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糖尿病網膜症について

私の父親は現在58歳で糖尿病になってから約20年が経過しております。 最近、目を閉じたり開けたりすると、右目にシャボン玉が割れたような黒い影が残るという症状を自覚したため、眼科で診察を受けたところ眼底出血しているとの診断でした。但し、その症状は目の開け閉めの瞬間のみで、視力検査では裸眼で両目とも1.2の視力とのことでした。 本日、父親はその病院の紹介により大学病院で目の検査を受けました。 検査時に担当の先生より糖尿病網膜症の説明をうけ、その病気はほおっておくと失明すると説明を受けた瞬間、私の父親は物凄く恐くなってしまい、その後先生が何を言ったか覚えてないと家族には話しをします。 家族も父親の中途半端な説明に困惑しており、心配で仕方ありません。 但し、今日から10日後に蛍光眼底造影検査を受けることになっております。又、本日貰った薬は目の血管を強くするものだと説明しております。私なりにインターネットで調べたところ糖尿病網膜症は大きく分けて三段階で進行し、単純糖尿病網膜症、前増殖網膜症、増殖網膜症となっており、前増殖網膜症では正確な状況をつかむために蛍光眼底造影(血管造影)をすることがあるとのことでした。蛍光眼底造影をすると 詳細がわかるとのことですが、増殖網膜症の時でもこの検査はするのでしょうか。父親の糖尿病網膜症がどの程度進行しているのか、しっかり把握したいという気持ちと、最悪でも前増殖網膜症の段階で、レーザー光凝固により視力低下を防ぎ、絶対に失明をしないで欲しいという気持ちでいっぱいです。どなたか詳しいことを教えていただけないでしょうか。

みんなの回答

  • hiropon626
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回答No.7

文章の訂正 intraretinalではない→intraretinalでもiintravitreousでもない

  • hiropon626
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回答No.6

いえいえ、そういう意味ではありません。 新生血管はあくまで網膜上の内境界膜と硝子体膜の間に新生血管は発生して接線方向に伸びていくのです。 内境界膜の下や神経線維層に新生血管が生えるわけではありませんから、、、。 ようはintraretinalではないということですね。 intraretinalに新生血管なんかできたら硝子体手術で新生血管を抜去したところが全て裂孔になってしまいます。

  • y8gool
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回答No.5

追伸 ご指摘頂きましたが、 血管の存在しない箇所の網膜からも、新生血管の発生や増殖を する物質が生じる事が分かっています。 患者さんに対してはどの段階であっても食事療法と血糖のコントロールが 大切ですが、糖尿病にかかってから永い人や網膜症の進行している人の場合、 短期間に急激な血糖コントロールを行なうと、血糖の降下で血流が増加して 血管を痛め、網膜症を悪化させますので、内科の医師のもとで定期的な 検査を怠らない事が大切です。

  • hiropon626
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回答No.4

#2の先生に少しだけ訂正と補足 新生血管は網膜や硝子体にのびるのではなく、硝子体膜と網膜(内境界膜)の間に進展します。 そこにグリア細胞や細胞外器質が増生した場合、新生血管膜となり、牽引性網膜剥離の原因となります。 ぱっと見て増殖網膜症と言われなかったのであれば、それほど重篤な増殖変化があるわけではないと思うので、内科でのコントロールを含め、ちゃんと治療さえすれば失明を回避できる可能性はきわめて高いですから、そう悲観することはありませんよ。がんばってください。

t1976
質問者

お礼

何度もご説明いただき誠にありがとうございます。 悲観的にならず、前向きに考えて行くよう心がけます。 また是非ご相談させていただきたいと思います。

  • y8gool
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回答No.3

追伸 ごめんなさい、読み違えていました。すでに出血を起こしています。 毛細血管が詰まって網膜に虚血状態生じると、その部分に不足する酸素や栄養を 補おうとして新しい血管がつくり出され、網膜の表面や硝子体にまで伸びて増殖してきます。 この状態まで来ている可能性があります。

  • y8gool
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回答No.2

大学病院の眼科医です。 あくまで血糖コントロールを前提として、他に網膜症の治療の補助として薬物療法が行なわれます。 それには、最小血管が詰まって網膜の細胞に酸素や栄養が送られない状態を改善するための、血流 を改善する薬が使われます。血管拡張剤や網膜循環改善薬等が使われます。また、血管強化剤、 出血を止める止血剤や脂質代謝改善薬、ビタミン剤などが使われます。ただし、現在のところ、 網膜症に確実に有効な薬はなく、特に増殖網膜症には効きません。よって増殖網膜症になっていれば、 薬物療法は、行なわないので増殖網膜症には、なっていない事が予想されます。 蛍光眼底撮影は血管の状態を詳しく調べる検査です、眼底の血管の異常や網膜のむくみなどを詳しく 調べるために蛍光眼底検査という造影検査を行う事は網膜のもろくなった血管や血流が途絶えている 虚血状態になっている部分を知るためにも増殖網膜症が予想されても、この検査を行ないます。

t1976
質問者

お礼

ご多忙のところ詳細なご説明誠にありがとうございます。 増殖網膜症の段階になっていないことを切願し、今後の血糖コントロールで進行を防げるものなら、家族全員で取組んでいきたいと切に思います。丁寧なご回答をいただき誠にありがとうございました、またご相談させていただきたいと思います。

  • hiropon626
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回答No.1

網膜硝子体専門の眼科医です。 まず糖尿病網膜症の現在の段階ですが恐らくは増殖網膜症になってきている状態と考えられます。といいますのは、突然の出血が起こっているからです。 糖尿病網膜症は高血糖が持続することにより、網膜の細小血管が閉塞していくことによる網膜虚血と、ソルビトールなどの異常な糖タンパクなどが網膜細胞に蓄積するために浮腫を起こし、また種々の化学物質(インターロイキン1、6やVGEF、プロテインキナーゼCなど)が網膜内や硝子体にたまることにより進行していく病です。 網膜の虚血がすすむと、新生血管といわれる病的血管が発生します。この病的な血管が出始めるのが増殖網膜症の始まりなのです。硝子体出血が起こったということは、どこかにこの新生血管が存在しており、それが破綻して出血を起こしています。造影検査をすればわかることですが、大なり小なり新生血管が見つかる可能性は高いと思います。 造影検査はもちろん単純性と前増殖性との判別にも有用ですが、小さな新生血管も見つけることができますし、レーザー照射範囲や度の程度の虚血があるのかを判定する上で、段階に限らず有用な検査です。 必ず受けておいてください。 次にレーザー治療についてですが、レーザー治療は確かに観血手術以外では前増殖網膜症以上の網膜症には絶対必要で、また失明予防の最も効果的な治療法には違いありませんが、出血をひかせるものではありませんし、視力を回復させる目的のものではありません。むしろ網膜症の程度、特に黄斑症が強い場合は、レーザーをすることにより却って視力を下げてしまう可能性もあるのです。治療を終えて何年か先に、「あの時レーザーしておいてよかったですね」というような治療です。レーザーをせずに放置すれば間違いなく失明しますが、しても視力が悪化する可能性はあるので、それは覚えておいてください。 大学病院であるのでたぶん大丈夫だとは思いますが、レーザー治療が終わって視力が落ちてきたタイミングで(落ちないこともあります)すぐに硝子体手術に踏み切れば視力の低下を防げることが多いです。 稀に硝子体手術を殆ど行っていない大学病院もあるので、悪化したときに硝子体手術が可能かどうかの確認は必要でしょう。 私は増殖糖尿病の患者さんが出血を起こした場合は、その出血がたとえ少量であってもなるべく早期に手術に踏み切ります。そういうタイミングで行う手術の視力回復が最もよいということと、出血には炎症を起こす化学物質が多量に含まれており、時間が経てば確実にさらにそれが増殖性変化を強めてしまうからです。硝子体手術は誰もができる手術ではなく、高度な手術で、眼科医にとっても敷居の高い手術ですから、オペに容易に踏み切れない先生も多いのですが、糖尿病網膜症に対しては極めて有効な手術です。 また不明点があればお答えしますので、追加質問してくださいね。

t1976
質問者

お礼

お忙しいところ詳細なご説明誠にありがとうございます。 父親は10日後に造影検査を受けますが、良い結果を望む一方で、 悪い結果がでてしまった時の動揺を少しは抑えることが出来そうです。 父親が夜も眠れず恐怖心を振り払えないでいる中、私も同じように おどおどしててはいけませんね。現実と向き合い、父親が病気を克服できるよう勇気付け、応援して行きたいと思います。丁寧なご回答ありがとうございました、またご相談させていただきたいと思います。