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メヒルギを淡水魚水槽に追加する際の注意点と育成期間
- メヒルギを淡水魚水槽に追加する際の注意点や育成期間についてまとめました。
- メヒルギは1mになるまで、何十年かかるのかについても解説しています。
- 現在の環境や水槽の環境の詳細も紹介しています。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは. >現在、四本のメヒルギを育てています。 >しかし、四本ではなんとなく寂しく見えるので、 >六本、新たに追加したいと思うのですが >淡水魚水槽に植えても大丈夫でしょうか? >メヒルギは1mになるまで、何十年掛かりますか? 私も栽培径険があります. 20年ほど昔,西表島にサンゴ礁の現地調査で行った際に, 拠点となった石垣島を観察がてら周回中に, 同島中央部西側を貫通する幹線道路にある 「名倉大橋」でその南東に広がる干潟に, メヒルギの群落がありました. 記録のために干潟に入り撮影をしていたら, メヒルギの種子が付近に多数点在しているので, 直径15センチの束くらい拾い集め,宿泊先にもどると新聞紙で包み, 翌日に石垣~沖縄~福岡の航空便で手荷物として持ち帰りました. 帰るとすぐ研究室で他の収集資料と一緒に開封すると, メヒルギ種子の半数が既に発芽・発根を開始していましたので, 採集地と似た田の土を培養土に決め,それでプラ鉢に植え付け, 温室で管理するとすばやい成長を見せました. ところが成長が早いのはそこまででした. 翌年は30~50センチくらいまで成長したのですが, その後は,気根が発達するのですが, その気根が太る程度で梢はなかなか伸びませんでした. ご【質問】のお答えは, ご質問者さまの栽培環境が整っていないために, 結論を述べると「徐々に萎縮して成長は望めない」でしょう. メヒルギの自生地の環境を見ていれば,ご理解が早いのですが, 本来の育っている場所は, 南国の太陽高度の高い遮る物のない大空の下なのです. つまり,すごく強い日光:光量要求の高い植物です. 冬場は光線透過率の高い保温された, ガラス温室などの栽培環境下でなければ, 本土での越冬栽培は非常に難しいと言う事です. 窓際であれば,真冬の室内の熱が外に向かって放射し, 特に暖房を停止した夜間における室内の, 急激な気温低下が考えられます. 更に,すべての植物は根も空気呼吸をしています. 一日の大半を水中で過ごすマングローブで育つ植物は, 空気の無い泥の中に根を広げている事から, 根が呼吸するために泥の表面に根を出します. その根の張り方も樹の種類によってさまざまな形状があります. これは,一日に二回ある干潮で水位が下がったときに, 泥上にでた根は, およそ12時間の間隔で空気に触れることができるのです. 自然に定期的に必ず干上がる干潟だからこそ根が呼吸できるのです. 根を水中に浸けっぱなしでは,いずれ根が窒息して死んでしまいます. つまり根の成長もあまり期待できないのです. 残念ですが,これが他の熱帯植物とマングローブ植物の特異的な違いです. この問題を解決する栽培法を, 栽培者であるご質問者さまがクリアーしなければ, 1メートルまで成長させる事はできません. ちなみに私の知識に無いために, ご質問「1メートルまでの生長期間は」, 沖縄の植物園 みどりの相談室 TEL:0980-48-3782に, 問い合わせましたが,データがないということでした. 相談員の回答 「ものすごくやっぱ遅いですね」「結構な時間が掛かると思うのですよ」など, その程度のお話だけで,年数を数値ではお答えになられませんでした. ご期待に反する残酷なお話になりましたが… この回答が,ご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 水槽では不可能ですか・・・、残念です。 では、このまま温度を保てるようにがんばります。 そして、1mが無理なら、攻めて30cmにはしたいです。 毎日、水と光を当てて暖かくしていたら新芽が出てきました! 回答ありがとうございました。