私は、河村氏には投票すると思いますが、森田氏には、同氏の不正疑惑に関わらず、投票しないと思いますので、同列に語るべきでは無いと思います。
TVなどに露出することは、基本的には有利だと思いますが、それはそれで、本人にはリスクも有りますヨ。
SMAPのクサナギ君も、立ちションと変わらない軽犯罪で、家宅捜査をされ、社会的に制裁を受けた点でも判ると思いますが、政治家の場合、TVでの失言が波及し、政治生命を脅かした様な例は、枚挙に暇が有りません。
またTVに露出することで、政治能力と関係の無い品性などの面で、不要な反感を買う場合もあります。
そういう意味では、TV出演も多く露出度が高かった河村市長は、それが失点とならず、無難にこなした点や、むしろ利用出来た点は、有能であると評価出来ます。
また人格や思想を公共に曝しても、反感を買うより支持を多く得たとも言えます。
更に、知名度や露出度が高い政治家は、マスコミや対立勢力の餌食になりやすく、多少の不行跡があれば、すぐにスキャンダル化しますが、河村市長は、そういうものも今のところ、出てきていませんので、恐らくクリーンなんでしょう。
更に、森田氏の知名度は、根本的にはタレント活動を経た知名度であり、そういう意味では、東国原知事や、橋下知事とは同種と言えますが、河村氏は政治活動を経て得た知名度ですから、基本的・本質的には異なります。(タレント議員と議員タレントの違い。)
また、河村氏の場合は政治家ですから、政治への失望から、政治家(政治屋)へのアンチ票を獲得したワケでも有りません。
知名度のみを利用する国政選挙の客寄せパンダ(特にプロスポーツ選手やタレントなど)に比べると、河村氏への投票動機は充分にあると思いますので、名古屋市民の民度は充分に高いと評価出来ると思います。
東国原知事や橋本知事に関しては、根底に政治不信が有ると考えますし、彼らの政治理念はそれこそマスコミを通じ、充分に伝達されていましたから、これも投票動機として充分に評価出来ると思います。
森田千葉県知事に関しては、彼の政治理念はイマイチ不明な中、オーバーアクションが目立つ点は不快で、知名度のみが先行している感は否めませんので、投票する理由は無く、むしろ知名度先行には危惧を感じた人も多いと思います。
森田氏への投票動機は、やはり彼の詐欺的行為に依る部分が感じられ、千葉県民が騙された要素がある様に感じますので、千葉県民の民度までは言及出来ません。
政治家は、適法・適正を基準にすべきでは無く、より正義を追及することを行動規範とした活動を行うべきですから、信憑性の無いスキャンダルでは軽々に動く必要はなりませんが、法的根拠に基づく疑惑や嫌疑を受けた時点で、森田氏に限らず、小沢党首なども、早々に辞職した上で、再度選挙を経て、国民の信を問う潔さが必要だと思います。