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京急の疑問1
人からきいたのですが、京急の線路幅は新幹線と同じ幅である為、 強風等で遅延する事が少ないとの事です。 と言う事は、直通連絡している都営地下鉄,京成も幅広の線路であり、 京急とは直通運転関係の無いが、都営地下鉄から直通運転している 他の私鉄(私鉄名は不明)も幅広の線路なのでしょうか? よって都内近郊の私鉄で幅広では無い線路で営業しているのは、都営 地下鉄と直通運転関係の無い私鉄になるのでしょうか?
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線路の幅が広いから強風で止まりにくいこととは関係あるかもしれませんが、ここ最近起きたJRだけ止まっていると言うのとはちょっと違います。 JR東日本は風で脱線転覆事故を起こしてから、基準が厳しくなっています。 実際に停止する基準が一部の私鉄より5m/s弱い風で、私鉄では止まらない強風でもJRでは止まることがあります。 JRが止まりやすいのは、これが直接の原因です。 日本の鉄道は全て1067mmという狭軌と呼ばれる線路幅で運行されています。 これは、日本最初の営業路線『新橋-横浜』が1067mmで開業したことによります。 英国の技術を借りて開業した日本の鉄道ですが、当時の日本は鉄道に無知なので、線路の幅も英国人任せです。 英国などで採用されていた標準軌と呼ばれる1435mmは、このときなぜか日本では採用されませんでした。 この理由は明確になっておらず、色々な理由が憶測で飛び交ってます。 有力説が色々ありすぎてこれだという理由がないというより分かりません。 とにかく、日本の鉄道は1067mmで開業してしまいます。 開業後この鉄道に目をつけたのが、大日本帝国下における軍部です。 軍部は鉄道を重要軍備とみなして、日本全国への普及を政府に働きかけます。 鉄道院はこの軍部の意向を与し、軍部の支持のとおりにミンカン他に命令を出します。 よって、日本国内における鉄道は全路線1067mmでの開業をほぼ命令と言う形で実行しなければいけません。 そして、鉄道員が所有する並行路線の建設も一切認められませんでした。 それで京浜急行の話になります。 京浜急行は川崎と川崎大師を結ぶ大師電気鉄道と言う会社がスタートです。 この電車は社名こそ鉄道ですが鉄道ではありません。 当時、地元民の足として運営する軽便鉄道みたいな路線を作るために施行された軌道法という法律によって作られた路面電車です。 そして、並行区間である品川-横浜も路面電車として開業しています。 この軌道法ですが、所轄が鉄道院ではありません。 したがって軍部の意向が降りかからないのです。 ですから1067mmの敷設も並行路線の開設も、鉄道より簡単に免許取得が出来ました。 路面電車時代の京浜急行は1435mmで標準軌で開業しており、その後1372mmにしています。 後に湘南電気鉄道と言う会社と直通運転をする際に1435mmにもどし、これを気に高速鉄道への脱皮をします。 これでいまの京浜急行が登場します。 ということで、1435mmは日本では結構少数な軌道幅です。 新幹線が出来た頃は既に軍部はなく、スピードを出すために軌道幅を1435mmにしたとかありますが、古い時代からやっている鉄道会社で1067mm以外なのは、並行路線ではない会社か、元々路面電車だった会社がほとんどです。 京成も路面電車がスタートです。 この2社と直通を行う都営地下鉄は相手に合わせる必要があるので、線路の幅を合わせていますから同じ軌道の幅になります。 他にも、京阪、阪急、阪神、近鉄、西鉄などが1435mmですね。 なお、京王は日本ではもっと少数派の1372mmという幅を持ってます。 直通相手の都営新宿線もあわせているので同じ幅です。 1372mmは欧米で登場した馬の体格にあわせて、蹄保護の観点から生まれたと言われている軌道幅で、馬車軌道などと呼ばれます。 その名のとおり馬車鉄道で使われる幅ですが、東京の市電(都電)の採用ゲージで、これと京王は関係がありますが、本題ではないのでここでは割愛します。 それで、特殊な事例をのぞき、残りはほとんどが1067mmです。 日本の鉄道の軌道幅って色々歴史と事情が絡んで複雑です。
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- Herossy
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関東の私鉄で新幹線と同じ標準軌(1.435mm)は京成、京急、都営地下鉄浅草線、都営地下鉄大江戸線、東京メトロ銀座線、東京メトロ丸の内線などです。あとの東急、小田急、西武、東武と都営地下鉄三田線と大部分の東京メトロ、井の頭線はJR在来線と同じ狭軌(1.067mm)です。なお京王線と都営地下鉄新宿線、都電荒川線は1.372mmです。参考までに関西の私鉄では阪急、阪神、近鉄(南大阪線は除く)、京阪は1.435mmですが、南海は1.067mmです。名古屋の名鉄は1.067mm、福岡の西鉄は1.435mmです。 このようになっております。
お礼
関西,名古屋,福岡の私鉄も、地下鉄や他の私鉄との相互乗り入れの影響 もあるのでしょうか? 興味深いですね。 有難う御座いました。
- PAP
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回答番号:No.4のPAPです。 先の回答に誤りがありましたので訂正します。 (誤) 1372mm(都電と同じ) 京王全線-都営新宿線 ↓ (正) 1372mm(都電と同じ) 井の頭線以外の京王線-都営新宿線 京王電鉄の井の頭線は1067mmです。 井の頭線は小田急だった時代もあり、戦後に京王電鉄となった路線で、小田急時代は小田急帝都線と呼ばれるなど小田急との関係が深かったのですが、戦時中に小田急・京王・京急などが東急に吸収され、戦後に分割する時、井の頭線は京王所属となったものです。 京王電鉄 1372mm→京王線・高尾線・相模原線 1067mm→井の頭線
お礼
わざわざ訂正頂き、有難う御座いました。
- PAP
- ベストアンサー率62% (1578/2526)
都営各線と相互乗り入れしている鉄道のゲージ(軌間)は以下のようになっています。 1435mm(新幹線と同じ) 京急全線-都営浅草線-京成全線・北総鉄道・芝山鉄道 都営大江戸線 1372mm(都電と同じ) 京王全線-都営新宿線 1067mm(JR在来線と同じ) 東急全線-都営三田線・メトロ南北線 その他、メトロ銀座線・メトロ丸ノ内線・横浜市営地下鉄・箱根登山鉄道は1435mmですが、その他首都圏は1067mmです。 都営地下鉄は3種類のゲージがあり、浅草線と大江戸線は走行システムが違いますので、結局路線ごとにゲージ・走行システムが違います。 京浜急行の川崎側は1435mmで明治時代に開業しましたが、明治37年に都電との乗り入れを考えて1372mmに改軌し、昭和8年に再び1435mmに改軌して横須賀側と直通しました。京急は昔、日ノ出町を境に別の会社でした。 また、京成線は元々1372mmでしたが、浅草線との直通のために1435mmに改軌しました。 このような関係で、都営浅草線と乗り入れ関係にある京急と京成および京成と乗り入れ関係にある各線は1435mmになっています。 また、小田急と箱根登山は最近まで小田原~箱根湯本はレールが3本有り、小田急は内側を、箱根登山は外側を使っていましたが、現在は全て小田急となりましたので、線路が3本あるのは箱根湯本から箱根登山の車庫のある入生田までとなっています。 京急・京成・京王とそれに乗り入れている都営地下鉄以外の東京の鉄道は、JRを含めて1067mmですから、メトロや都営三田線を含めた広範囲で複雑な乗り入れが可能となっています。 メトロ銀座線・メトロ丸ノ内線・横浜市営地下鉄など第三軌条を用いている地下鉄は1435mmのゲージを採用してるのも興味深いですね。
お礼
お礼に投稿したつもりが、補足に投稿してしまいました。 失礼しました。
補足
京急が日ノ出町を境に別の会社だったのは知りませんでした。 京成線が浅草線との直通のために1435mmに改軌したとの事、 私鉄側でも直通運転の為、合せることがあるのを知りました。 横浜市営地下鉄も幅広なのはおっしゃる通り、興味深いです。 有難う御座いました。
- hiroki0527
- ベストアンサー率22% (1101/4910)
都営地下鉄は路線により線路幅が違います・ ・三田線=1067mm(狭軌=日本標準) ・新宿線=1372mm(京王線乗り入れの為) ・浅草線=1435mm(標準軌=新幹線など) ・大江戸線=1435mm(標準軌=新幹線など) ばらばらなのは計画時の乗り入れ会社の規格にあわせたって事です。 なお、浅草線との相互直通運転時に京成電鉄は線路幅の変更を行っています (1372mm=>1435mm) その際には新京成電鉄線で事前に線路幅変更を行い、経験を積んで行っています。 今ではほぼ不可能ですね。
お礼
地下鉄側が乗り入れ会社の規格に合せているのは知りませんでした。 新京成電鉄の話、参考になりました。 有難う御座いました。
- jhmi
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確かに、京急の軌間は1435mmなので新幹線と同じ軌間です。これを標準軌と言います。欧米の殆どの路線はこの期間と言って差し支えないほど世界的に普及している軌間です。 強風での遅延に関しては、JR東日本は羽越線での強風による脱線事故後に強風時の運行するか否かの基準を改めたり、沿線の風力計を増やすなどの対策を取ったことなどの背景で運休や遅延が以前より増えたということは事実ですか、京急も基準を超える風が吹けば遅延や運休も発生します。よって、貴方が聞いた情報は間違いと言わざるを得ません。 都営地下鉄も数ありますが、新宿線であれば乗り入れ先の京王電鉄に合わせて1372mmという少し特殊な軌間を採用しています。馬車軌や偏軌などとも呼ばれる軌間で、世界的に見ても現在採用しているのは京王電鉄(井の頭線を除く)、函館市電、東急世田谷線、都電荒川線、都営地下鉄新宿線の5社局6路線のみです。 あとは、東京メトロ銀座線・丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線は軌間1437mmですが他社への乗り入れはありません。それ以外の東京メトロや都営地下鉄、およびりんかい線はJRや東急電鉄、東武電鉄、西武鉄道などの路線に乗り入れているため、軌間は1067mmです。 とりあえず言えるのは、乗り入れ先に合わせて軌間を定めているということですね。
お礼
軌間は新幹線幅とそれ以外の二種類だと思っていましたが、他にもあるのですね。 又都営地下鉄でも複数あるのが分かりました。 詳細な説明戴き有難う御座いました。
お礼
詳しく回答頂き感謝しております。 特に本題でお聞きした京急の生い立ちは参考になります。 有難う御座いました。