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オーストラリアドルからユーロ

現在オーストラリアにいます。 再来週からヨーロッパに行くので、ユーロが必要なのですが、 AUDからEUROに両替するのは、どこでするのが一番レートがいいでしょうか? AUDを一度日本円にしてから、ヨーロッパで再両替も考えてます。 昨日オーストラリアの両替所で聞いたところ、 1ドル75円で両替できると聞きました。

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  • Umada
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回答No.1

 豪ドルからユーロへの両替はオーストラリア国内で済ませてください。ヨーロッパに着いてから両替するのは不利です。日本円を経由する二重両替の必要は全くなく、レートの面でも損をするだけです。 1. 為替用語説明  まず為替用語の解説をしながら、銀行の両替レートがどのように決まるかを述べます。 <銀行間レート> 外国為替市場において文字通り銀行間の取引に用いられるレート。顧客はこのレートでは取引きできず、外貨を売るにしても買うにしても必ずいくらかのマージンを払うことになる。新聞やテレビで「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=90円30銭でした」など報じられているレートは特に断りのない限りこの銀行間レート。なお外国為替市場は全世界で連動しているので、銀行間レートが日本とオーストラリアでかけ離れた値になることはない。 <公示仲値(TTM)> 銀行間レートは常時変動しているので、これを窓口での取引基準に使うと処理が煩雑になる。そこで銀行は銀行間レートに代えて「公示仲値」というものを定め、その日一日の取引の基準レートに使う(一日に数回改定する銀行もある)。公示仲値は各銀行が個別に定めるので多少ばらつくが、その差はあっても0.1~0.2%程度。 <対顧客電信売レート(TTS)> 外貨現金のやり取りを伴わない(数字上だけの)取引において、銀行が顧客に外貨を売る際のレート。具体的には海外送金やトラベラーズチェック発行が該当する。TTMとTTSの差のことを「為替手数料」と呼ぶ。 <外貨現金取扱手数料> 外貨の現金は手許に保有するだけで為替変動リスクや死蔵コストが生じる。また現地(紙幣発行国)との間の輸送料やその際の保険料などもかかる。そこで外貨現金のやり取りを伴う取引には、その分の手数料を上乗せする。この手数料は「外貨現金取扱手数料」と呼ばれる。現実にはTTSに外貨現金取扱手数料を加算した数字が、最初から「外貨売りレート」として表示されることが多い。  銀行が銀行間レートで両替してくれれば顧客は万々歳ですが、実際には通貨の種類や取引形態によって少しずつ手数料が上乗せされます。その上乗せの割合が低いほど有利な両替ということです。 2. 欧州豪州どちらで両替するか、日本円を介するべきか  まずはオーストラリアの銀行の両替レートを見てみます。参考ページ[1]はWestpac銀行のものです。公示仲値は記されていませんがT/T(電信送金)のBank Spot BuyとBank Spot Sellを足して2で割れば推定できます。9月16日のレートでユーロの公示仲値は(0.5998+0.5776)÷2=0.5887ユーロ(1豪ドルあたり)、同様に日本円は78.74円と求められます。ユーロ現金の売値は1豪ドル→0.5647ユーロなので、公示仲値から4.0%が目減りしていると分かります。  ヨーロッパではどちらに行かれるか分かりませんが、とりあえずドイツのReisebankのレート表[2]を引っ張ってきました。現地時間9月16日のレートで、1豪ドル→0.5441437ユーロ/0.6409150ユーロ→1豪ドルで、オーストラリアで両替するより4%ほど悪い数字です。参考までに目減りを求めると、売買の中間レートが1豪ドル=0.5925293ユーロなので(*1)、そこからの目減りは8%と推計されます。  日本円を経由する両替は明らかに損なのですが、念のため目減りを計算しておきます。まずWestpac銀行での日本円現金売りレートは1豪ドル→75.54円で、公示仲値から4.0%の目減りです。また、Reisebankの日本円現金買いレートは100円→0.6908864ユーロです。同様の方法で目減りを計算するとやはり8%です。2回の合計で12%も減ってしまうことになりますから、避けるべきことは自明です。もちろん、直接に75.54×0.6908864として、これをWestpac銀行の1豪ドル→0.5647ユーロと比較しても同じ結論に至ります。  乗り継ぎで日本に寄った時に日本円→ユーロの両替をすることも可能ですが、日本での目減りは1ユーロ当たり4円(現在のレートで3.0%)で、オーストラリアで日本円に両替したときの目減りと合計すれば7%です。オーストラリアで直接ユーロに両替するよりやはり損です。 3. 両替の原則  ある国の通貨を別の国の通貨に両替する場合にどちらの国で両替すべきかですが、原則は「国際的通用度が、より低い通貨の国で両替する」です(*2)。具体的に申し上げるなら米ドルと日本円の比較では日本円の通用度の方が低いので日本で、日本円とタイバーツならタイバーツの方が通用度が低いのでタイで、といった具合です。豪ドルとユーロならユーロの方が通用度が高いので、オーストラリアで両替する方が有利です。  これにはちゃんと理由があります。銀行や両替商にとって外貨の現金というのは一種の在庫です。保有していると為替変動による値下がりリスク、運用に回せないことによる死蔵コストが発生します。そこで銀行や両替商は、外貨両替の際に一定のマージン(手数料)を取ることでそのリスク分・コスト分を埋め合わせています。  安定な通貨はリスクが小さいですし、需要の多い通貨なら少ない在庫で何回転もできますからマージンは少なく設定できます。不安定な通貨や需要の少ない通貨はこの逆で、マージンは高めに設定されることになります。特に豪ドルは、政策金利が高いので死蔵コストが無視しがたく、また為替変動が比較的大きいと点でハンディを負っています。  別の通貨を介する二重両替が必要になるのは、双方の通貨とも通用度が低い場合のみです。例えばタイバーツをクロアチアクーナに両替しようと思ったら、タイ国内でバーツをいったんユーロに両替し、それをクロアチアでクーナに両替するのが最善です。(そもそも、クロアチア国内でのタイバーツ両替自体が困難です)  豪ドルとユーロの両替であればユーロの国際的通用度が高いことから、わざわざ日本円を経由して両替する必要はありません。2.で示した通りです。 参考ページ [1] https://forms.westpac.com.au/forms/forex.nsf/f_forexCalculator?Openform&StartPage=2 [2] http://www.reisebank.de/sixcms/detail.php?id=2077&_lang=en *1 Westpac銀行とReisebankで中間の値にずれがありますが、日付が同じでも時差の関係で、この中間の値を定めるタイミングがずれることが一因です。 *2 人件費、政策金利などの要因で若干左右されることがあります。

sho_owa226
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございました。 オーストラリアにいる間にユーロに両替しようと思います。 わかりやすす説明して下さってありがとうございました!