>目の疲れはどのようなメカニズムで出現するのでしょうか?
ひと言で申し上げれば、視力に関する筋肉のコリ、つまり、肩こりと同じだということです。物を見たり、聞いたり、動かしたりするためには、必ず、筋肉を使います。そして、筋肉を使うからこそ疲労が発生します。人体は、そのような仕組みになっています。疲労のメカニズムは、身体上であれば、基本、どこでも同じです。
私たちの身体は、呼吸することで体内に取り込んだ酸素と食べることで取り込んだ栄養素を、血管という管で身体各部に巡らせ、手足などを動かすときに燃焼させて、エネルギーという形にして活力を得ています。そして、その栄養素を燃焼させてエネルギーとして取り出すときに、疲労素が発生します。この疲労素は、一時、筋肉内に蓄積され、主に睡眠中に消化されますので、眠りから覚めたときがスッキリしている(一晩眠れば翌朝には回復する理由)のです。
肉体上で起きている疲れのメカニズムは、手足を動かして疲れるのも、物を見ることで疲れるのも、肩が凝るのも、どこでも同じです。ただ、視力に関するものは分かりにくいだけです。具体的に申し上げれば、物を見るときに使う筋肉群は、毛様体筋、網膜、上下斜筋、上下直筋、上下眼瞼など、血液が流れている部位です。また、顔面の筋肉も使います。それは、前頭筋、皺眉筋、眼輪筋、大頬骨筋など、ほとんど顔面全体の筋肉といってもいいでしょう。
ただ、この視力関連の筋肉内に残った一部の疲労素は、手足と違って非常に取れにくい(血行不良のため)のです。それが、眼精疲労という原因不明の症状を引き起こしているのです。
お礼
ありがとうございます。よく分かってないんですね。