自衛隊の10式戦車の弱点はどこですか?
質問です。もし皆さんが某人民解放軍の将軍で某覇権国家隷下の傀儡国家を攻めるとして、そこの最新鋭戦車である某10式戦車と戦うとしたらどうしますか?ちなみに某10式戦車は偶然にも日本の10式戦車と全く同じスペックだとします。某傀儡国家の軍隊も今の自衛隊と全く同一だとします。偶然にも。あ、いえ、他意なんてないです。ちなみに私は地元では「あの子はとても正直者」だと言われてますし。
で、某傀儡国家の軍隊(便宜上、自衛隊と呼称)の欠点としては、兵站が弱くトランスポーターが非常に少なく、戦車自体の行動距離も諸外国の水準を遥かに下回っています。私としてはここに10式戦車の弱点があると思うのですがどうでしょうか?つまり10式戦車(以下、10TK)は戦略/作戦機動に難があるので包囲に対して脆弱ではないかと思うのですよ。
普通、古代から現代に至るまで重槍部隊でも戦車部隊でもいいですが、突進力のある部隊はそうであるが故に速度が遅く、単独では騎兵や軽戦車に包囲されてしまう弱点があったのです。実際、第三帝国のフランス侵攻では装甲の脆弱なI・II号戦車がフランスのB1などの重戦車を包囲した挙句に撃破してますし、カンネーの戦いでも兵力に劣るカルタゴが騎兵による包囲に成功してローマ軍を敗北させています。
つまり戦場において戦略/作戦機動の優越は非常に重要だということです。これは単に敵を包囲する際に優位なだけでなく速度の利点によって、情報の先制入手や有利な地形の確保および敵の遅滞行動などが可能となってくるので、局地的には不利になっても全体的な戦略/作戦レベルで極めて有利にことを運ぶことが可能となってくるのです。
現代の戦車でも某ロシアのチェチェン紛争みたく、ゲリラに包囲された戦車は多数の被害を受けてますし、第二次レバノン紛争でもイスラエルの戦車が包囲されて大損害を被りました。装甲があったから被害を食い止めたとの意見もあるようですが、そもそも速度があったら包囲なんてされにくいので、こんな被害など受ける必要がなかったとすら言えるでしょう。
ようするに戦車のような重戦力を活かすとすると、敵の動きをコントロールできる装輪部隊を基幹とした快速部隊やヘリボーンを行える軽装部隊が必要だと言わざるを得ないのです。これが整っていれば敵が味方戦車部隊を包囲しようとしても、快速部隊によって敵の動きを遅滞できますし、そもそも情報を先制し入手できるので逆に敵を包囲できる可能性も高まります。
ただ自衛隊の戦車は上記のように戦略/作戦機動に劣り、頼みの綱の普通科部隊も旧式兵器ばかりで火力が諸外国の水準に達してないのが現状です。普通科部隊が敗北するようなことがあったらそれは即ち戦車部隊の敗北に繋がることがらと言えるでしょう。敵は速度を生かして自衛隊の10TKなどを包囲すればいいだけですから。
何が言いたいかというと戦車だけ強くても意味などないと言いたいのです。某マニアの間では装軌車を重視する傾向が強いですけど、こういう事柄的にも装輪部隊の一定以上の近代化は必要不可欠だと判断します。またここ最近は非対称戦争の拡大によって守るべき地域と時間が大きくなっていく一方です。これらのことから装輪車によって守るべき地積を拡大することも重要視されてきました。
なので私としては10TKの重要性は冷戦時よりも格段に落ちてきていると主張します。つまりこれらを勘案した上で10TKの弱点とかアレさを教えて下さい。
お礼
いつも回答いただきありがとうございます。トイレ休憩というのがあるのですね。参考になりました。