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合掌している仏像
先日阿修羅像を見に行ってとても感動しました。特にあの合掌した手が印象的でした。 その時に思ったのですが、色々な印を組んでいる(?)仏像はよく見かけますが、合掌している仏像はあまり目にしたことがないような・・・。 実際はどうなのでしょう、けっこうあるのでしょうか。
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- kottinQ
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おはようございます。 私も、合掌した仏像と聞き、はじめに三月堂の日光・月光菩薩像を思い出しました。 しかし、様々な印を結ぶ仏像の中に、合掌だけの仏像は多くないです。仏像にはそれぞれの印相があり、主に本尊となる如来像には合掌印はありません。 合掌印を持つものはいくつかありますが、代表的なものは至勢菩薩ですね。高野山の大伽藍、根本大塔の中などに他の仏像と一緒に観ることが出来ます。脇侍の仏像で主役を張っていないので、あちらこちらでお会いしますが、高野山以外にどこでお目にかかったか、すぐには思い出せません。 岩船寺から浄瑠璃寺への道、当尾の石仏群の中に「わらいぼとけ」がありますが、その脇侍、至勢菩薩の画像がありました。 http://www.eonet.ne.jp/~ttmmatsu/touonosato.htm 民間レベルでの合掌には、祈り、鎮魂の思いがあります。 私は和歌山の人間ですが、1953年7月18日に大水害がありました。 旧美山村(現在日高川町)の弥谷だけで何十人もの犠牲を出しました(全体で1056人)。ここに慰霊のために建立された地蔵尊は合掌しています。地蔵尊の合掌は珍しいですが、住民の思いですね。 画像を張れればいいのですが、探せませんし、私の撮影したものもあるのですが、今は手元にありません。またの機会と言うことでご容赦願います。
No.4です。追記をさせていただきます。 京都駅にほど近い東寺には多くの国宝が置いてありますが、こちらの「大威得明王」は中指を立てて合掌する形の印を結んでいます。 http://www.touji-ennichi.com/info/daitokmo.htm 「大威徳明王」←多面多臂多脚です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%A8%81%E5%BE%B3%E6%98%8E%E7%8E%8B で、かの地インドの仏像について調べてみますと、 以下の釈迦仏坐像が合掌にやや近しい印を結んでいます。 サイト右下の大変有名なこの仏像は、のちにインドのみならず東南アジア・東アジアの仏像にも多大な影響を与えたとされております。 「転法輪印釈迦仏坐像」(灰黄色砂岩)サールナート考古博物館蔵 http://www.indianetzone.com/2/sarnath_museum.htm おそらく「合掌印」を結ぶ釈迦仏というものは、釈迦仏という性格上、ほとんどこの世には存在し得ないのではないでしょうか。 「釈迦」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6 意外や意外、仏像を見る楽しみというものは決して侮れないのかもしれません♪
お礼
mashumaro2様、沢山の写真をありがとうございました。ゆっくり鑑賞させていただいているうちに、お礼が遅くなり失礼いたしました。 Wikipediaの釈迦像のようなものは初めてで、こんな風貌の人だったのかな、などと色々想像しました。 今は若い女の子の中でも仏像に興味を持つ人が増えてきたと聞きますが、今何かそういう時代というか次元に移りつつあるのかもしれませんね。 色々な資料を、本当にありがとうございました!
こんばんは。 No.2様の補足をさせていただきます。 東大寺法華堂(三月堂)における中央の本尊は不空羂索(ふくうけんじゃく)観音像と称します。 脇に配置されている日光菩薩、月光菩薩は当初からその位置には置かれていなかったようです。 http://blog-imgs-18.fc2.com/n/a/r/narabungei/s-3gatsudo.jpg 「不空羂索観音」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%A9%BA%E7%BE%82%E7%B4%A2%E8%A6%B3%E9%9F%B3 また、いわゆる千手観音も前の二手が合掌するスタイルです。 「千手観音」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%89%8B%E8%A6%B3%E9%9F%B3 例として「蓮華王院 三十三間堂 本尊」 http://www.sanjusangendo.jp/b_1.html なお「合掌印」も良く見ると形が微妙に異なっているようです。 こちらのサイトの下方に記してありました。 http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/inn.htm 阿修羅像は見ていて飽きないほどに悩ましいですよね。 両性具有の美とはまさにこのことではないでしょうか。
- tomban
- ベストアンサー率26% (2616/9771)
こちらがわかりやすいかな?。 http://www.daihorin-kaku.com/buddhism/butsuzo.htm 「仏像」というと、広範囲なものを指し示すところがあります。 しかし、実際は「釈迦如来」「普賢菩薩」「不動明王」などというように、位の高さが違うのです。 阿修羅は「天部」と言われる位に位置していています。 ほとんどの天部像は、物を持っていたりして合掌していないのですが、興福寺の阿修羅は合掌しています。 これは明治時代に大規模な修復がなされたとき、元々の形とは違う(?)合掌系に直したという説が有力です。 観音菩薩など、菩薩像に多い合掌形を、元々は仏教以外の神様であった天部像である阿修羅がしているのは、確かに合わないな、と思いますよね。
お礼
貴重なurl ありがとうございました。仏像のことはあまり知らなかったのですが、お陰さまでこれで私の頭の中の整理もついてきました。 高く上げたほうの両手には月と太陽が乗っていたという説はどこかで知りましたが、明治時代に修復されたとは知りませんでした。実物の阿修羅像全体自体が感動的でしたが、あの合掌された手がなぜか一番胸に突き刺さりました。 ご親切にありがとうございました!
- born1960
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東大寺三月堂の国宝日光・月光菩薩像は有名ですよ。
- myeyesonly
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こんにちは。 確かに合掌してる仏サマはいないでしょうね。 効能書きによれば、阿修羅サマは仏サマではないからではないでしょうか。 地獄の修羅道という所に落とされて永遠に戦い続ける責め苦を負わされている人間の姿で、そんな阿修羅サマの一人がお釈迦様の説法を聞いて解脱した時の姿が興福寺の阿修羅像・・・というような話だったと思います。 ・・・個人的には、本当の地獄を知った人はああいう安らかな顔になるのでは?と思ったりしてますけど。。。
お礼
回答ありがとうございます。 私自身をを含め、なぜあの阿修羅像がそれほど人々を惹きつけるのか、ずっと考えていました。まるで一人の今生きている存在があるような感じがするのです。 おっしゃるとおり、戦いを挑む姿、その苦しみの中で解脱を求める姿、そして解脱した瞬間・・・、一つの像がその全てを表現している。 全てに満ち足りた微笑を浮かべる菩薩や仏像(ある意味で「過去形」)よりも(現在形の)阿修羅像に惹かれるのは、そのせいじゃないかな、と思いました。 素敵なヒントを与えてくださって、ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございました。 色々な写真も堪能させていただきました。 「わらいぼとけ」は何とも言えない雰囲気があって、こちらの心ものどかになる気がします。細部までは見えませんが、合掌しながら微笑んでいるのではなく実際に笑っているのでしょうか(笑)・・・。 印を結んでいる仏像も良いですが、合掌の姿は何故かとても感動させるものがあります。外に働きかけている姿だからなのかもしれないと思います。 これから色々な仏像を見るのが楽しみです!ありがとうございました。