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現在公開中スター・トレックの疑問(ネタばれあり)
J・J・エイブラムズ監督の「スター・トレック」を見たのですが、劇中のスポックに関してどうにも腑に落ちないことがあるので教えてください。 カークが氷の惑星で未来から来たスポック(老人)と出会い、老人スポックは「自分のことは(現在の)スポックには言うな」といってカークを見送ったように思います。ところが物語終盤、USSエンタープライズの船内で、スポックの父親だと思っていた人物が実は未来から来たスポック自身であるかのようなシーンになります。これはいったいどういうことなのでしょう。重要な展開を私が見落としていたのでしょうか。以下の2点を教えてください。よろしくお願いします。 (1)惑星バルカンで、スポックの父親はレナード・ニモイが演じていたのか。それとも別の俳優か。 (2)惑星バルカンの消滅寸前にエンタープライズ船内に転送されたスポックの父親は、いつどのように未来から来たスポック老人と入れ替わったのか。あるいは入れ替わっていないとしたら、物語終盤の、スポックの父が若きスポックに言う「自分に『長寿と繁栄を』と言うのはおかしい」という台詞はどう解釈すればいいのか。
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質問者が選んだベストアンサー
新しい「スタートレック」は、これまでの同窓会的ムードの映画シリーズとはひと味違う、新鮮な興奮と刺激にあふれた素晴らしい作品でした。と思ったら、ちゃっかりレナード・ニモイ翁が登場して、また泣かされたりもしました さていくつか混乱されているようですが、すでに他の方が論理的に説明されているとおりです。 (1)終盤で、スポックが未来から来た老スポックのことを「父」と呼んだのは、単なる勘違いです。スポックの父サレクの役者は、レナード・ニモイではありません。 (2)父サレクは、老スポックと入れ替わっておらず、連邦施設の別の場所にいるはずです。またその老スポックの台詞は、相手の健康を願う決まり文句を、年老いた自分が、若い自分自身に言うのは、単純におかしいと感じただけのことです。鏡に向かって挨拶するようなものですからね ちなみに老スポックが若いカークに、自分の存在を現在のスポックに教えるなと言った最大の理由は、タイムパラドックスの危険を冒さないためでしょうが、それとともに未来から来た自分が、これからなすべきことを教えるのではなく、現代のスポックとカーク自身が、自分の考えで正解を探し出して欲しかったのでしょう。 未来のカークとスポックは、生涯に渡って強い友情で結ばれています。しかしそれは誰かに教わったものではなく、何度も衝突や誤解を繰り返しながら、時間をかけて築いた友情です。それを知っている老スポックだからこそ、過去の自分たちにも、同じようにして信頼関係を作って欲しかったのでしょう にも関わらず、ラストシーンで現在のスポックに秘密を明かしたのは、ネロの事件が解決したこと、スポックとカークに信頼関係が生まれたこと、そして理性を取り戻したスポックならば、未来の自分の存在も論理的に受け入れられると考えたからではないでしょうか さらに「バルカン星の消滅」という、自分の知る時間軸に存在しなかった大事件が起こったことで、すでにこの世界が、自分の知る世界とは別の時間軸を進み始めている、即ちタイムパラドックスは起こりえないという考えに至ったのかもしれません(ネロと自分の宇宙船など未来の技術も失われた) そして何より、失われたバルカン星文化の再興という銀河規模の大事業に協力するためには、自分の存在を隠し通すことは不可能であり、それを明かすならば、連邦の上級士官であり最も素性の明らかな、「過去の自分」が適任であるという論理的帰結を得たのではないでしょうか 質問者さんは、かつてのスタートレックシリーズをご覧になっているのでしょうか?もし未見なら、せめて劇場版の第一作から第四作あたりまでご覧になることをおすすめします。特に第二作目「カーンの逆襲」をご覧になれば、雪洞で老スポックが現在のカークに告げた「名台詞」を理解していただけることと思います(あの台詞には泣かされました)
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こんにちは。 未来のスポックは、テレポートしない(行かない)と言っていたのに、 来ちゃったのね・・と、思いました。 それで合ってるのかどうか??? 一度しか見ていないし、何も調べていないので、何とも言えませんが。 SF大好きなので、とっても面白かったです。
お礼
ありがとうございます。 >未来のスポックは、テレポートしない(行かない)と言っていたのに、 そうなんです。だからこそ、未来のスポックが現在のスポックと出会うというシーンが、私にとっては余計に訳の分からないものになってしまっていたのです。
- ribisi
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(1)別の俳優です。 (2)入れ替わってはいません。 終盤、スポックプライムとスポックが出会うのは船内だったかな?地球だったような気がしましたが。 このシーンは、若いスポックが、老いた自分の後姿を、自分の父親と見間違うというところがポイントです。
お礼
ありがとうございます。 >若いスポックが、老いた自分の後姿を、自分の父親と見間違うというところがポイント 何のことはない、観客の一人である私も見間違っていたというだけなのですね。
お礼
非常に丁寧な説明をどうもありがとうございました。 私自身が老スポックとスポックの父親とを混同していただけのことでした。 >老スポックが若いカークに、自分の存在を現在のスポックに教えるなと言った最大の理由は、タイムパラドックスの危険を冒さないため この先入観があったために、老スポックと若きスポックが対面するシーンが、余計に訳の分からないものになってしまっていたのですが、ご説明を拝読して納得いきました。 私自身は、劇場版スタートレックの第1作、第2作は見たはずなのですが、実はほとんど印象がありません。小学校4,5年生のころに見ていたテレビ版「宇宙大作戦」のほうがむしろ記憶に残っています。エンドロールに流れるテーマ曲やマッコイ、ウーラ(ウフーラ)といった登場人物の名前はとても懐かしかったですね。劇場版を、ぜひレンタルでもう一度見てみようと思います。