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糖尿病と血管

糖尿病と血管のメカニズムについて知りたいです。なんで糖尿病になると血管がやられて、結果手足の壊疽、網膜症などなど合併症につながるのでしょうか? ご指導の方よろしくおねがいします。

みんなの回答

  • baiyaku
  • ベストアンサー率38% (286/739)
回答No.3

糖尿病は血糖値の高くなる病気ですが、血糖値とは血液中のブドウ糖です。ブドウ糖は還元糖といって大変酸化されやすいものです。  この性質を使って人間はエネルギーを作っているのですが、酵素的に分解されると、エネルギーができますが、自動酸化ということを通して血管内のものが壊されたりする被害が一定の比率でできます。それがブドウ糖が血中に増えると自動酸化するブドウ糖も増えるということになります。  そして、血液中にブドウ糖が増えてくると、AGEといって終末糖化産物が増えてきます。これは細小血管障害が起こします。AGEは細小血管周皮細胞の脱落などの原因にもなります。周皮細胞の脱落は内皮細胞からのプロスタサイクリンの分泌が不足し血流障害を起こします。  またこのような状況から、血液の酸化ストレスが増えるようになり、血液中のコレステロールなど脂質の酸化も促進し、動脈硬化を促進します。  細小血管障害は糖尿病に特徴的な障害で、壊疽の重要な原因になります。血流が滞ると免疫が働きにくくなり、人間の体温くらいは細菌が増える恰好の温室ですので、黴菌だらけになってしまい、壊疽してしまいます。

  • higegie
  • ベストアンサー率51% (223/436)
回答No.2

糖尿病治療において、急激に血糖値を下げると何割かの人に、糖尿病性網膜症や腎障害を引き起こすことはコンセンサスを得ている。眼や腎臓は細い血管が非常に多く、その分初めに障害されるからです。 糖尿病はインスリン抵抗性によって、血糖値が高くなります。その為にHbA1cも高くなるわけですが、A1cを下げ過ぎると細い血管が多くある臓器から障害が始まる、と云う皮肉な結果になります。 病気の性質上いかなる治療をしても食後血糖は高いものです。それを治療で、食後数時間の血糖値を下げると血糖値の落差が大きくなるわけです。(A1cは平均血糖値ですから、食後血糖が250であってもその数時間後を100以下に維持すれば、A1c=6.5以下に保てます) そして、血糖値の落差が大きいほど動脈血管内では活性酸素が発生します。 活性酸素の発生は酸化の始まりを意味しますので、その発生が多ければ多いほど血管障害は酷くなるわけです。 また、未治療の糖尿病群では、食後も空腹時も血糖値は高いまま維持されて、そうした場合でも血管障害は引き起こされます。 血管内に糖分が溢れると、血管内でたんぱく質と結合してベタベタな状態になります。それをアマドリ化合物と云いますが、アマドリ化合物もやはり活性酸素発生源になり、微細血管から障害されます。 その他にも、糖尿病患者はLDLコレステロールが高くなりますが、LDLが血管内から血管外に出入りする際、酸化修飾を受けて血管内皮に傷を付けます。これも活性酸素の害です。 この血管の傷を塞ごうとして血小板凝集がおこり、血栓となって脳梗塞・心筋梗塞を引き起こすようになります。 足の壊疽ですが、活性酸素障害による微細血管の動脈硬化と、食事制限などでカルシウムも不足して、メンケベルグ型の動脈硬化(カルシウムパラドックス)を患うのが原因かもしれません。足は血流が滞りがちになり易いので、動脈硬化も手伝い、壊疽が起り易いのでしょう。 分子整合医学者たちは、あまりに厳しい血糖コントロールはせずに「抗酸化栄養」「カルシウムなどミネラル類」「たんぱく質」を用いて、これらの害を防いでいます。 また、インスリン抵抗性減少を治療の目標にしており、初めのトライは体脂肪のみを下げる減量指導をしています。

  • trajaa
  • ベストアンサー率22% (2662/11921)
回答No.1

こういった情報は、「メルクマニュアル」が詳しいようですね。 ということでココ http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec13/ch165/ch165a.html#sec13-ch165-ch165a-264 中ほどの『合併症』というセクションに詳しく説明されています。

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