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インフルエンザの新型とは?
- 豚インフルエンザでメキシコやアメリカで死者がでています。今騒がれている「新型」とはどんな型を指すのでしょうか?
- インフルエンザにはA・B・Cの型がありますが、A型にはH1N1やH3N2などの亜型があります。今回の感染者はH1N1(WHOもそう改称)ですが、どのあたりが「新型」と呼ばれる理由なのでしょうか?
- 同じA-H1N1であるスペイン型とソ連型にはどのような違いがあり、今回の「新型」とは何が異なるのでしょうか?
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http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA01.html >厚生労働省の「新型インフルエンザ対策報告書」(2004年8月)によると、「過去数十年間にヒトが経験したことがないHAまたはNA亜型のウイルスがヒトの間で伝播して、インフルエンザの流行を起こした時、これを新型インフルエンザウイルスとよぶ。」と定義 http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0802/22/news043.html >要は、元々は人間以外の動物のあいだではやっていたインフルエンザウイルスが、突然変異を起こして、ヒトの体内でも増えることができるようになり、ヒトからヒトへと感染できるようになることを指している。 >普通、ウイルスによる感染症は、それぞれ固有の動物(種)にのみ起こるもので、他の種には関係なかったりするんだけど、ウイルスは一方で突然変異も起こしやすいもので、それによって他の種にも影響を及ぼす新種ができることがある。そうなると、今までまったく縁がなかった病気にかかることになるわけで、免疫もろくになかったりするから、とたんに大きな被害が出てしまう。これがパンデミックの仕組み http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/virology/research.html >今世紀、人類は、三度のインフルエンザのパンデミックを経験した。なかでも、1957年のアジア風邪と1968年のホンコン風邪のパンデミックウイルスは、興味深いことに、ヒトとトリのインフルエンザウイルスのハイブリッドウイルスだった。 >しかし、ほとんどのトリインフルエンザウイルスはヒトではあまり増殖せず、ヒトのウイルスも鳥類では増殖しない。そこで、ブタがトリとヒトのハイブリッドウイルス発生の場となっているのではないか考えられてきた。 >自然界において、頻繁に、ヒト及びトリインフルエンザウイルスが、ブタに伝搬していること、そして、ブタにおいてトリとヒトのインフルエンザウイルスがハイブリッドウイルスをつくること、そしてそのハイブリッドウイルスが人に伝搬する 大部分引用しました。今回のインフルエンザのウイルスの遺伝子、その配列が、豚のインフルエンザ由来と確認されているものを含んでいて、それ以外にも従来の人型のものとの組み合わせであることまで確認されているのです。 キメラと言う言葉がわかりやすいかも知れませんが、一部は豚のインフルエンザ由来、一部は人のインフルエンザ由来、それが混ざっているものですので、今までに流行を経験したことがないもの、そういう意味で新型という名称を使っています。 それが、従来の検査キット、N1H1で反応するタイプであったということです。豚のN1H1はAsw-N1H1と区別すべきでしょうが、人のA-N1H1と非常に近い、しかも、遺伝子のハイブリッドが起こり、その内部に取り込まれたので、すでに、人への感染性が獲得されていると推定されているのです。 外見では区別つかない、自動車でいうと、ボディーは同じに見えても、内部の仕様が多少違う、本来は人では感染していたタイプとよく似ていてもまったく違う部分が存在している、ということです。
お礼
ありがとうございます。少し分かりました。 私の思い込みですが、HxNxが変化したものを「新型」あるいは突飛も無い発想ですがD型なんていうのを「新型」と認識していました。 なので… > 同じA-H1N1であるスペイン型とソ連型って何処に違いがあって、今回の「新型」と何が違うのでしょう…? > と、言うのが今回の疑問の出発点でした。 イメージとしてはアジア風邪、香港風邪は新型。ソ連はスペイン風邪のゾンビ。 また、タミフルもリレンザも既知のA亜型およびB型に有効と謳っている一方で、今回の型はH1N1と分かっているのに何故騒動になっているのか? キメラってところがポイントなのでしょうね? もう少し整理してみます。