2010年度から共済年金がなくなる話はどうなった？

質問

一時期、2010年度から共済年金が廃止され、公務員も厚生年金に加入させるという構想がありました。
その話はどうなったのでしょうか？白紙に戻ってしまったのでしょうか？

回答No.1

kurikuri_maroon · ベストアンサー

ご質問の件ですが、
「被用者年金制度の一元化を図るための厚生年金保険法等の一部を
　改正する法律案」
という法案が、その根拠です。

法案の趣旨と、年金制度一元化の基本方針：
http://www.keikyo.jp/info/0604ichigenka/ichigenka03.pdf

法案の概要：
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/04/dl/s0426-7c.pdf

法案に関する詳細な参考資料：
http://www3.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/0/ae912be6b377b18f492572ca002b4e18/$FILE/20070427_2sankou2_1.pdf

平成１８年４月２８日に閣議決定され、
その１年後の平成１９年４月１３日に、国会に法案が提出されました。
以来、国会の度に法案の提出が繰り返されていますが、
平成２１年１月５日に衆議院厚生労働委員会に法案が付託されたまま、
いまの国会（第１７１回国会）でもまだ審議に入っていません。
但し、白紙に戻ってしまったわけではありません。
各年金制度ごとの思惑や限界があるために審議がストップしている、と
いったところです。
（制度ごとの有利・不利、いわゆる「既得権」などが問題）

法案審議経過：
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DA533E.htm

なお、年金制度一元化の流れそのものは、
何と昭和５９年ごろから始まっていますから、
かれこれ四半世紀を経ても、なかなか思うようにゆかないようです。

年金制度一元化の流れ：
http://www.chikyoren.go.jp/pdf/top1-1.pdf

そのほか、この一元化の流れを先取りするような形で、
国家公務員共済と地方公務員共済の一元化は既に法案も成立しており、
現在、進行中です。
（ http://www.keikyo.jp/info/nenkin_kaisei.html ）

お礼

こんにちは。詳しい解説をどうもありがとうございました。なかなか一筋縄ではいかないようですね。私としては公務員を目指していることもあって、共済年金を厚生年金には統合して欲しくありません。