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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「風のガーデン」をご覧になった方に質問です)
理想主義的なドラマ「風のガーデン」について
このQ&Aのポイント
- 最近DVDで「風のガーデン」を全話観ました。脚本は流石、倉本聡氏でよく練られており、緒方拳さんはじめ、中井貴一さん神木隆之介さんらの俳優陣も好演されていて、よく出来た清涼感のあるドラマだとは思いましたが、現実感のない理想主義的なところにどうしても違和感が残ってしまいました。
- 貞美(中井貴一)が末期癌だということで、いきなり何もかも許されてしまうのはいくらドラマでも安易過ぎませんか(妻を自殺に追いやるほど追い詰めた過去があるのに)
- 一番大切なのは家族愛であるとドラマは主張しているように思えましたが、家族ってもっとぐちゃぐちゃしていないでしょうか(ドラマの家族は物わかりの良いいい人ばかりでしたが)。生まれ故郷で家族に囲まれて大往生=最高の死に方といっているように思えましたが、じゃあ、もし家族がいなかったり、いても面倒をみてもらえない人は不幸なんでしょうか。他にも違和感を覚える箇所はいくつかありましたが、こんな風に思ってしまう私は少数派(ひねくれ者?)なんでしょうか。このドラマをご覧になった方の率直な感想がお聞きしてみたいです。宜しくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
本放送で見ましたので、記憶がだいぶ薄れてはいますが。 まあ美談でないとドラマにはならないので多分に現実離れした設定や都合のよい解釈があるのは仕方ない事だと思います。 倉本聡氏のドラマは実は嫌いです。嫌いだけどつい見てしまう、というところに魅力というか実力があるのだろうと、自分勝手に理由づけています。 現実感に沿った話ではとうていないから嫌いです。でもだからこそ美しい。 私は緒方拳さんの大ファンなので遺作となったこのドラマを見届けたいという理由で見ました。 美しすぎる部分に少々辟易しながら、それでも見届けました。 貞美を家族が許したのは、本人が悔いている事、実は一番その事で傷ついている事をわかっていたからだと思います。 罪を責め、許さないでいる事のほうが貞美にとっては楽だったかも知れません。 ただひっそりとあのキャンピングカーの中で息を引き取るつもりだったのでしょうから。 人を恨み続けることは苦しい事です。彼が余命いくばくもないと知り、それぞれが自分の本心と向き合った結果がああなった、という事なんじゃないでしょうか。 人間というのは自らの欲求が満たされてないと家族や世間を恨むものだと思います。 ドラマに出てきた人たちはそれぞれに自分なりの生き方を実現しており、ある意味欲求が満たされた人ばかりでした。 一人一人を魅力ある人物という設定にしないとドラマになりませんからね、自然にそうなったでしょう。 家族に囲まれて大往生は、やはり人が考える死に方の理想形なんじゃありませんか? 実際には末期癌は壮絶で、その一番大変な部分は割愛されてました。 あくまでも美しいドラマの世界だと思いました。 私も相当ひねくれ者かも知れません。
お礼
私も実は倉本氏のドラマは嫌いです。「風のガーデン」は緒形拳さん(質問で漢字を間違えて失礼しました)の遺作となったドラマなのと、ファンである中井貴一さんが出ておられたのでDVDを一気借りしました。途中で話は嫌いだと思いましたが、最後まで見続けてしまったのですから、脚本家に力があるのでしょうね(違和感を覚えつつも退屈はしませんでした)。 >貞美を家族が許したのは、本人が悔いている事、実は一番その事で傷ついている事をわかっていたからだと思います。 そうかもしれません。貞美も軽薄そうにみせてはいましたが(実際浮気もしていましたが)、根は真面目で思慮深い人物設定のようでしたものね。 >ドラマに出てきた人たちはそれぞれに自分なりの生き方を実現しており、ある意味欲求が満たされた人ばかりでした。 なるほど。自己実現が出来ていて、満たされており、人を恨まなかった、という解釈は説得力があります。 >家族に囲まれて大往生は、やはり人が考える死に方の理想形なんじゃありませんか? それはそうなんですけど、事情があってそうできない方も沢山おられる思うので、ドラマでそう言いきられてしまうと、観ている側がちょっと辛いような気がして。 私は、リアルタイムの放送の時は偶然父が末期癌で闘病中だったので、「忙しい+身につまされすぎる」ためちゃんとは観ていなかったのです。ドラマと現実は違って当たり前なのですが、ドラマってキレイごとだなとつくづく思ったりもした次第です。 貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。