面白いところに気がつきましたね。実は生物は青い色素は持たないのです。だから体色が青い色の生物は基本的に存在しません。当然食物にも青いものがないわけです。
植物に重要な光の波長は、光合成に必要な赤色光と青色光です。しかし、植物は実は光合成のための光は多すぎまして、植物細胞に弊害を及ぼしています。これを光障害と言います。光障害から逃れるために植物は赤色系色素をもちまして、赤色光の吸収量を少なくしています。
さて青色光の方ですが、光合成だけでなく植物は青い光を吸収できないと形態形成(植物としての形を作り出すこと)が出来なくなります。これを光形態形成と言います。ここで植物が青い色素を持ちますと青色光は吸収できなくなり、植物体としての形が出来ませんから青色色素はありません。
植物の持ちますアントシアニンは強アルカリでは青色になるではないかという反論があるかもしれません。しかし、あくまでも細胞外での話でして、細胞内で強アルカリでは細胞自体が死んでしまいます。ですから植物の体色は、赤系色素の黄色・橙色・赤色等が葉緑体の緑色と混ざった様々な色になるわけです。
動物の体色は、各種の色素胞で体色が現れます。動物には青色の体色を持つ動物、例えば熱帯魚等がいるように思いますが、青色色素胞というものは存在しません。ですから青色の体色の動物も存在しないことになります。青色はグアニンと呼ばれます無色の盤状結晶が青色光を反射しました際に青色に見えるわけです。この色素胞は特定の波長を出すわけではなく、細胞内のグアニンの状況によりまして虹のように様々な色に見えますから虹色素胞と呼ばれます。調理を受けて細胞内の構造が変化すればもはや青色には見えなくなります。
お礼
確かに、あまりおいしそうではありません。