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プルサーマルについて

プルサーマルとはどういうものなのでしょうか?簡単に説明いただければと思います。またこれを使用することによる問題点などあわせていただければ思います。

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回答No.2

軽水炉は最初のうちはウラン235の核分裂により発生する熱で発電します。ウラン235は天然ウランに0.7%しか含まれていません。軽水炉の初期燃料はこれを3~5%程度に濃度を高めて(濃縮して)使用します。一方、残りのウラン238の一部は、運転中に中性子を吸収してプルトニウムになります。このプルトニウムはウラン235と同様に軽水炉の環境で核分裂するので、軽水炉の燃料にとして使用することができます。実際に運転中には、このように新たに発生したプルトニウムの一部も燃料として発電に寄与しています。核分裂性のウラン235の濃度が低くなると、新しい濃度の高い燃料に交換しますが、この際取り出された使用済の燃料から、燃え残ったウラン235と新たに発生したプルトニウムを取り出し、再利用するための燃料を作ることを再処理といっています。再処理で抽出したウラン235とプルトニウムの混合燃料(MOX燃料と呼ばれている)を使用し軽水炉で発電する方式をプルサーマルと呼んでいます。一度使用した燃料から更にMOX燃料を取り出し使用することにより、限りあるウラン燃料を有効に使用することができます。 軽水炉で使用する場合、ウラン燃料とMOX燃料で融点や熱伝達、核分裂の性質に多少の差がありますが、一定の範囲内であればウラン燃料との間に実用上の差はがないといってよいと思います。日本での本格的な使用はこれからですが、欧米ではすでに多くの実績があります。

kazu1126
質問者

お礼

詳しく有難うございます。

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その他の回答 (1)

  • Willyt
  • ベストアンサー率25% (2858/11131)
回答No.1

 原子炉で反応させるのはウラニウムです。これが核分裂を起こすと中性子を放出します。その中性子が核反応を起こさないU238に当たるとプルトニウムができます。そのプルトニウムをウラニウムにまぜて一緒に燃やそうというのがプルサーマルです。  これは何も問題はないのですが、原発反対派の人達が、問題ありと言っているだけのことです。今でも原子炉内で生成されたプルトニウムは取り出す前に燃えており、何の問題も出していないのです。  出来たプルトニウムを保存しておくと、日本が核武装するのではないかという疑念を他国に与えますから、燃やしてしまうことがどうしても必要なのだという事情もあって、プルサーマルを推し進めるべきなのです。  詳しくは下記を参照して下さい。

参考URL:
http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/5_kongou/kongou_03/_03_01.html
kazu1126
質問者

お礼

有難うございます。

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