>日本は、たくさん借金があるけれども
まずは経済学の有名な等式 投資=貯蓄 があります。
これは非常に単純なモデルですが、とりあえず経済を語る基本になります。
投資を借金に置き換えてみて下さい。
日本は国の借金が900兆とも1000兆ともいわれますが、貯蓄も1000兆以上あります。
国民の貯蓄がいわゆる担保の変わりをしていて、現在はスレスレで健全な水準です。
だから、海外からお金を借りるときも安定した利率で借りることができます。
隣国、韓国を引き合いに出すと、既に韓国は火の車なのです。
だから韓国は利率の高い短期の借金しかできなくなっています。
しかも、これは全て外国の金です。如何に日本が安定しているか分かります。
そればかりか、日本は世界でも有数の債権国(金貸し国家)なのです。
この利子は莫大で国債の利子も帳消しにして、更に余りが来ます。
さて、本題ですが海外の企業へ融資した分は企業が倒産すれば回収不能です。
ですが、邦銀が直接外国の企業へ融資するのは、相手の企業体がよほど大きくなければしません。
普通は銀行経由、国家経由で融資が行われます。
国家が破産して債権を踏み倒されたのは10年前にアルゼンチンの例があります。
それ以外は経済の崩壊したジンバブエなどでしょうか?
国家破綻というのはめったにおこることではありませんので、例はそう多くないでしょう。
ですが、今回の金融危機は別格で十数カ国は破綻に追い込まれることになりそうです。
>僕達はもう日本にお金を返しません
全部の国がというのは有り得ない仮定ですが、ifとしては
一番やられると困るのはドルですね。ドル立て債権が一番大きいですから。
現実におこれば、日本国民にその借金のつけが来ますから、
消費税が40%になるとか大変な混乱がおこります。
当然、銀行は資金を世界中から回収し始めます。
新規の円借款も全面的にストップします。返さないと宣言した相手にまさか貸さないでしょう。
お金だけではありませんよ。土地とかも売却されるでしょう。
海外の工場は軒並み操業停止になり、あらゆる資産が国内に回帰します。
その結果、数百兆円に匹敵する金の流れが消え、世界恐慌の引き金が懸念されます。