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SEPP回路でコンプリのトランジスタを使わないと?
シングルエントプッシュプル回路のトランジスタはnpnとpnpをコンプリメンタリで使うのが常識ですが、コンプリメンタリでない組み合せで回路を組むと、どんな不都合が生じるものなのでしょうか?
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プラス振幅時とマイナス振幅時の特性が違ってくる可能性が 高くなるので、波形歪みや最大振幅の上下アンバランスなどが 起きます。 コンプリメンタリと言っても完全なペアは期待できないので PNPとNPNの特性が似ていれば、実用上は使えると言えます。 オーディオのように、物理特性だけでは管理しきれない ものが対象の場合は、できることは全て手を打つ、という 意味で、ペア性の高い指定されたコンプリメンタリのペアを 使うのが望ましいということです。 出力がA級だと、ペア性の違いは飽和しない限りほとんど 現れません。
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- tadys
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SEPP回路をNPNトランジスタだけで作るとハイサイドのトランジスタを駆動するためにトランスが必要になります。 上下のバランスをとるためにローサイドのトランジスタの駆動のためにもトランスが必要になります。 SEPPにして出力トランスを排除できても出力段のドライブ用にトランスが必要になるのではSEPPのメリットを生かせません。 トランスを使わない方法もありますが回路が複雑になったり、大電力の出力にむかなかったりします。 大電力用でないICアンプなどでは使用されています。
- anachrockt
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元々電子と正孔ではキャリア移動度が違うんで,npnとpnpで同じ(対称的な)特性になるわけもありません. 三洋はコンプリメンタリのトランジスタがデータシートにまとまって見やすいんですが,それを見ても特性が対称的にはなっていません. http://www.semiconductor-sanyo.jp/ds_j/N6586A.pdf とゆうことで,VCEOとICmax,PD,hFEを合わせて使えば無問題でしょう. 特性を合わせたければ,「準コンプリメンタリ」接続が局部帰還が掛かって非常に望ましいとか,大昔のラジオ技術に実測データ付きで載ってました. http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4999/main/quqsiMOS.html