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超音波ネブライザーとセラチア菌

 総合病院の療養病棟の看護師です。 ある患者さんがセラチア菌による肺炎を起こしました。 同室の隣のベッドの患者さんが時々発熱を繰り返し、喘息のため、1日3回超音波ネブライザーを使用しているのですが、その方からも、後日、セラチア菌感染が確認されました。 どちらの患者さんが先にセラチア菌感染を起していたのは不明です。  ところで、SARDSが香港で流行した時、SARDSの患者さんに超音波ネブライザーを使用したことで、SARDSを多くの人に感染させる結果となったという記事を目にしたことがあります。 というのは、超音波ネブライザーは超音波で薬液を微粒子にし、肺胞の奥まで、薬液を到達させることができるが、患者の呼気とともにエアロゾル化したSARDSウィルスが放出され、空気中にウイルスが浮遊する状況を作り出してしまったことで、感染が拡大したという内容でした。  ということは、セラチア菌感染者に超音波ネブライザーを使用することが同様の危険性を持つのではないかということです。ケアに当たるスタッフも菌を吸い込むことになるのでは・・・と。  院内の感染対策室からは、まず超音波ネブライザーの管理やスタッフの手洗いから見直すことが重要である。超音波ネブライザー自体は危険なもではない。と、質問の内容とは視点の異なる答えが返ってきました。また、医師からは、「そんなことを言っていたら、医療行為など、何もできないじゃないか」と。  私は、単純に超音波ネブライザーをセラチア菌感染者に使用することに危険性が無いのかどうか、セラチア菌がエアロゾル化して空中を浮遊することがあるかどうかを知りたかっただけなのですが、根拠のある明確な答えが得られず、消化不良の感じです。  どなたか、根拠を示す文献をご存知の方があれば教えていただけませんでしょうか? 宜しくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • DBag_PhD
  • ベストアンサー率58% (70/119)
回答No.4

ご質問の前提としてネブライザーの水なり薬液中にセラチア菌が混入して大増殖したものが、エアロゾルとして浮遊するかという問題があると思いますが、ネブライザーの使用時間が短時間で増殖に必要な栄養分もないのであれば大増殖自体が考えにくいと思います。 むしろネブライザー自体の汚染とかが問題になるので、感染症対策室の話はそこを言っているのだと思います。 また患者さんの身体やその周囲についたセラチアをケアスタッフが拾って他の患者さんに渡してしまう事はありうるので手洗いなどは必要。 ただネブライザーで刺激された患者さんがゴホゴホと咳をしているとそちらは問題になる。 CDCのガイドライン(http://www.cdc.gov/ncidod/hip/Guide/guide.htm)によれば、多剤耐性セラチアなどは一応、スタンダードプレコーションと接触プレコーション、飛沫感染プレコーションの対象になりうると思います。 飛沫感染プレコーションの対象ということは概念的には、咳の時にでた「しわぶき」が浮遊する範囲(大体1m位でしょうか)にいれば感染するリスクが無いとは言えない。 患者さんがネブライザーを使ったからといってネブライザーの蒸気にセラチアが大量に入るわけではないにせよ、ネブライザーの刺激で出た咳にセラチアはいても不思議ではない。 ただし空気感染する菌ではないので、エアロゾルの水分が飛んでしまえば感染は無くなると考えて良さそうです。

参考URL:
http://www.med.or.jp/kansen/serratia.html
marimo-max
質問者

補足

有難うございます。ネブライザーの薬液や、作用水への菌の混入ということではなく、患者さんの呼気や飛沫が、ネブライザーによりエアロゾル化される又はエアロゾル化された微粒子に乗って空中を浮遊するかどうかといことが質問の本題です。SARDSやライノウィルスと違って、セラチアは空気感染ではなく、接触感染または飛沫感染なのでエアロゾル化されて空中を浮遊し、感染を起すことはまずない、それよりもむしろネブライザーの取り扱い(消毒や手洗い)に問題があると考えるのが妥当ではないかということでしょうか? そこのところが一番知りたいところなんです。先の質問は一応、取り扱いについては問題がないと仮定した場合のつもりなのですが、もし、エアロゾル化が否定的ならば、本当に取り扱いについて真剣に見直しが必要だと、思います。医療者としては、本当に情けない話ですが・・・。真摯に受け止めなければいけないなぁと思います。

その他の回答 (4)

  • DBag_PhD
  • ベストアンサー率58% (70/119)
回答No.5

No4です。質問の趣旨からはずれるかも知れませんが、 この場合の感染対策ですが、理想を言えば多剤耐性セラチアによる呼吸器感染者の場合、個室入室にしてケアスタッフはサージカルマスク、ガウンかエプロン着用が望ましい、となると思います。 ただ実際には微妙でして、CDCガイドラインは個室病室だらけのアメリカ製。野戦病院や日本の療養病床では簡単に使えそうにありません。 ガイドライン自体も、多剤耐性菌でなければそれほど神経質にならなくても良い、とも読めますし、個室が用意できない療養型病床であれば次善の策としてベッドの間隔を十二分に空けてカーテンで常時仕切るなどの対応が望ましい気もします。 この場合もスタッフのマスク、ガウン、手洗いは必要でしょう。

  • USB99
  • ベストアンサー率53% (2222/4131)
回答No.3

セラチアはABPCに自然耐性なので、SBT/ABPCで解熱した事自体がセラチアが起因菌ではなかったという事になるかと思います。痰からでたセラチアはグラム染色で貪食像などない限り、起因菌とは考えにくいです。

marimo-max
質問者

お礼

有難うございます。そうなんですかぁ。肺炎で、喀痰培養からセラチアが出たので、セラチアが原因と思っていました。医師がどう思っているかは分かりません。誤嚥性肺炎の可能性もあるわけですね。 病棟ではグラム染色で貪食像があったかどうかまでは分かりません。 小さな伝票で+とか-とか表示があるだけで・・・。うーん・・・主治医が今回の発熱をどう考えて取り扱っているのか、またセラチア菌が検出されたことをどう思っているのか分かりませんが。セラチア菌はずっと前から持っていたかもしれないわけですね。今回たまたま培養ででて、それが露見しただけかも知れないと。  ますます・・・わからなくなってきました。すみません。でも有難うございます。

  • USB99
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回答No.2

セラチアが血液培養で検出されたのですか? セラチアによる肺炎とした根拠はなんですか?

marimo-max
質問者

補足

早速の回答有難うございます。高熱を出したため、喀痰の培養を行ったところ、喀痰からセラチア菌が検出されました。血液培養は行っておりません。抗生剤のピシリバクタの点滴で解熱しています。

  • r_nurse
  • ベストアンサー率65% (180/274)
回答No.1

細菌学が専門ではないので、厳密にセラチア菌がエアロゾルとして感染を拡大していくのかについては分かりませんが、現実に超音波ネブライザー使用による感染例は報告されていますので、薬液にセラチア菌が含まれていれば院内感染を起こす可能性があると考えられます。 薬液にセラチア菌で汚染されていないかどうかを、きちんと確認していくことが大切だと思います。 もっとも器材を使いまわししているのでなければ、隣のベッドで少しモクモク出ているのを吸っただけで感染するほど感染力の強い菌という認識はありません。

参考URL:
http://www.mimihara.or.jp/sogo/kaizen-hannsei.htm
marimo-max
質問者

補足

回答有難うございます。ネブライザー本体の機材は使いまわしですが、蛇管や薬液カップなどは勿論、次亜塩素酸(ハイター)消毒を毎回行なっています。また、蛇管は個々にて個人専用のものを使用し、マウスピースはディスポーザブルの紙製のものを使用しています。当然薬液の使い回しはしていません。エアロゾルとして感染するか否かについてが質問の本題です。セラチア菌が弱毒性で、たとえエアロゾル化して空中を浮遊しても、感染の危険性が非常に低いということであれば納得できるのですが・・・。病院という環境ですので、当然患者さんは易感染者であることは言うまでもありません。

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