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合唱曲落葉松の歌詞の意味が知りたい
小林秀雄作曲、野上彰作詞 合唱曲 ”落葉松”の歌詞の意味を教えてください
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この歌は、「雨」と「ぬれる」がキーワードになっています。 「からまつ林を雨の日に歩く。」 これは、すべての歌詞に共通したことで、場面によって、「ぬれる物」が変わるということです。 全体の意味としては、 「手が冷たい雨にぬれ、寂しい気持ちになり、忘れていた悲しい思い出がよみがえり、涙が出てくる。気がつけば、冷たい雨に身も心も濡れて涙が出ていた。」 こういう状況・気持ちの変化を、から松林に降る色々な雨にイメージとして乗せたものです。 秋の雨のときには「手」がぬれる ただ物理的に手がぬれるだけです。だれでも雨の日に歩けば手がぬれます。秋の雨ですから「冷たい雨」です。 夜の雨のときには「心」がぬれる 「心がぬれる」とは、「寂しくなる」「悲しくなる」など、つめたい雨に手がぬれたことで心が湿っぽくなることを言っています。 ひのある雨のときには「思い出」がぬれる 「思い出がぬれる」とは、「寂しい」「悲しい」湿っぽい思い出を想い出す、ということです。 思い出には、楽しい思い出もあるのですが、冷たい雨に手がぬれて思い出すのは、やはり寂しい思い出です。 *「ひのある雨」とは、俗に「きつねの嫁入り」といって、弱い日差しがあるのに小雨の降っている状態を指しているのだと思います。 小鳥の雨のときには「目」がぬれる 「目がぬれる」とは、涙が出てくるということです。 寂しいことを思い出すと涙が出てくるということで、目が雨にぬれたわけではありません。 *「小鳥の雨」とは、雨の日に遠く小鳥の声が聞こえるという状況です。
お礼
ありがとうございました。読みながら頭の中が整理されていく気がしますた。 私個人の”陽のある雨”に対する印象は地球のダイナミズムを感じる前向きなものだったので、たとえ濡れても、思い出が寂しいものとは限らないような気がして、同感できないでいます。が、全体の流れから行けばおっしゃる事の方が整合性がありますね。 ”小鳥の雨は”なるほどよくわかりました。 今回初めてこのサイトを使いましたが、何というか、心温まるものがありました。ありがとうございました。