株価は、物価と連動するので、インフレにはべらぼうに強い。最近は、デフレなので忘れられつつありますが。
株の王道は長期保有でしょう。親子2代で持ち続ければ、大化けするチャンスはあります。
イメージとしては、例えば、1200万円の現金を持っていたとします。そのうちの1/4の300万円を株に、残りの3/4の900万円を現金にします。
株が暴落して1/3の100万円になったとします。総額1000万円です。株が1/4になるように、150万円買い増します。株が250万円、現金が750万円です。
株が値上がりして、3倍になって元に戻したら、株が3倍の750万円、現金が750万円で、総額1500万円になります。株が1/4の375万円になるように、375万円分売却します。株が375万円、現金が1125万円となります。
これを繰り返します。まさに、安値外高値売りの原則になります。
インフレだと株価は物価と同じですから、ほぼ確実に上昇するし、現金の価値はさがりますから、もっと効果的です。
リスクとしては、株は紙切れになることがあります。その時は、1/4が紙切れになるから、被害も致命的ではない。数銘柄に分散できれば完全に紙切れになることはまずない。
全財産を株にするのが危険なのは、紙切れになるリスクもありますが、安値外高値売りの基準が無くなることです。どこで売るか、どこで買うか、明確な判断ができない。欲張って、大損しかねない。
もちろん、この例は分かりやすくするための極端な話ですが、基本は同じです。ディトレードは、売買の時間間隔が短いだけです。
ここで難しいのは、株が上がって自分の財産の1/4を越えた時に株を売ることです。もっと値上がりするのではないかと欲張り、売るタイミングを逸することです。買う方は、もう少し気楽です。
きっちり1/4というのも難しいので、ある程度幅があってよいでしょう。それから、通常、株は100株とか1000株単位の売買です。大体20万円とか30万円単位になることが多いでしょう。こまめに売買するためには、10単位程度は保有しないといけないので、200万円から300万円分は保有しないと意味がない。したがって、この4倍の1000万円程度の現金がないと効果的ではない。10単位で10万円程度の銘柄もありますから、それで検討してみたらどうでしょうか。
「るいとう」でこつこつ株をためるという手もあります。定期預金なり「るいとう」なりで、現金と株を総額1000万円程度にするというのも賢いやり方といえます。