人間としての、自立性の高い精神性、労働能力によって、実現する社会だと思います。 私達の体にある細胞と言うのは、一つの細胞にも核があります。 しかし、歯車には核がありません。 一人一人の社会人に、それぞれのもつ、核(あり方)が、それぞれの生き方の確立が、必要であると思います。 それが、自律性、自立性を実現すると思います。 結局、民主主義では、一人一人の人格のオリジナリティ、高さ、そういうものが、社会の質、多様性となり、社会をより豊かなものにするからです。 パラサイトシングルは、個人的には豊かであるので、そうでない人が、それに学ぶものがあり、それは大切なことであると思います。 むしろ、社会性が高すぎると思われる、現代日本の多くの社会人は、その高すぎる社会性のプレッシャーにより、個人の豊かさの幅を、失っていると思われます。もっと、社会性を低め、個人性(自分ありき、さ)を高くした方が、全体としてはバランスがとれ、上手くいくのではないでしょうか?
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- aminouchi
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山田昌弘氏の「パラサイトシングルの時代」は1999年に初版が発行されていますし、その少し前からその言葉は一般に広まりだしているようですね。また、つい最近、伊田広行氏が「シングル化する日本」という著書を出して、上記の山田氏の著作の分析が一面的であることを指摘しています(指摘の内容は#6の方の回答の前半部分に近いですから、重ねてかくことは遠慮いたします)。 また、最近は「パラサイト同棲」というものまで発生してきているようです。つまり、同棲を始める2人共がパラサイトであり、アパートの賃料(あるいは自宅の一部を提供して)や生活費まで同棲する2人の双方あるいは一方の親が面倒を見るようになっているそうでパラサイト問題はここまできたか、とびっくりしています。 さて、昨日の新聞にはいわゆるフリーターの70%以上が「フリーターから脱出したい」という気持ちを持っているということが出ておりました。パラサイトであるからフリーターで充分なのか、フリーターだからパラサイトせざるを得ないのかという問題もありますし、正社員として働いて充分な収入を得ていてもパラサイトしている人もいるようです。ですから、一口にパラサイト(成人しながらも独立せず親と同居している単身者)といってもその内容はさまざまであるでしょう。しかしながら、これがある程度続くと問題になっていくのは介護の問題であり、親世代の仕事からの引退後の生活の問題ではないでしょうか。という観点から上記の伊田氏は「シングル」を社会の基本とするような構造改革をするべきであると述べています。 今までの日本(すなわち今の日本)では例えば年金や税金に象徴されるように夫婦と子供2人の4人家族というのを標準としてきて、夫が働き専業主婦の妻が家事などの面倒をみるということになっていました。その結果、共稼ぎ世帯の税金面での不遇やパート収入の壁、また、専業主婦の年金不払いなどの問題がでてきています。それらについて制度を夫婦や家族単位ではなく各個人単位の制度に変革すべきであると伊田氏は書いています。これらは直接的にはパラサイト問題とは無関係に見えますが、sattinnさんの「社会に対する影響、日本を変化させるもの」というご質問に対する答えとしては充分なものになり得ると思います。 つまり、パラサイトとは個人の生き方の問題でもあるが、社会の実状から生まれてきたものでもあり、具体的な社会の変化の現れでもあるのです。そうした変化を理解せずに、従来の社会感覚のままで過ごしていくことは不可能に近い、ということでしょう。 最後に私としては、社会は自分とは別のものではなく自分も含めてできあがっているものであり、その成員はそれぞれ自立していなければならない、という認識です。また、成人=大人というものは経済的なものも含めて自立してこそ社会の一員として認められるとも思っております。そうした観点から見ますと、パラサイトシングルは充分に自立しているとは言い難く、健そのような人が増えていくと民主主義社会が今後も維持できるかどうか疑問であります。 単純に言えばパラサイトとは「権利は主張するが義務を果たそうとしない人間」と見ることが出来ますし、そのような人が多数派になって行くとき、社会が崩壊していくのではないかと懸念するからです。
- Eivis
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「パラサイト」または「パラサイトシングル」って、何ですか? 先日の「外来語言い換え62語」および「第二回言い換えの検討対象語」にも出ていませんがご説明ください? 現状では、人口に膾炙しているとは云い難い言語で質問されても答えようがありません。。。
- taroimo_hasami
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他の投稿に抜け落ちいてる論点。それは、パラサイトシングルが老老介護予備軍であるという深刻な事実です。彼らは実家にとどまっているため、両親が年老いれば、強制的に老老介護する事になります。また、独身ですので、頼る人もいない。若いうちはいいでしょうが、歳を取ればデメリットの方が多いと言われています。 なお、最近、社会や政治の停滞を個人に責任転嫁してフラストレーションをはらそうとする論調が目立ちますが、不愉快極まりないです。パラサイトシングルが増えても、日本に何か起きることはありませんし、パラサイトシングルであることが人間的欠陥と同一ではありませんので。偏見はやめましょうね。
お礼
貴重なご意見ありがとうございます。 あまり良いイメージを持たれていなったり 精神的にマイナスに捉えられがちな パラサイトシングルは、今後どのように 介護を行うのかも考えていきたいです。
- poncho596
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うちの会社にも居ます。 40半ば過ぎの男性ですけど、体の具合が悪くて休むときに親が電話してくることがあるそうです。 >社会に与える影響、日本を変化させるもの >は何なのでしょうか。 そういう人は子供と一緒です。 自立心はなし。 協調性なし。 何かあるとすぐに人のせいにする。 考え方は常に自己中。 一緒に仕事するのが嫌になります。 周囲のやる気を削ぐような人間です。 それだけでも社会に与える影響はおわかりですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 パラサイトシングルの人すべてが そのような性格になってしまえば 日本は衰退するでしょうね。 また、リストラ(またはフリーター)や晩婚化へと つながる対象になりかねないんでしょうね。
私の周りにも何人かいますね。 様々な影響といえば、まず自立心が養われませんよね。一般の動物で言う巣立ちと言うやつです。困ったときには親が居る、だから普段は好きなことをしている。居心地がいいからそこから抜けたくない、だから結婚して自分が頼られる側に立つことを畏れる。 いざ、と言うとき他力本願な人間になってしまう可能性は否めないでしょう(特に金銭面で)。 また、結婚しなければ子供も増えないから少子化につながる。 これが先々の話になると、税金を納める人間が少なくなるから税金が高くなる、就労者が少なくなって海外の人手に頼るため海外からの移住者の増加(別に悪くないですねこれは)。 さらに、少子化によって子供たちが甘やかされるようになり競争と言うモノをしなくなる。その為、社会が活性化されず、日本人としての文明は衰退していく。 単純に考えればこんなところではないでしょうか? シミュレーションですからこうなる、と言う保証はないですけどね。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 とても的確な回答だと思いました。 すべての面で、その名の通り 寄生しているんですよね。 パラサイト・シングルと呼ばれる人同士が つるんだらどうなるのでしょうか・・・? 何も決まらなかったり、金銭的にもルーズに なってしまうのでしょうか。
- NonNon5
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私の友人にもパラサイト・シングルな人が何人かいます。 パラサイト・シングルしていると、家事は親がやってくれるし、自分のお給料はほぼ全額自分のために使えるし、家はあるし、車もあるし、親に気を遣うという以外、めちゃくちゃ楽そうです。 そうしていると、男性も女性も結婚をあせらなくなるので、またまた、女性の出産率がさがり、日本の若年層の減少に拍車をかけてるかもしれません。 実際、フリーターをしている人の多くは、自分で自活していくだけの収入を得るのは難しいようで、パラサイトすることになっていると思います。 このように、パラサイトしていれば、収入が少なくてもなんとかなる・・ 収入の少ない仕事にも応募者がくる・・ デフレ日本の労働力はこの安価なバイト、パート、フリーターに塗り替えられてしまう・・ こうしてリストラはどんどんすすんでいく・・ なんてことに既になっていますよね。 でも、今、新卒の人たちがフリーターになってますよね。同時に、それは、バラサイトへの道かもしれません。これからももっと増える事が予想されますよね。
補足
早速のご回答ありがとうございます。 やはりフリーターの増加は 免れないでしょうね。 しかしそのことで、生き方の幅は広がっている のでしょうか、無気力の若者が増えているのでしょうか・・・。 フリーターの平均労働時間は月に22時間くらいと聞きましたが、趣味の時間は増えているのでしょうか。
補足
申し訳ございません パラサイト=寄生だと思いますが間違っていますか? 山田昌弘著のパラサイト・シングルの時代を読んで 気になったので、皆さんの意見を伺いたく投稿しました。 気分を害されたらごめんなさい。