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「心を翻す」という表現の使い方
『今まではAだった。しかしこういうことを受けて気持ちが変わり、Bに決めた。』 というニュアンスの文章にしたい時、「心を翻す」という表現を使って 『今まではAでした。しかしこういうことを受け、心を翻されました。そしてBに決めました。』 と書いた場合、「心を翻す」=「自分の気持ちが変わった」という意思を伝えられているのでしょうか?辞書には「今までの思いを全く変える。心変わりする。また、改心する」と、あったのですが・・・。 また、固い文章に「心を翻す」は使えるのでしょうか。本当に固いものなので不安です。 よろしくお願いします。
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#2 > 固い文章に「心を翻す」は使えるのでしょうか。本当に固いものなので不安です。 私は、「心を翻す」でも問題ないと思いますが、よりかたい表現の「文章語」とされている言葉を見つけました。 |【翻意】スル 自〈文章〉 |・決心したことを変えること。気持ちを翻すこと。『集英社国語辞典』 |・いったんした決心を変えること。『岩波国語辞典』 この場合は自動詞ですので「心を翻意する」とはできないと思いますが、「翻意する」ですでに「心を翻す」意味となっているようです。 ------------------ [A]が [B]に [(自動詞)] ↓ [B]は [A]に/から [(自動詞)られる](受身・受益) ------------------ ウ)[(A)こういうこと]が[(B)私]に[(自動詞)翻意しました] ↓ エ)「(B)私」は[(A)こういうこと]に[(自動詞)翻意されました] 上記は多少違和感のある文になりますが、これを質問者様の文章に当てはめると 『今まではAでした。しかしこういうことを受け、(私は)(こういうことに)翻意されました。そしてBに決めました。』 となるのだと思います。 類語辞典で調べたところでは、他に「心が動く」「変心」「一変」などがありましたが、この中では「翻意する」が一番適しているように思います。 しかし、質問者様がご提示になった「心を翻す」としてもまったく問題ないと思います。 私は専門家ではありませんが、今までの内容はおそらく合っていると思います。 しかし重要な文書に使われるみたいですので、「翻意する」に関しては一応参考意見としてお聞きください^^;
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こんにちは。何度もすみません。 当初から何となく違和感があったのですが、受身について少し考えてみました。 “自分が受ける”行為について > 【翻す】他動詞 > これまでの態度・意見などを急に変える。くつがえす。 > ○翻される この場合はいいと思いますが、「サ変動詞」の場合に違いがあるように思います。 > 【説得】スル 他動詞 > よく話して納得‘させる’こと。 > ○説得される この場合もおかしくないと思います。 > 【納得】スル 他動詞 > 他人の考えや行為などをもっともだとして‘認める’こと。 > ×納得される > ○納得させられる この場合は、「納得させられる」でないとおかしいように感じます。 上との違いは、意味の中の「納得させる」と「認める」にあるような気がします。 いいかえれば、「他者」に対する行為か「自身」に対する行為かで違うということではないでしょうか。 > 【了解】スル 他動詞《自身》 > 物事の意味・内容・事情などを‘理解する’こと。 > ×了解される > ○了解させられる > 【案内】スル 他動詞《他者》 > 不案内の人を導いてある場所に‘連れて行く’こと。 > ○案内される > 【激励】スル 他動詞《他者》 > 奮起するように大いに‘励ます’こと。 > ○激励される > 【改心】スル 自動詞《自身》 > 悪かったと悟って、心を‘改める’こと。 > ×改心される > ○改心させられる > 【変心】スル 自動詞《自身》 > 考えや気持ちが‘変わる’こと。心変わり。 > ×変心される > ○変心させられる したがって、自身の行為についていう場合には、「翻意する」の場合も以下のようになるような気がいたします。 > 【翻意】スル 自動詞《自身》 > いったんした決心を‘変える’こと。 > ×翻意される > ○翻意させられる 「翻意される」の場合は、「他者に心変わりされる」という意味になりそうに思います。 上記の文例を見れば違和感があるのは明らかですので、おそらくこういうことではないかと思いますが、詳しい方で何かお気付きの点がございましたらぜひご教示いただきたく思います。 質問者様、私が文法に疎いばかりに、明確な答えを出せずに曖昧な回答になりまして申し訳ございません。 今度はおそらく間違いないと思いますが、どなたかからご指摘が入るまでの時間を少しいただけないでしょうか。ご指摘が入らなければ、やや不確かな根拠になりますが、上記で合っていると判断してもいいのではないかと思います。
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(#2) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E9%83%A8%E6%AD%A3%E5%A4%96 > 「兵庫開港について速やかに許否の確答を得られねば、もはや幕府とは交渉しない。京都御所に参内して天皇と直接交渉する」 > と主張をした。3ヶ国の強硬姿勢が【翻心する】ことはないのではないかと判断した阿部、松前の両老中は、2日後やむをえず無勅許で開港を許すことに決めた。 vol.12 京都を蘇らせた琵琶湖疏水 http://www.waterworks.co.jp/vol12/page1.html > 若干23歳の田邉朔郎という人物を工事主任に抜擢したのである。大学卒業したての若造になにができるという声にも、北垣はただただ、「絶対大丈夫だ」と言い放ち、頑として【翻心する】ことはなかった。 晋書・殷顗伝(晋書巻八十三) http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/8783/kanseki/text/shinjo/83-5.html > 朝廷の是非や、政治を統轄する任務は、藩屏の職務とする所ではない。晋陽のこと(註1)は、関わるべき所ではないだろう」と。仲堪は【翻心する】よう懇願したが、〔それに対し〕殷顗は怒って言った。 政府、知事の「翻意」期待 - 琉球新報 - http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-92338-storytopic-86.html > 新市長との会談で知事が【翻意する】ことに期待した。 櫻井法務行政書士オフィス 離婚(6)・・・離婚の意思の存在時期 http://www.sakurai-h.jp/article/9261553.html > 最高裁は、「届出受理以前に【翻意する】など婚姻の意思を失う特段の事情」があれば、婚姻の成立は妨げられる、と判断しています。 > (最判昭和44年4月3日民集23-4-709)
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こんにちは。No.1、2です。 名詞としての「翻意を促す」という使い方はよく目にするのですが、私自身が「翻意する」という動詞としての使い方になじみがないため、#2の回答で以下のように書いてしまいましたが、 > しかし重要な文書に使われるみたいですので、「翻意する」に関しては一応参考意見としてお聞きください^^; 意味から考えても「翻意する」を使っても問題ないように思います。 No.4様のおっしゃる「漢語」の方がふさわしいということには私も全く同感ですので、もしよかったら上記も選択肢の一つに入れてみてください。 「翻意」(意を翻す)はもちろん漢語となるわけですが、もう一つ「翻心(する)」というのを見つけました。 辞書によっては載っていないと思いますが、『大辞林』『三省堂国語辞典』には出ています(さらになじみがない言葉遣いになりますが)。 ○ほんしん0 【翻心】 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%BF%BB&dtype=0&stype=0&dname=0ss&pagenum=11 |(名) |スル |「翻意」に同じ。 |『大辞林』 ○ほんしん【翻心】 |(名・自サ)[文]翻意。 |『三省堂国語辞典』 受動態ではなく能動態「翻心する」「翻意する」になりますが、いくつか用例を探してきました。次に引用いたします。ご参考までにご覧になってください。(【 】は私が入れました) (#1)
「固い文章」というのは、多分、論文、レポートとの類か、法に基づく書類だと想像しました。 こういう文章は漢語(漢字の熟語)を使う方が間違いがありません。 大和言葉をつかうと、やわらかい感じの文章になってしまい、真意を明確に伝えることが難しい場合が多いです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 とても勉強になりました! あまり背伸びせず、でも読んで頂く方に良い印象を持って頂ける様、 漢語をうまく取り入れようと思います。 適切なアドバイス、ありがとうございます。 *お礼の件* No.3の方と長いこと迷ったのですが、どうしても私には次点を決めることが出来ませんでした。ごめんなさい。
『今まではAでした。しかしこういうことを受け、再考の結果,Bに決めました。』 でいいと思います。「固いもの」がどのていどを指すのかわかりませんが,「心」を使うような情緒的な表現はしないほうがいいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 情緒的な表現にしないほうがいいというのはとても勉強になりました! 自分の文章中で他にもそういう点がないか調べます。 また「再考の結果」という表現を読ませて頂いて、客観的な立場から考えてもそれを書いた人の気持ちが伝わってきました。 適切な表現をありがとうございます! *お礼の件* No.4の方と長いこと迷ったのですが、どうしても私には次点を決めることが出来ませんでした。ごめんなさい。
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こんばんは。ニ分割になります。 > 「心を翻す」=「自分の気持ちが変わった」という意思を伝えられているのでしょうか?辞書には「今までの思いを全く変える。心変わりする。また、改心する」と、あったのですが・・・。 質問者様のお調べになった意味が私の辞書にも書かれてあります。 お使いになっても問題ないように思います。 |【翻す】他五 |・態度や考えを急に変える。改める。『集英社国語辞典』 |・「心を―」(改心する。変心する)『岩波国語辞典』 |・今までの態度や説を急に変える。くつがえす。「前言を翻す」『日本語新辞典』 > 『今まではAだった。しかしこういうことを受けて気持ちが変わり、Bに決めた。』 > というニュアンスの文章にしたい時、「心を翻す」という表現を使って > > 『今まではAでした。しかしこういうことを受け、心を翻されました。そしてBに決めました。』 これについてしばらく考えてみました。 それで一点だけ、細かいことになりますが気づいたことがあります。 今回の受身の文型は以下に当てはまるみたいなのですが ------------------ ア)([A]が)[C]を [(他動詞)] ↓ イ)[C]が [(他動詞)られる](受身・様態)『助詞・助動詞の辞典』 ------------------ ア)([(A)私]が)[(C)心]を[(他動詞)翻しました] ↓ イ)[(C)心]が[(他動詞)翻されました](受身・様態) 細かいことになりますが、以下の文章を「心‘が’翻されました」とするのがよりよい形といえそうです。細かいことですみません。 > 『今まではAでした。しかしこういうことを受け、心を翻されました。そしてBに決めました。』 「他動詞+られる」で自動詞化 となるらしいです。 「記念切手を売り出した」(他動詞) ↓ 「記念切手が売り出された」 #1
お礼
何度も何度も回答をくださり、本当にありがとうございました。 ご丁寧に色々な参考文献まで載せていただき、とても嬉しかったです。全て拝見いたしました。 ただ、急ぎのため、回答を締め切らせて頂きました。 lyricsさんのご回答を参考にもう一度自分の文章をよく読み、照らし合わせ、組み立て、より良いものに仕上げたいと思います。 「翻意する」、気に入りました! またお力添えを頂くことがあるかもしれませんが、その時はまたどうかよろしくお願いいたします。