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小演劇について
色々なところで上演されている所謂、小演劇とよばれるジャンルについてお聞きしたいことがあるのですが、 この小演劇(厳密に言うと小演劇よりワンランク上の演劇も含めたい)にはタイムスリップ、異世界、パラレルワールド等、現実から違う世界に行ってしまうという話がとにかく多いような気がするのです。 チラシをみて新規に観に行ったりするのですが、とにかくそういう設定が多い多い・・・・また、この手の話・・・・とがっかりしてしまいます。 チラシでそれっぽい事が書いてあれば確実に行かないのですが・・・ そういう話でもおもしろければという時期もありましたが、さすがにもうウンザリするほどお腹いっぱいといったところです。 そこでお聞きしたいのですが、小演劇に詳しい方、どうして小演劇のジャンルにはこういったストーリーばかりなのでしょうか。 一種の流行なのか、脚本が作りやすいからなのか・・・ 個人的な主観や意見でも結構ですのでお聞かせくださいますでしょうか。 よろしく願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
あくまでも私個人の意見ですが・・。 私も他の方が言われているように 「単純に面白そうだから」 という考えでストーリーを作ってしまっているからだと思います。 あまり演劇に関して詳しくない人達の劇団は 大抵そういう考え方で脚本を作ってしまうことが多いように思います。 私は大学で演劇を専攻していましたが 小劇団でも私の先輩方が作った劇団は 本格的に演劇を学んでいる人達の劇団なので そういったパラレルワールドや異世界など ありきたりなストーリーの芝居はしていません。 私ももし劇団を作ったならそういった芝居はしたいとは 思いません。 なぜなら、飽きるからです。 おそらく演劇を本格的に学んでいないあるいは舞台を見ていない人は 脚本を作る際に得る情報として、テレビや映画からという人がほとんどだと思います。 テレビや映画は異世界・パラレルといった設定の作品が たくさんあります。 おそらく舞台を見に行っていない人達はそういうものを見て 脚本を作ってしまってるのではないかと思います。 もちろん、そういったジャンルでも面白いものはたくさんありますが 舞台の場合、生身の人間が演じなければいけないため 脚本が相当面白いか、舞台装置や衣装などが凝っていて 視覚的に楽しめるものでないと飽きてしまうのです。 しかしながら、舞台初心者にはそういった作品を好む人もたくさんいるので 親しみやすさや単純に楽しめるといった利点もあるようにも感じます。 私のように散々舞台を見ている人達は飽きてしまうと思いますが・・。 質問者様も舞台をたくさん見ておられるようなので 私と同じかもしれませんね。 あくまでも私の意見ですので 参考までにしていただければ幸いです。
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- youchanter
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確かに舞台では異世界を作り易いというのはあると思います。暗転すれば(しなくても)どこにでもいけるし、何の役にもなれてしまいます。その点映画やテレビだと制限されると思うので。 現実的な内容より、見た目が派手なものを好む傾向にあるのではないでしょうか。人間の苦悩を描くものより、派手な衣装や突拍子もない事をやっていないと、見ていて飽きやすいとういのもあると思います。 いくつか劇団をみればわかると思いますが、作家によって現実で時間軸があまり飛ばないものを好む方もいると思います。三谷幸喜なんかはそうだったと思いますが、現在でも、そういった劇団もあります。
お礼
そういった風潮を招いているのは観る側にも原因があるのかもしれませんね。 バラエティー食べ物を流しておけばとりあえず何とかなるというTVと同じ現象でしょうか。 しっかり人の心や心情を表現したものより、わかりやすい即席な表現がおおい昨今の音楽を好む受け手側のスタンスにも似てるような気がします。 小演劇の世界も同じように希薄なものになってしまっているということでしょうね。 また、アイデアなど、もう出尽くしてしまっていますし、作り手側も当たり障り無いほうへ以降してしまって当然かも知れませんね。 ありがとうございました。
- nao-pin
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なるほど・・・いつ頃からこんな事になってしまったのか? かつて小劇場の芝居に携わっていた者としての私の見解は、(これは精神論にまで発展してしまいますが)今の20~30歳代の人達の創造意欲欠如(すなわち創造力もおのずと低下する)が原因と見ています。 これは必ずしも演劇界に限っての事ではないように思います。生まれ育った時代背景と受けた教育の影響で、おそらく本人達は何の疑問も不安も無く『やりたい芝居』=『お客さんがたくさん来て超人気のある芝居』なんだと思います。私たちの頃(25~6年前)は、集客数はあくまで後からついて来るものであって、脚本・演出・演者はあくまでも、『より深い芝居を!人間の本質を探る作品を!そしてなにより自分達でしか作り得ない芝居を!』みたいな事で頭が一杯でした。(それがメチャクチャ軽いコメディであっても。)その後、制作担当がいかに集客するかで頭を悩ますものでした。以前、TVドラマの企画会議を若手中心で進めさせたら、引き出されたアイデアは「『男女7人夏物語』みたいな作品を」という物で、呆れ果てて涙が出た、と言う話を先輩から聞きました。何故涙が出るのか理解できますか? タイムスリップ・パラレルワールド・・・すべて一世代前の先輩達の中の、一握りの天才が創り上げたジャンルです。長い時間をかけて不動の人気を得た、いわば定番メニューと言う訳です。 新時代を創造する劇団を是非見つけ出して下さい。
お礼
まったくその通りだとおもいます。同感です。 昨今、情報が多くすべてが浅く広くになっているのかもしれませんね。 アイデア出尽くしというジレンマは仕方ないとはおもいますが、悲しい限りです。 芝居がおもしろくありません。 ありがとうございました
- yuyuyunn
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こんにちは リアリティよりもそういった異次元の世界とかのほうが 作りやすいからではないですか? 現実のことを舞台化しようとなれば 調べることも必要ですし、今の世の中では個人情報のようなことにも 引っかかってきますし それと脚本家が力が無くなって来ている気がします 観客もそういった物を求めているという風潮から そういった舞台が多いのではないでしょうか? あくまで個人的な意見ですが
お礼
>それと脚本家が力が無くなって来ている気がします >観客もそういった物を求めているという風潮から いわゆるコロンブスの卵なんでしょうかね・・・。 他のストーリー無いから、偏る。 偏るから、他のストーリーをしない・・・ 私の考えではありますが、やはり、流れは作り手がつくってゆくものだとおもいます。受け手がこういうものを作ってくれという所から作られた話は、無いとは言いませんが、あまり聞かないもので。 ありがとうございました
お礼
私が感じるのは、今の劇団員は役者では無い気がして成りません。 たんに目立ちたい台詞がしゃべりたい。というものに支配されすぎており、一番大事な「演じる」というものをスルーしてるような気がします。 そして、そこに同居している世界観も気にもしていない。 それを象徴するかのように、10数年前から「台詞中心型」の小演劇が急激に増えたようにおもいます。とにかく意味のない無駄な台詞が多くて嫌になります。「演じること」ではなく「台詞がたくさんある」に完全にシフトしてしまっています。 もしかしたら、いまの小演劇は観る側、観られる側の仲良しごっこでナァナァなのかもしれませんね。だから、みんながやってる不思議な世界を私もやりたいという循環サイクルができあがっているとも取れるようなきもします。 ありがとうございました。