体脂肪計の性能と仕様は、各社まちまちです。
体重計の場合は、安価な体重計も、精密体重計も同じような値が出ます。
これは体重計には標準原器があって、これで製品を較正するので、どのメーカーのものでも同じ値が出ます。
ところが、体脂肪計には標準原器がなく、各社が独自の営業方針で製品を開発するので、
どのメーカーの体脂肪率が正しいのかまったくわからないのが現状所です。
メーカーによっては、内臓脂肪や隠れ肥満を指摘してくれるものがありますが、
この内臓脂肪や隠れ肥満の重量を標準体重から差し引けば、
より正しいことがわかるのではないかというのが質問の主旨だと思います。
私もまったく、そのとおりだと思いますが、各社が差別化をはかり、
売り上げ促進に夢中になっているかぎり、隠れ肥満を標準体重に持ち込んだのでは、
かえって混乱を招くだろうと思います。
添付図はアメリカで使われている標準体重表です。
アメリカには東洋人からバイキングのような体格の人まで多種の人種がいますから、
骨格ごとに分類した標準体重表を用いるのが普通です。
たとえば、女性では骨細の人と骨太の人の差はBMIにして2以上の差があり、
男性では4以上の差があります。この体重の差は、隠れ肥満の重量よりも大きいものです。
ところが、わが国ではこの骨格の違いが考慮されないで、
骨格の大きな人が細い人と同じ体重を目指してダイエットをするので、
無理なダイエットに陥ってしまいます。
体脂肪は内臓に近い順に蓄積され、内臓脂肪、胴回り、皮下脂肪の順に
増加するのが決まりですから、
内臓脂肪や隠れ肥満という言葉は、売らんがための言葉にしかすぎません。
体脂肪計メーカーに健康器具メーカーを謳うのでしたら、隠れ肥満などの言葉は止めにして、
わが国でも骨格の違いを考慮した標準体重表の普及に努めてほしい思います。
お礼
ありがとうございます。
補足
骨格も考えにいれるというのに感動しました