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ある区間の運賃とある区間の運賃との差は、なぜその区間の差の運賃にはならないのか?
A駅からB駅の運賃とA駅からC駅(ただし、C駅はA駅からB駅を経て通る駅とする)の運賃との差は、なぜB駅からC駅までの運賃にはならないんでしょうか?
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これは交通政策を論じるときに必ず議題になるのですが。 交通機関のコスト計算をすると、インフラ系の固定費がかなり高いため 「乗車距離が短距離でも長距離でも、乗客一人あたりのコストは大して 変わらない」という計算結果が得られます。そもそも「運賃授受」にも コストがかかりますので、コスト面だけ言えば「距離比例」運賃ではなく 「一乗車いくら」の乗車単位の方がむしろ正解なんです。 ただ、この「一乗車いくら」の「均一運賃」は、乗客の平均乗車距離が 大して変わらない都市内交通では有効なのですが(例えば市内バスがそう) 都市間交通など、乗客によって乗車距離がかなり変わる場合は、乗客側 に納得性が得にくいという問題があります。遠距離逓減制とは、交通側 のコストと乗客側の納得性の妥協点として考え出された制度なんです。 逆に言えば、同一距離であっても2乗車扱い(乗り越しでも事務側の コストを考えると2乗車に近い)なら「乗車分で負担するコスト」で ある所の「初乗り運賃」分は高くなって当然、ということになります。 JRではあまりそういう計算にはなりませんが、地下鉄などは結構この 方針が「露骨」に出てますので計算してみて下さい。 なお、JRの「分割購入で安くなる」件は、距離比例運賃の区切り距離 の問題ですので、本論とはちょっと異質な問題になります。
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- kuma-gorou
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>逆に言えば、なぜ初乗りで区間の短い一つ先の駅に列車で行くにしても運賃は高額なんですか? そう言う運賃制度だからですよ。 だって、世の中、小額程コスト高になります。バスの運賃やダクシー代だってそうでしょう。 敢て理由を挙げれば、運賃徴収のコストは一定です。その分、運賃に上乗せされていると言う事です。
- gsmy5
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分割乗車などの事例から、そのような疑問が生じたものと推測されますが、もし質問者様の仰るような原則があれば、遠距離逓減制の完全否定、つまり初乗りでも、何百キロ乗る場合でもキロ当たりの単価は初乗りの割高な金額が適用されるということになりますが、よろしいでしょうか。つまり、運賃は非常に割高に感じてしまいますよ。 質問者様の仰るようなA-B-Cしかない場合は、A-CとA-B,A-Cだけ比較すればいいですが、A-Dだと、比較すべき区間はA-BとB-CとC-D 、A-BとB-D、A-CとC-Dのいずれの比較でも差額が一致しなければなりません。これがどんなに複雑で意味のないことかわかりませんか? これを解決するにはキロ数に限らず、1駅100円で、1駅超えるたびに100円づつ加算みたいなとんでもない運賃制度になっちゃいます。 なお、JRの運賃は対キロ制といって、キロ当たり単価に乗車キロ数をかけて算出するのが原則です。但し、1kmごとに運賃を変更するのは非常に煩雑となりますので、数キロ~40km程度を1つのゾーンとしてゾーン中間値に対して上述の計算をして運賃を定めます。 従って、ゾーンのキロ区分が同程度の中で、2つに区切ると、差額と区間運賃は(端数整理をしている為)完全には一致しないものの、かなり近い値になります。 但し、キロ単価は300kmを超えた分、600kmを超えた分で大幅に安くなります。(これを遠距離逓減制といいます) 例 本州3社の幹線運賃の場合 ・48kmの運賃 820円 24kmの運賃 400円 差は420円 ・96kmの運賃 1620円 48kmの運賃 820円 差は800円 ・111kmの運賃1890円 56kmの運賃 950円 差は940円
補足
逆に言えば、なぜ初乗りで区間の短い一つ先の駅に列車で行くにしても運賃は高額なんですか? 例えば、山手線の新宿から新大久保駅までの1区間だけ乗るにしても130円という高額な値段でとられます。 ところが、80円くらいにすれば高田馬場まで100円、目白まで120円池袋まで140円・・・というような単純計算になるのかなと。
- norikhaki
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営業規則にそう定められてるから。 としか言えません。
お礼
URLどうも参考になりました。
- panoram
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基本的な運賃の計算方法が営業距離による計算だから。その料金も営業距離が長くなれば割安になるようになっているから。
お礼
たしかにそのとおりです。ありがとうございます。
精算時の労力と利用者の利便性を考慮しているからではないでしょうか。 利用者が A駅からB駅までの130円の乗車券を購入し、目的が変わりC駅まで行くことになりました。 A駅からC駅までの運賃も130円という場合、C駅で乗車駅も近距離で 乗車してきた経路も特定しやすく運賃もすぐにわかるので差額で収受します。 利用者もわざわざB駅からC駅までの運賃を支払わなくて済みます。 A駅からB駅までの乗車券が長距離の場合、B駅からC駅までの運賃を 支払う場合もあります。 乗車券が長距離になると運賃計算が煩雑になりますので、打ち切って運賃を収受します。 利用者も支払う運賃の確認のために何分も待たなくて済みます。 差額になる場合とならない場合は以下のサイトに掲載されています。 http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/07_syo/02_setsu/04.html
お礼
詳しい回答、URLくださってありがとうございます。
お礼
大変分かりやすい説明ありがとうございます。つまり、鉄道会社側からとしては変な話「多数乗車してくれるとうれしい」というような発想があったりするんですね。