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新型インフルエンザへの疑問
O-157は細菌ですが、流行期には2-3個でも発症すると恐れられました。 新型インフルエンザは、ウイルスなのですが、どう考えてみても、日常の生活から普通の人々は、多少なりとも接触していると考えるのが自然ではないでしょうか? その場合、ワクチンに代わる免疫が自然に出来上がっている可能性はないのでしょうか? ワクチン自体が不足していて、また外国から輸入するにしても信頼性に問題があるようです。普段の生活の中で、健康的生活をしながら、むしろ、最低限のウイルスに積極的に接触するような生活を推奨するべきではないのでしょうか?
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獣医師でウイルスに専門知識を有します。 >どう考えてみても、日常の生活から普通の人々は、多少なりとも接触していると考えるのが自然ではないでしょうか? 何をどう考えればそうなるのか、私にはよく判りません。 ウイルスは細菌とは異なり、環境中で自活できる微生物ではないので、「ウイルスに接触する」ということは、近くに感染者がいることを意味します。 季節性のインフルエンザウイルスならまだそのような考えもあり得ますが、新型インフルエンザウイルスは今年の早春におそらくメキシコで誕生したばかりのウイルスで、日本で流行が拡大しているとはいえ、絶対数では「まだ感染したことがない」人の方が圧倒的に多いという状況です。 >普段の生活の中で、健康的生活をしながら、むしろ、最低限のウイルスに積極的に接触するような生活を推奨するべきではないのでしょうか? 「最低限のウイルス」ってどのくらいですか?? どの程度の力価のウイルスが侵入すれば感染が成立するか、という最小感染価は個人によって大きく異なります。 また、感染が成立しないほどの微量なウイルスの暴露だと、まあ普通に考えれば抗体も産生されません。感染が成立すれば新型の場合は高率で発症してしまうでしょう。 感染症が流行した集団を詳細に調査すると、必ず一定の割合で「感染はしていた(つまり抗体が産生されている)が発症はしなかった」個体がいるのは事実です。 でも、それはその個体の(ほとんどは未知の)遺伝的な要因によるものだったり、理由を明確に推定することが不可能だったりします。 つまり、そんなことを最初から「狙う」ことは不可能なわけです。 >また外国から輸入するにしても信頼性に問題があるようです 必ずしもそうではなく、日本のワクチンも一定の率で副反応は出ているのですが、その際の免責問題などで揉めているのと、国内できちんとした臨床検査をする時間がないので見切り発車せざるを得ないとか、そういう問題です。 まあ外国のワクチンが全粒子ワクチンなら(多くはそうだと思いますし、日本のワクチンも新型のは全粒子になるかもしれませんが)、現行のHAワクチンよりは副反応が出る確率も高いだろうとは思いますが。
お礼
早速の お返事 ありがとうございます。 素人の私には大変参考になりました。 まだまだ、疑問があるのですが、うまく表現できません。