>逆目にならないように鉋をかけるにはどうすればよいのでしょうか
鉋かけは非常に難しいですよ。プロの大工さんでも、逆目に苦しみます。
まず、基本的に
「刃が良く切れている事。」「台がよく調整されていること」
二枚刃の時は、「押さえがきいている事」ですね。
まず、「よく切れた刃」ですが、ただ、鎬をピカピカにしても意味がありません。
どれだけ刃先が砥げているかです。刃先が白く光らないとこまで研ぎあげましょう。
注意点ですが、刃の裏も重要で、刃の裏の先まできちんと砥がのっているかも重要です。
次に「台の調整」ですが、反っていたり捻ってたりしてるのは問題外です。定規をあてて、
光の透け具合で台を調整していきます。
「押さえ」ですが、きいていないと逆目が起きます。しかし、きかせ過ぎると、今度はつやが無くなります。この調整も難しいでしょう。
他にも、樹種によっては、刃先の角度や、台の仕込み角度も変えていったりもしますね。
続いて、木表・木裏についてですが、もちろん掛ける方向はあります。
基本は「ならい目」に。
以前の回答者様の言うとおりですが、案外そうも行かないときがあります。
「両逆」といって、節などで、目が逆転するところとかが出てきたりします。
その場合は、表、裏の方向ではなく、あくまで木の目に従ってかけていきます。
しかし、仕上げるという段階では、鉋を途中で逆方向にかけてしまうと、
鉋枕ができたり、つやがそこで変わってきます。
出来れば、逆目方向でも、逆目を起こさない腕が欲しいところで、その場合は刃や台が重要となります。
あと、逆目が起きやすそうなところは、ゆっくり鉋を引いていきましょう。
勢いよくひっぱるのは厳禁です。
それでも、逆目が起きそうだと感じたら、引くのをやめましょう。
傷は浅いうちに。
そのときに、同じ台や刃の調子で引くのではなく、押さえをきかせたり、刃の調子を低くしたりして、
逆目が起きにくいようにしてから、引きなおしましょう。どうしてもの時は、もう鉋屑ではなく、粉を出すくらいまで、刃の調子を低く、ゆっくり引いていきましょう。
もちろん、刃が切れなくなっていたら、すぐに研ぎましょう。
切れない刃は逆目の原因です。そこでねばって、余計状況を悪化させないように。
お礼
ありがとうございます 木表は末口の方から元口方向、木裏の場合は元口から末口に向かって削るんですね。