模試で使われた小説を探しています。「19才」
おそらく10年ほど前に現国の試験に使われた小説を探しています。
私は2006,7年頃現役の時に過去問として出会ったので、それより前だと思います。
ずっと長い間センター試験の過去問だと思っていたのですが、当時使っていたセンター過去問集からは見つけられませんでした。インターネットなどでまとめられている現国出典小説でもそれらしいものはありません。
題名が19才で作家は男性と記憶していますが、アマゾンで検索をかけてもひっかかりませんでした。試験問題なので、抜粋されていると思われます。
覚えている限りのあらすじを書きます。
主人公の男性は定年後、自分の生まれ育った家の近くを通る。
その時に、戦中当時19才だった自分と、隣家の妻のことを回想する。
隣家の旦那は軍人か何かで、家を空けがちで、主人公は若い妻の面倒を頼まれる。
空襲がきたら自宅から隣家に飛んでいき、敷地内にある防空壕にいっしょに逃げ込む。
毎回毎回それを繰り返す。
爆撃の音が鳴りやむまで、出入り口の扉かなにかを主人公が押さえ、ふたりとも口を利かず、危機をやりすごす。
防空壕からでたあと(防空壕のなかでだったかも)、主人公が無言で自分の食べ物を差し出す。
ただそれだけの関係だが、ふたりになんとなく共通の思いがあるような、ふしぎな親しみがある。
やがて戦争は終わり、主人公は別の場所に(疎開していて、もとの住まいに戻る。だったかも)
それきり夫人とのつながりはない。
家の近くについたとき、隣家の玄関先に若い女がいるのが見える、当時の隣家の妻くらいの。
思わず話しかけ、世間話から、昔、隣に住んでいたことなど話す。
庭に通されてふと縁側を見ると老婦人が椅子に腰をかけている。
娘が自分の母だと紹介する。過去の記憶がよみがえるなか、娘に変に思われないように、落ち着いて話そうとする。
老婦人が「庭の○○(木かなにか。主人公は庭の草木の手入れも頼まれていたような。ふたりが知っている、共通の話題)は変わりないでしょう」と話しかける。
娘は母親が自分から話しかけたことに驚く。
(夫人が主人公のことをどう思っていたのかそれまで明言されていなかったが、ここで、夫人も年を取った主人公に気が付き話しかけることで、単なる隣人としてではない感情を持っていたことを表すシーンです。)
主人公は帰る道すがら、なにもかもが過ぎてしまったことを思う。
主人公の男性は、戦争が終わったあと家を出て、就職し、結婚していて、その日に訪れるまでは、ここに戻ったこともなかった。
あんまり早いうちに愛(という言葉は使ってなかったような・・・人生の輝き?真実?)を知ってしまうと、その後の人生はなんて味気ないものなんだろう、結婚もした、仕事も終えた、でもいま自分に残るのは寂寞の思いだけだ。
という話だったとおもいます。
買おう買おうと思いながら問題のプリントを読み返していたのですが無くしてしまい、何年も探しています。
知っている方いたら、教えてください!!
よろしくお願いします。
お礼
あ! それです! 有難う御座います! 「マヤの一生」という題名だったのですね!