- ベストアンサー
知能の退化はどの科の扱い??
- 知能の退化に関する質問の答えを探している方へ
- 精神科受診の妥当性について、知能の退化との関連性について考えています。
- 知能の退化に関連する診療科目について詳細を調査しています。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
なるほど。 「学校では首席」ということであれば、確かにmental retardationではなくdementiaという分類になりますが、非常に年齢がお若いことと摂食障害という原因から、やはりdementiaというにはかなり違和感がある状況であることは間違いなさそうです。つまり、「認知症」や「痴呆症」とは言わない、ということです。若年性の痴呆といっても早くて40歳代以降ですから、さすがに20歳代で認知症というのは病態的にも説明がつきかねます。 ちなみに私は脳神経外科病院に勤務する麻酔科医ですので、脳神経外科の守備範囲については比較的しっかりと把握しているつもりです。 摂食障害による精神疾患もいろいろなものがありますが、MRI等画像診断上も問題ないのであれば、やはり精神神経科の範疇になります。脳神経外科や神経内科は、いわゆる器質的疾患といって、画像検査などで明らかに変化が見てとれるようなものを対象にしています。変性疾患にしても、神経束の変化が明確に画像に現れてきます。 摂食障害が精神に影響を及ぼすことは少なくありませんからご心配には及ばないと思いますし、今は精神神経科自身でも積極的にMRI検査などを実施しますので、的外れではありませんし、むしろ適切な診療科の選択だと思います。 あまりご納得できないかもしれませんが、少しはご参考になったでしょうか? ちなみに、脳神経科という診療科は存在しません。おそらく脳神経外科のことを指しておられるのだと推察します。
その他の回答 (3)
- ocha12345
- ベストアンサー率84% (77/91)
私は精神神経科の専門ではないので詳細は存じ上げませんが「摂食障害が精神に影響を及ぼすことは少なくありません」と申し上げたのは、あなたがおっしゃる「擬似痴呆」による精神症状の発現とは異なるものです。例えば血清カルシウム値の異常が呆けやすかったり逆にいらいらしやすかったり、といった精神症状をひきおこしたり、低栄養状態が知育遅滞を生ぜしめる、ということはよく知られていることです。 一方で、あなたがおっしゃる「擬似痴呆」については何とも申し上げられません。私にはそういった知識はございませんし、そのような患者さんを診た経験もなく、また専門でもありません。今回ご相談された内容のような高度な専門性を要する症例については、やはり専門である精神神経科の医師による判断が必要と強く感じます。ちなみに、私は「擬似痴呆」やそれに類する疾患概念は存じ上げません(私が医大在学時に学習した範囲では、少なくともそういうトピックは勉強しなかった、という意味です)。 おそらく、仮に擬似痴呆であれ何であれ、医師としてはとにかく原因を突き止めたいということがまず主目的だと思います。原因が分からなければ対症療法をいくらしてもすぐに再発するからです。 それなりに思いつくようなことはありますが、患者さんを直接診てないことと、私が専門ではないことから、決定的な情報不足であることは否めず、自信のある回答ができない以上、憶測であまり風呂敷を広げるのはかえってご迷惑となりますため、このあたりでご勘弁いただければ幸いと存じます。 あまりお役に立てず申し訳ありません。
お礼
ocha12345様! 本当に、本当にどうもすいません! お役に立てずどころではありませんよ!! よ~~く分かりました。擬似痴呆、仮面性痴呆というのは言ってみただけで、あやふやな知識かもしれず、そもそも私自身その可能性ははなはだ疑っており、それよりむしろ、お書き下さった低栄養うんぬんを大事に考えたいと思います。 担当医さんが 「アルツハイマーではないのだがとても似ている」「この歳でこういう例は経験がない」と言ってる事などから、いくらMRI検査などで異常が見られなかったとしても、それですぐに脳神経外科や神経内科は関係ないとも言えない気も実はしてきましたが、 だからといって根拠も不明確に他科へのアプローチに切り替えてしまうというのは、今の段階では無暴だと考えます。 貴方様が精神科のお医者さんをもっと信じなさいと暗に仰りたいのはよく感じとれましたし、私も貴方様がまさしくそうでおありの様に、熱心なお医者さんであれば自分の専門領域のみならず境界領域の勉強はすでにできているものと思いますので、当分目の前の担当医さまの見解がどうでてくるのかを待つべきだという結論に達したつもりなのです。 つごう三回も私につきあって実に貴重な提言をして下さり、貴方様には本当にお世話になりました。 心よりお礼申し上げます。 どうも本当に有難うございました!
- ocha12345
- ベストアンサー率84% (77/91)
知能低下については大きく二種類に分類されます。 一つはもともと正常の知能があった者が低下する場合。これを痴呆(dementia)といいます。 もう一つは当該年齢で本来想定される知能水準に達していない場合。これを知能低下(mental retardation)といいます。 ですから、まずは上記のどちらであるかを判断する必要があります。 ご質問の文面からは、おそらく知能低下(mental retardation)ではないかと思われます。知能低下については脳神経外科や神経内科の範疇ではなく、精神神経科の範疇になります。 脳神経外科や神経内科は「神経に起因する障害」を扱う科で、具体的には脳出血や脳梗塞、脊髄の病変や変性疾患などが治療の対象となりますので、ご親戚のお嬢さんは精神神経科を受診しているのは正しい選択であると思われます。
お礼
大変どうも助かります。 書き方が悪かったかとも思ったのですが、この娘は私とは血が繋がっておらず学校はむしろ首席だった娘なのです。 前述した如く摂食障害だそうなのですが、ルーズな食習慣の長期的影響かなとは思えますが、私には貴方様の仰る区別からすればむしろ知能低下というより若年性の「痴呆」の様に思えますが違うでしょうか。 その場合でも精神神経科の範疇でよろしいでしょうか。 というのは、 私もそうではないかと思っていたし貴方様のご指摘からも、脳神経外科が少し意味合いが違っていそうなのは理解できるのですが、例えばアルツハイマー症などが、精神神経科が最も適正ともいえない様な情報もどこかで目にしますもので、ますます混乱する面もあるのです。 今入院してる病院はその地方では著名で大きな総合病院内の精神科であり、MRI検査なども済ましているわけで他科のアドバイスもえているかもしれないし、他科に回す患者なら回しているだろう、というのは安直すぎますかねえ。 このあたり、再度回答いただけたらと虫のいい事は考えますが、でも、 いづれにせよ、専門家さまのご意見、とても心強いです。 お礼申し上げます。 どうも有難うございました。
- getter123
- ベストアンサー率25% (74/294)
知能退行を心配されておられるのならば、質問者様の調べたとおり神経内科・脳神経科になります。 その行動がどうしても心配なのであれば、診察(脳のCTないし脳波測定)を受けられては如何でしょうか?
お礼
早速どうも有難うございます。 MRIなど一定の検査はすでに済ましての上の様です。 ところで、神経科、脳神経外科が有る事は知っておりますが「脳神経科」というのは初耳なのですが、そういう科が実在しているのでしょうか?
お礼
>あまりご納得できないかもしれませんが、少しはご参考になったでしょうか? とんでもありません! 再回答、とっても助かりました! 幼少時からの「知能低下」ではないのが明らかであっても、だからといって「痴呆」「認知症」的解釈も少なくとも分類上なされない、というわけですね。 とにかく貴方の様な立場の方に明確に 「精神科受診は適切な選択」 と答えてもらえてどんなに心強いかしれません。 私も実は本人の親があせる気持ちも分かりますし、百パーセント精神科が絶対だとしてるわけでもないのですが、絶対にこうだという強い証拠でも目の前に無い状況で他科に動きをとる事は、非常な冒険になってしまうだろう、と考えております。 親としてはなかなか好転がみられぬのでそういう気も働いてしまうのでしょう。 重ね重ね親身に対応下さり本当に有難うございました。 心よりお礼申すものです!
補足
これは下のお礼を書いたずっとあとになって書き足したものです。 これは全く、「もしかしたら」、ですが >摂食障害が精神に影響を及ぼすことは少なくありませんからご心配には及ばないと思いますし 貴方様のこの言葉の含む意味ですが、これは全く「ひょっとしたら」にすぎないのですが、 周到な計画などまったく無く本人の精神(こころ)が、「無意識」のうちに「痴呆を演じている」つまり「擬似痴呆」などのケースもある、と、教えてくれようとした、なんて事があったのか、 と不意に思ったのです。 そんな事しきれるはずないだろうと私は思うのですが、昔読んだ心理学系の本でヒトの不思議さについて驚いた経験が有るのです。 なにぶん自分の名前も漢字で書けなくなり、担当医が「この歳でこういう急激な退行は自分も知らない」と言っているそうで、気になったのですが、よもやまさかそれは無いだろう、とは思うのですが・・・ すでに再度のご意見も戴けており更に甘えたくはないのですが、もしお気づきになられたら返信を願うものなのです。 勝手で本当にすいません。