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民主制と民主政のちがい
民主制と民主政、君主制と君主政のちがいはなんですか。
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民主制は、社会システム全般の主体が庶民である状況で、政治システムが庶民であれば、民主制と考えるものです。 democracyと辞典で調べると、民主制ではなく民主政の意味が読み取れますが、大きな相違点はないと考えても差し支えないでしょう。 民主主義は、民主政・民主政の両面によって支えられている考えで、主権在民を根ざしている体制であることも重要でしょう。 明確な相違点は、簡単には導き出せませんが、意味の大きさは、民主制が、政治分野に関する主体に限定するのに対して、民主制は、社会全体の主体まで大きく民主と規定していることの相違という説明になります。 一方、君主制・君主政の違いも民主と同じで、主体の有効射程の違いだけでしょう。 例えば、イギリス・タイ王室のような立憲君主制国家は、社会秩序においても英国王室が広く影響力を持っている部分では、君主制と考えることができますが、王室権威の薄い国オランダ・スウェーデンなどでは、形式的に王室を尊重する政治体制に過ぎないので、君主政と記述される傾向にあります。 ただ、政治が与える影響力が大きくなった近代社会では、民主政・君主政と、民主制・君主制の相違点が不明確になっています。 仮に日本を規定するならば、それは難しいことになるでしょうが、日本は民主政(制)でもあり、君主政(制)でもあり、各々の価値観によって変わると言えるでしょう。 フランスの知己からすれば、日本は君主政で、イギリスの知己からすれば民主制、ラオスの知己からすれば民主政と評価は様々です。 明確な回答はない話なので、対外的にはあまり留意する必要性はないかもしれません。しかし、経済・文化を語る時に、民主政というよりは、民主制という言葉の方が馴染みやすいとは思いますが・・・・
お礼
さっそくご回答いただきありがとうございました。 「制」は「政」よりも主体の有効射程が広いということがよくわかりました。