私は素人ですが他の回答者の方々と少し異なる推論を持っています。
目を持つ動物は相手(保護者、群れる動物の場合は仲間、交尾相手など)に好かれるために自らの見た目がきれいになるように進化した(きれいなものが生き残った)と思われます。
暗闇で生きる深海魚、目が退化した洞窟生物、一生を地中で暮らすある種のネズミなどは、同類だけど目がある生物と比べて、明らかにグロテスクです。
生存機能さえあれば見た目なんかどうでもいい(どうせ見られないんだから)っていう姿をしています。
目で見る動物の脳が、相手をグロテスクかどうかを好みを判断のひとつにするように進化しているのは明らかです。
女性の大きな乳とぷくっとした唇は、尻や性器を連想させるためそのように進化したと言われています。(サルは尻が赤くなりますが)
一般的に、本物の尻や性器よりも色つやもきれいで、健康をイメージさせ、
一夜をともにしたいと思わせる魅力的な形をしています(よね)。
ではなぜ当の性器がきれいじゃないのか。
性器をいつでも目立つところに出しているような動物はいません。
よほど物理的にデリケートで、普段は隠しておかないと傷ついてしまい、まともに子孫を残せなかったのでしょう。
すると他人に発情や性的魅力を誇示することができず、それで唇が進化する意義もあったのでしょう。
ほかにも外見勝負として、獣なら立派なたてがみ、鳥なら羽の色やさえずり、ヒトなら、相手に好意を持っている瞬間を演出する、うるうるした大きな瞳。
あらゆる手立てをしているって感じです。
どんな動物も、ここぞという発情のときの出会いが大切ですから、
やはり見た目は重要ですね。
他の回答で耳もグロテスクという回答がありますが、私は耳はきれいだと思います。ヒトの(性器以外の)皮膚はきれいです。ハリがあってつやがあってうぶ毛があって。適度に色素や皮下脂肪があって、筋肉や腱や血管があまりなまなましく透けて見えない。バリアという機能だけでいいなら、こんなに見た目きれいな皮膚にはならないんじゃないかと思います。
ヒトは社会性も同じくらい重要な判断材料となります。だから、コミュニケーション能力や自己表現能力が過剰とも思えるほどに進化しました。
そうして、外見その他でその気にさせてしまえば(なってしまえば)、あとは性器がきれいじゃなく、脳が今ほどの美的感覚を持たない昔に見ていたものと変わらない原始的な姿でも、
結果は同じ(子孫残す)ってことが、連綿と続いてきてるってことじゃないでしょうか。
進化は、効果があることには、なんでそこまでってくらいに、
クジャクの羽のようにがんばりますが、
無駄なことには絶対に1カロリーもエネルギーを使いませんから。
お礼
なかなか奥の深い回答ですね。 ありがとうございます。参考になりました。