超過滞在外国人の扱い詳細

質問

超過滞在外国人とその関係者の扱いについての質問です。

外国人A、B、Cはともに超過滞在者（オーバーステイ）です。Aは日本国内で犯罪にかかわっており（麻薬販売など）、Cは、Aの犯罪的行為から若いBを守ろうとしてAと喧嘩となり、結果としてAはCに重症を負わせます。

ここまでは、実際に身近にあった話です。実際にはこの喧嘩に警察は関与せず、Aの犯罪や傷害行為はしばらくの間放置されることとなったのですが、もしAが現行犯逮捕され、BとCが参考人として事情徴収の対象となった場合、その後彼らはどのように取り扱われるのでしょうか。Bは事情聴取の後入管へ、Cは病院で手当てを受け、事情聴取の後入管へ、という大まかな流れになると思いますが、以下の点についてもう少し詳しい事情が分かると大変助かります。

1． 国内にBとCの身内はいないとして、彼らの（違法な）雇用主（D）や、彼らの日本人の知り合い（E）などには（彼らがその連絡先を警察に告げた場合、事情聴取などの目的で）連絡が行くのでしょうか。連絡されるとして、それはどのようなタイミングでどのように（例えば、ただちに電話で）行われるのでしょう。（別の言い方をするなら、彼らの事情聴取から退去強制までのプロセスが、彼らの身近な日本人への連絡なしにかなりの程度まで進行する可能性は、どの程度あるのでしょうか。BやCはどのようなタイミングで直接に外部と連絡が取れるのでしょうか。）

2． D・Eが連絡を受けたとして、彼らのB・Cとの面会は、どのような形・タイミングで行われることになるでしょうか。勾留中の被疑者の場合に准ずるのでしょうか。（B・Cはこの事件の被疑者ではありませんが、明らかに「不法滞在」と「不法就労」を犯した者として扱わざるを得ないわけで、この場合、入管に引き渡す前の、警察署での彼らの扱いはどのようなものになるのか、というふうにより一般的に言い換えることもできます。）

3． BやCが、証人としてAの公判まで日本国内に留められる可能性はあるのでしょうか。また、BやCが直接に入国管理局に引き渡される以外の可能性はないのでしょうか。

ご存知の方があれば、部分的にでも結構ですから、ぜひご教授ください。

回答No.1

wellow · ベストアンサー

＞もしAが現行犯逮捕され、BとCが参考人として事情徴収の対象となった場合、その後彼らはどのように取り扱われるのでしょうか。

警察により、Ａの薬物犯罪の嫌疑が濃厚になれば、裁判となります。高い確率で有期刑となり、刑に服した後、入管により退去強制手続き、以降、日本への入国はまずできません（外交旅券などで渡航すれば別）。
障害のみで立件されると、度合いによりますが、起訴猶予になったり不起訴になる可能性は高いでしょう。その後、入管に送られ退去強制手続きで出国、よほど斟酌すべき理由が無ければ、日本への入国は５年間は門前払いです。

＞BとCが参考人として事情徴収の対象となった場合、その後彼らはどのように取り扱われるのでしょうか。

下手をすると、Ｂも障害で立件されます。Ｃは入管に引渡し、Ｂは不起訴か起訴猶予になれば入管に引渡されます。両名とも退去強制手続きで出国、よほど斟酌すべき理由が無ければ、日本への入国は５年間は門前払いです。

＞1．国内にBとCの身内はいないとして、彼らの（違法な）雇用主（D）や、彼らの日本人の知り合い（E）などには（彼らがその連絡先を警察に告げた場合、事情聴取などの目的で）連絡が行くのでしょうか。連絡されるとして、それはどのようなタイミングでどのように（例えば、ただちに電話で）行われるのでしょう。

雇用主は不法就労助長罪ですが、挙げるかどうかは所轄警察のやる気によります。不用意な警官は、Ｅという人からのタレ込みであることをＤに告げてしまうこともありえます。警察はＤの件に関しＥに事情を聞きにくることはあるかもしれませんが、無い可能性の方が高いでしょう。もちろん、これから挙げにいく、とか、挙げた、ということを警察がＥに連絡してくれることはありません。Ａ、Ｂ、Ｃを挙げたという連絡も当然、期待できません。

＞（別の言い方をするなら、彼らの事情聴取から退去強制までのプロセスが、彼らの身近な日本人への連絡なしにかなりの程度まで進行する可能性は、どの程度あるのでしょうか。

ほぼ１００％です。Ａ、Ｂ、Ｃに犯罪の嫌疑無しと警察が判断すれば、２４時間以内に入国警備官へ引き渡しです。

＞BやCはどのようなタイミングで直接に外部と連絡が取れるのでしょうか。）

連絡が必要な状態であれば認められます。たとえば、帰国旅費が住居にはあり手元にない場合などです。

＞2． D・Eが連絡を受けたとして、彼らのB・Cとの面会は、どのような形・タイミングで行われることになるでしょうか。勾留中の被疑者の場合に准ずるのでしょうか。（B・Cはこの事件の被疑者ではありませんが、明らかに「不法滞在」と「不法就労」を犯した者として扱わざるを得ないわけで、この場合、入管に引き渡す前の、警察署での彼らの扱いはどのようなものになるのか、というふうにより一般的に言い換えることもできます。）

警察では無理でしょう。入管の収容所での面会です。警察は事務的に、指紋を採取し犯罪の関与の有無を確認し、嫌疑が無ければ入国警備官に引渡します。

＞3． BやCが、証人としてAの公判まで日本国内に留められる可能性はあるのでしょうか。また、BやCが直接に入国管理局に引き渡される以外の可能性はないのでしょうか。

重症度合いと、重症に至らしめられた方法によりますが、Ｂ、Ｃが留め置かれる可能性は低いでしょう。入管にしても警察にしても、正規に滞在していない外国人同士の加被害は「面倒くさいから出て行ってもらおう」という判断に落ち着く可能性が高いです。
Ａについては、有期刑まで追い込んで今後入国できない根拠とするかもしれませんが。

お礼

大変参考になりました。
本当にありがとうございます。

追加質問およびオリジナルの質問の明確化を補足事項として投稿しましたので、よろしければこれも是非ご覧ください。

補足

ありがとうございます。大変参考になりました。

ただ、「日本人の知り合い E」が D についての不法就労助長のたれこみを行ったという意味ではなく、B または　C が、自分たちの雇用主 （D1、D2）またはごく近い友人・恋人（E1、E2）の連絡先を、取調べ中警察に告げ（例えば自分たちのパスポートを持ってきてもらいたい、あるいは、弁護士等なんらかの便宜を図ってもらいたいというい理由で）、警察からD1、D2、E1、E2 などに連絡が行く可能性はあるのでしょうか、というのが質問の真意です。

ご回答の内容から、その可能性は低いか皆無であるように受け取られますが、そのような解釈でよろしいのでしょうか。

また、これは追加質問になりますが、C に短期の入院が必要な場合、どのような病院にどういうタイミングで入ることになるのでしょう。また、入院中に外部と連絡をとることは可能なのでしょうか。

ご存知でしたら、ぜひご教授ください。

回答No.2

wellow

＞ご回答の内容から、その可能性は低いか皆無であるように受け取られますが、そのような解釈でよろしいのでしょうか。

はい。

＞また、これは追加質問になりますが、C に短期の入院が必要な場合、どのような病院にどういうタイミングで入ることになるのでしょう。また、入院中に外部と連絡をとることは可能なのでしょうか。

短期の入院で済む重傷者ということは、精々骨折というところでしょうか。何れにせよ検挙後であれば、外部に自由に連絡が取れる状況ではありません。

お礼

wellow さん、再びのご回答ありがとうございます。
警察での扱いの状況は想像以上に機械的なようですね。
大変参考になりました。