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地図の彩色の決まり
小学校の課題で白地図に色を塗る場合、 色の決まりはあるのでしょうか 例えば、川は水色とか山は茶色とか、 JISか何かで決まりはあるのでしょうか。 もし、あるとすれば何は何色というように具体的に 教えていただければ幸いです。 宜しくお願い致します。 <以 上>
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JISのような,オーソライズされたものは,特にありません。 課題の中で塗り方が特に指示されていないのであれば, 「その地図の目的に照らして考えたとき,わかりやすい」 「区別すべきものがきちんと区別できる」 というあたりを考慮して,あとは自分の好きな色で塗ればよいと思います。 国が決めているものとしては,国土地理院(国土交通省の機関)が作成している地図類の図式規定があります。 ただ,これも地図の種類によって異なります。 たとえば,50万分の1や100万分の1では,(学校の地図帳と同様)標高によって塗り分けていて,低地は緑色で,高いところに移るにつれて茶色が濃くなっています。 ところが,20万分の1の地勢図では,山地は緑色に塗られています。実際,山の大部分は樹木で緑色ですね。また,道路や住宅などは茶色で書かれているので,平地は結果的に茶色っぽく見え,先ほどのとは逆になります。 5万分の1や2万5000分の1の地形図では,「色を塗る」という書き方はほとんどしていないのですが,山地は等高線の茶色,また平地は道路や建物などの黒が目立ちます。 土地利用図(田んぼとか畑とか住宅地などを塗り分ける)を作る場合,国土地理院では,大ざっぱにいって,水田は黄色,畑はうすい茶色,住宅地はうすいピンク,商店街はこいピンク,森林は緑色,工場は青,などとなっています。 しかし,これもその目的によって自由に考えてよいと思います。 田んぼをもっと細かく分けるとか,商店街を詳しく分けるとか,畑は全部一緒でいいとか,そういった事情によって色の使い方も変わってくるでしょう。 水面(川・湖・海)は国土地理院の地図に限らず,ほとんどの地図で水色に塗られており,常識的な線かなと思いますが,これも絵地図的なものでは別の色になっていることがあります。 いずれにせよ,色の使い方は地図の目的や見やすさなどを勘案して,その都度考えればよいことで,「何は何色」といった固定的なものはありません。 小学校の課題ということであれば,地形とか産業とか人口などの分布を視覚的にとらえて,日本地理の理解を深めるというのが目的といっていいと思います。 その点を踏まえたうえで,「区別する必要があるものは,色の違いがハッキリ分かるように」「グループとしてとらえるものは,近い色で」といった原則で色を決めていけばよいのではないでしょうか。 また,「水面は水色」のように,何となく連想しやすい色があれば,それに従うのが無難でしょうが,別にそれに固執しすぎることはないでしょう。(さきほどの「工場=青」のように) たとえば,関東地方なら関東地方の工場の分布とか地域産業の違いについてみたいのであれば,軽工業はパステルカラーのような淡い色,重工業は赤系統の濃い色,農林業は緑系統の濃い色,などと大まかに決め,そのなかでさらに細かい色を決めていく,というような感じです。 この2段階をしないで,機械は赤,織物は黄,自動車は緑…などと片っ端から色鉛筆を適当に使っていくと,訳のわからない図になりがちです。 なお,JISにも,地質図の塗り方については規定がありますが,これも厳密なものではなく,目安といったほうがよいでしょう。 地質図とは,地表(時には地下)にどんな岩石が分布しているかを白地図の上に塗り分けたものです。 昔から習慣的に,花崗岩はピンクとか,堆積岩は緑色系が多いなどの習慣はありますが,実際にはそれぞれの図面によって,その地域に見られる岩石の種類はたいへん異なります。 たとえば,図面の大部分が花崗岩で,それらを細かく区別したいけれど,堆積岩は1種類しかない,というような場合は,ピンクだけでなくオレンジや赤などを借りたり,べた塗りや縞模様などで区別したり,臨機応変に使い分けます。 もっとも小学校で地質図はまず出てこないでしょうが…。 長々と失礼しました。
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ざっと調べてみましたが、決まりはないようです。 地図の作成に関しては少々決まりごとというか、通例があるみたいですが、 白地図に関してはこれといった決まりはないようです。 目的にあわせて色を決めればよいかと思います。 川にしても、汚染度についてまとめるのであれば、 汚染度が高いところは赤色にするとか、 色々と工夫できますよね。 なお、蛇足ですが、 県の色などを塗り分ける場合、 4色用意すれば足りることは近年証明されました。
お礼
決まりはないとの事 有難うございました。 ~がないという情報も貴重なものであり, 今後の方針を決める際、大いに参考になります。 また、県の色を塗り分ける件についても 有難うございました。
お礼
オーソライズされたものはないとの事、 また、「地図の種類によって使い方が異なる」とのこと。 有難うございました。 ~がないという情報も貴重なものであり, 今後の方針を決める際、大いに参考になります。 さらに、「区別すべきものがきちんと区別できる」ようにという の御意見も参考にさせていただきます。 有難うございました。