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バリコンの多少がチューナーに与える差異
私の手許にある70年代後半に製造されたFMチューナーは5連バリコンらしいのですが、4連バリコンや7連バリコンというものも同時代にはあります。仮にバリコン以外の部品の質や配置が似たようなバリコンチューナーが複数あるとして、バリコンの数の差異はどのような違いをバリコンチューナーに与えるのでしょうか?
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ごく簡単なご質問のようで、とても奥が深い内容です。 多段バリコンを使用するメリットは、次の指標の向上になります。 ・スプリアス妨害 ・混変調妨害 ・相互変調妨害 ・感度抑圧 ・周波数安定度 ひとつひとつご説明していたら、いくら文字数があっても足りないので、キーワードだけ示しました。ご興味がおありのことばを検索してください。一言申し上げると、無線機としての性能(たくさんある電波のなかから必要な電波を選択する能力)が、多連の方がよくなります。 むしろデメリットの方が理解しやすいかもしれません。デメリットとしては、バリコンの連動誤差の経時劣化、多段化による群遅延特性特性の悪化(多段なので理想的な特性に調整するのが難しい)があげられます。特に群遅延特性の劣化は音質に直接的影響を与えます。 ちなみに、最盛期にはテクニクスの9連バリコンという機種がありました。また、自分も子供の頃にトリプルチューン7連バリコンの機種を購入して悦に入っていた時期がありました。しかし、開発者の視点では4-5連あれば充分で、それを超える物は過剰品質といっていいと思います。 ここにあげたキーワード、ブラックボックス化されみなさんの目に触れなくなっただけで、今をときめくケータイやGPSにおいても、私どものような人間にとっては頭の痛い問題です。特にデジタル通信になって、受信できるか出来ないか、yesかnoの世界になりましたから、いっそう大変ですよ。
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- DAV
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チューナーの受信電波のバンドの数、受信感度、選択度(混信回避)などをアップしたいとなると、バリコンの数は増えてしまいます。 一般的には、バリコンの数が多いほど高級品ということになりますが、常に全部を使っている訳ではありませんのであまり気にすることではありません。(短波受信はされないなら四~五連程度で充分でしょう。)
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回答ありがとうございます。 バリコンが多ければよいというのではないのですね。バンド数によって、有意な数がある程度は決まっているのですね。
複数のバンドを受信する場合はバリコンは別々の部分をうことが多いので2バンドのステレオ・チューナーに採用された5連の回路とバンド数を特定しない7連バリコンを使う回路の高級さ(ここでは複雑さの意)を直接比較することはできません。
お礼
回答ありがとうございます。 FM専用か多バンドかということも重要なのですね。
- yamame17gou
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アンテナ同調、高周波増幅、周波数変換等の段数・回数の各ブロック用、加えて帯域カバー用、更にAM帯域対応等を一つのダイアル・スケールで行う為の数で、解り易くFM専用の場合ならコストの掛け方の違いです。
お礼
回答ありがとうございます。 バリコンが多いほど確かに値段が張っているし、同時代のもので比較する限り、スペック表も優れていますね。
- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ 単なるオーディオ好きなので、詳しくはないのですが、バリアブルコンデンサー バリコンが多段になっているのですから、選局のフィルター特性に重要な部分かと思います。 スピーカーのネットワーク(周波数分離回路)でもコイルとコンデンサーを利用するのですが、パーツの数が増える程急峻なフィルターになります、しかし段数を増やすたびに設計や実装で理想特性を得るためには大変な困難があります。(スピーカーの受動素子によるネットワークでは3段? 6、12、18db/octまでが実用域でしょうかね?) 実質的に受信機の性能の指標にはなったらしいですが、音質の指標ではない上に、物理的に7連バリコンを搭載して、回路上5連分だけ配線された製品もあったとか無かったとか、、、(かなり子供の頃に読んだ記事なので、正確性は無いのですが)
お礼
回答ありがとうございます。 バリコンは性能の判断基準ではあっても、音質の良し悪しとは必ずしも結びつかないのですね。
お礼
回答ありがとうございます。 バリコンの利点・欠点ともに素人の私にもよくわかりました。