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日本の社会保障制度の特徴
日本の社会保障制度の特徴について、概要を教えてください。 外国の制度との比較を知りたいのです。 日本は、進んでいるのでしょうか、遅れているのでしょうか。外国と比べた特徴は何でしょうか。 よろしくお願いします。
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domo2003さんこんにちわ。 社会保障って範囲がとってもひろく複雑ですよね。 いろいろな観点で説明するときりがなくなります。 主に、制度全体と年金面でみていくことにします。 【フランス】 ○ 全体として、保険を中心とした制度 ○ 社会保険制度と社会扶助制度に分かれている。うち、社会保険制度は、職域によって、多数に分かれ、複雑であり、国民皆年金・皆保険になっていない。 【ドイツ】 ○全体として保険を中心とした制度 ○年金保険があり、労働者と職員(ホワイトカラー層)は強制加入(=加入しなければならない)、自営業者は原則として任意加入(=加入してもしなくてもどっちでもいい)。 ○1994年、介護保険制度が創設される。(日本より6年早く、かつ世界初?(確か) ) 【イギリス】 ○全体として税を中心とした制度 ○所得保障は、国民保険法により行われている。 老後の年金は、退職年金として、義務教育終了年齢を超える人で、働いている人すべてが強制加入。 【スウェーデン】 ○税を中心とした制度。公が中心で実施。税金が高い。(=高福祉高負担)税の内訳は、福祉政策の目的で多く使われる。税金が高い分、福祉サービスは充実していて、世界トップクラスの福祉国家である。 ○年金制度は、基礎年金と報酬比例の付加年金の2階建てになっている。他、職種別に企業を横断した私的年金が発達していて、実質は3階建てになっている。 ○社会サービス(高齢者サービス、保育サービスなど)はコミューン(日本で言う市町村)が実施主体である。 【アメリカ】 ○自己責任を重視する国家である。国民全体を対象とした社会制度が存在しない。 ○国民の7割が民間保険に入っている。 ○年金は、被用者、一定所得以上の自営業者が強制加入である、社会保障年金(by 連邦政府) と 他 公務員や鉄道員などの個別制度がある。 【日本】 ○全体としては、外国より遅れて社会保障制度が整備される。財源は(保険:税=7:3づつくらいの割合になっている。 ○国民皆保険・皆年金。(国民年金、医療保険は20歳以上の全国民が強制加入) ○国民年金の被保険者は、 第1号被保険者(自営業者・学生・フリーター・無職など) 第2号被保険者(サラリーマン) 第3号被保険者(サラリーマンの配偶者) に分かれている。 ○所得保障、医療保障とも、割りにしっかりした保障があり、制度面では比較的良いが、財源が苦しく、保険者が赤字に追い込まれ、保険料を引き上げる傾向がみられる。 ○2000年より、介護保険制度が実施される。この制度は40歳以上の医療保険加入者も強制加入となる。 ○国民医療費の国民所得に対する割合は、欧米諸国より低い。 などきりがないです・・ もし詳しく知りたければ、例えば、 ・保険と年金の動向 2002年 厚生統計協会 を見ると良いと思います。 視点がずれた説明ならゴメンなさい。また質問あれば、できる範囲で対応させていただきます。
お礼
視点などずれてはいません(^^)。 とても詳しく書かれていて、なるほどそうなのか、と思いました。 「保険と年金の動向」を購入しようと思います。 ありがとうございます。