太陽光発電のメリット、デメリット
太陽光発電のメリットは
1)発電するのに炭酸ガスを出さないので、温暖化を防ぐのに効果があ ります。炭酸ガスの排出量は石油火力の14分の1です。
2)枯渇することがない
太陽が続く限り、利用できます。
一方デメリットは
1)発電原価が高いので、経済的に劣ります。
機器代が高いので発電原価が石炭火力や原子力発電の7~8倍かかり ます。
もし現在主力となっている火力や原子力を止めて太陽光に置き換えれ ば、電気代は高騰し、産業も家庭も大打撃を受けます。
2)発電設備を設置するのに大きな面積を必要とします
100万kWの設備を作るのに、山手線の内側と同じ面積が必要となりま す。
このため設備の規模には限界があります。
3)利用率が悪い
雨や曇りの日は発電出力が低下し不安定で、太陽光発電の実積をみる と利用率はわずかに12%程度です。
このため予備の電源が必要となりますが、電力系統からみると二重投 資になり、電気料金を押し上げます。
電源設備のうちに占める太陽光の比率が大きくなると、大きな負担と なります。
総合的にみると、
現在太陽光発電は、政府の補助がなければ採用されません。
つまり一人前の電源として、独り立ち出来ていないのが実情です。
設備費についてみると、太陽光発電素子に必要なシリコン材料の価格 は、最近の4年間で2.2倍に上昇しており、設備費の低下は当分期待出 来そうにありません。
太陽光発電は環境対策として意義があるので、政府は研究費を支出し て設備価格低減の旗振りをし、補助金を支出して太陽光増強の奨励を しています。
しかし上記のように電源の大きな部分を負担するには限界がありま す。
お礼
とても参考になりました。ありがとうございます。