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6月11日に公表された温室効果ガス排出削減目標について
今回、温室効果ガス排出削減目標において、麻生総理が出した「15%」という数字は、どのように算出したものなのか気になりました。ただ前年が14%だったからという単純なものなのでしょうか?教えてください。
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15パーセントという数字だけみると「わぁすごい日本って頑張ってるぅ!」と一瞬思えます。それが狙いです。 京都議定書の基準である1990年に比べてヨーロッパ各国は削減努力を結果で出しているのに対して、日本はマイナス6パーセントどころか9パーセント増加してしまったのです。(2007年現在)だから2005年を基準に15パーセント削減してやっと1990年相当になるわけです、でも京都議定書の目標はそもそも1990年を基準にしてそこからマイナスですから大アマなのです。 当時の京都議定書自体当初から実行できるとは思っていなかったという節もあります。しかし当時の政権の人気取り政策のひとつだったので、無理だと承知で批准したのです。政権与党が環境政策で大幅に大胆な目標を出すのは古今東西国民への目くらましです。 思い起こせばニクソン政権時代のアメリカは、反戦運動の高まりと消費者運動の高まりによる政権攻撃をかわすために取った人気取りの環境政策が、「捕鯨反対運動」だったのです。 当時のアメリカ国民は捕鯨なんかどうでもよかったのですが、この運動に力を入れることで当時のアメリカの環境派の人気を取り込むために「反捕鯨」の旗印を鮮明にし、海の無い国まで捕鯨委員会に入れて「反捕鯨運動」を展開します。 それに似たのが「京都議定書」ですね。 ホスト国としてこの議定書を成立させることが当時の橋本政権にとって必要だったということですね。 「12年先の事なんか知らないよぉ!」というのが当時の橋本さんの本音だと思います。
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- aburakuni
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沢山の選択肢を提示して、国内的に色々なヒヤリングを行なってポーズを付けていますが、結局は「適当」な選択ですね。 欧州は京都議定書を批准し、その延長線上の1990年比で目標を立て、対策目標を批准国以外が設定する事を求めました。 米国は京都議定書批准を拒否し、その後の政権交代で環境問題への取り組み「グリーン・ニューディール」を打ち出しましたが、京都基準でない2005年比を基準にする主張を行なっています。 日本は議長国であったのですが、批准しながら全く目標に近づけず、米国の議定書を無視した提案に乗った形で目標を出しました。 いずれも極めて国際政治に密着した設定ですが、麻生さんが自画自賛する程の政治効果がある数字とは言えないと思います。
- Willyt
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今朝のサンデーモーニングからの受け売りですが、これは2005年の排出量を基準とするもので、実は2005年のデータは京都議定書で約束とは逆に7%増えてしまったそうで、これからの基準ということですから実質は京都議定書の計算法だと8%にしかならないものだそうです。