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投資信託のトラッキングエラーの要因について

投資信託のトラッキングエラーの要因について教えてください。 (例えば外債インデックスファンドの場合) Q1.一番の乖離要因は、算定基準時間の違いというのは本当でしょうか。 Q2.その算定基準時間について教えてください。(日々の基準価格について、ベンチマークはイギリス時間の○時で決めるが、日本の投資信託は日本時間の○時で決める(だったかな)。他に全く乖離のない運用をしていてもその「数時間」の為替のずれは生じるので、外貨建投信でぴったり合わせるのは無理だし、その必要もない(運用パフォーマンスとは全く関係ない算定上、制度上の差だから)という考え方でよろしいでしょうか)

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  • Climb-AI5
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回答No.4

リンク先が変わっていますね。再掲します。 (2)超過リターンの年率標準偏差 http://www.pfa.or.jp/yogoshu/to/to08.html >ただ、運用レポート等には(1)を表示してますよね。調整しようが ないような気がするのですが・・・いかがでしょうか。 言葉が足りなかったかもしれませんが、第一義的に大事なのは(1)の方であることは、個人投資家でも機関投資家でも変わりません。 (2)を用いるのは主としてプロ、例えば機関投資家や運用コンサルなどがパフォーマンスを評価する場合です。 これらの世界では、(1)の超過リターンからもう一歩踏み込んで、(1)の統計的な性質を見ることにより、その超過リターンの再現性等を評価します。 詳しくはリンク先を参照して頂ければ幸甚なのですが、(2)は(1)の分布の大きさを統計的に推定したものです。 大雑把に言えば、(2)が大きければ大きいほど、(1)の理論値(=信託報酬分だけマイナスの超過リターン)から 外れる可能性が高くなります。 したがって、(2)が適切に抑制されていることが、将来においても良好な超過リターンを創出すると見做されるのです。 ただ、(2)の数値を運用報告書等に掲載しても、一般の方はあまり興味が無いと、業界の方は判断しているフシはありますね。 そこそこ大きな運用会社であれば、コールセンターなんかに電話すれば教えてくれると思いますよ。

kanikou
質問者

お礼

とても参考になりました。 ありがとうございました! >ただ、(2)の数値を運用報告書等に掲載しても、一般の方はあまり興味が無いと、 >業界の方は判断しているフシはありますね。 おっしゃる通りですね。本当にチェックすべき項目すら理解しようとしない一般投資家にも、 どうせ細かく説明してもわからないだろうと説明する努力を怠る業界の人、 どっちもどっちかもしれませんね。

その他の回答 (3)

  • Climb-AI5
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回答No.3

>Q1.一番の乖離要因は、算定基準時間の違いというのは本当でしょうか。 まず、トラッキングエラーの定義ですが、 (1)超過リターン http://www.nomura.co.jp/terms/japan/to/tracking_err.html (2)超過リターンの年率標準偏差 http://www.pfa.or.jp/top/yougosyuu/to/09.html の2通りあり、業界的には(2)を指すことが一般的です。 (1)の場合ですと、確実に発生するという意味において、信託報酬が大きな乖離要因になることは、これまでの回答者様のおっしゃる通りです。 しかし、不確実性を伴うものの、算定基準時間の違い(特に為替)の影響も大きいことは確かです。これについては後述します。 アロケーションのズレ等による純粋な運用上のエラーは、500~1000億円程度のファンド規模があり、適切な運用が行なわれていれば、ほとんど発生しません。 代表的なベンチマークであるシティグループ世界国債インデックスは、その名の通り国債のみのユニバースですので、普通の機関投資家であれば、トラックするのはそれほど難しくありません。 それから、(2)の意味でのトラッキングエラーにおいては、信託報酬のような定率で発生する超過損失は、超過リターンのブレ(=標準偏差)にほとんど影響を与えないため、主たる要因となり得ません。 (但し、RMSE(Root Mean Square Error)を用いた測定方法を用いれば、信託報酬の影響を反映させることができます。) (為替の)算定基準時間の違いの方が遥かに大きな影響があります。この算定時間を調整したトラッキングエラーとそうでないものとでは、数倍、下手すれば桁が一つ違うということもあります。 >Q2.その算定基準時間について教えてください。 シティグループ世界債券インデックスを念頭において回答します。 為替の算定基準時間は、以下の通りです。 インデックス:ロンドン時間午後4時(WM/Reuter社が公表) 国内投資信託:東京時間午前10時(三菱東京UFJ銀行のTTM) ロンドン午後4時=ニューヨーク午前11時=東京(翌日の)午前1時ですので、インデックスと国内投信の算定基準時間の乖離は9時間あります。(ロンドンが金曜日だと土日も挟みます。) この9時間には、NY市場の午後とシドニー・東京市場の一部が含まれますので、為替市場には変動の余地がかなりあります。 当該インデックスの構成は概ね、ユーロ約60%、米ドル約25%、英ポンド約8%ですので、この9時間の間にユーロが1%円高に進めば、それだけで0.6%程度の超過損失が発生することになります。 通常、外債インデックスファンドの信託報酬は年間0.6~1.0%程度ですので、それと同程度の超過損失がわずか1日で発生し得るのです。 昨今の金融市場環境ではこの程度の相場変動は珍しくもありませんので、算定基準時間の違いが大きな乖離要因となる「可能性」は全く否定できません。 機関投資家はこういった事情を正しく認識しておりますので、通常は算定時間の差異を調整したベースで、超過損益とトラッキングエラーを算出しています。

kanikou
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございます。 とても参考になりました。 (2)のリンク先がなかったようなので、推測するに、 (1)は「単純」にベンチマークとファンドのずれ・乖離であり信託報酬分ファンドが下回るのが理想、(2)は信託報酬のように仕方のないものは除外したずれ・乖離という認識でよろしいでしょうか。 >機関投資家はこういった事情を正しく認識しておりますので、 >通常は算定時間の差異を調整したベースで、超過損益と >トラッキングエラーを算出しています。 ただ、運用レポート等には(1)を表示してますよね。調整しようがないような気がするのですが・・・ いかがでしょうか。

  • ryuken_dec
  • ベストアンサー率27% (853/3139)
回答No.2

大体は信託報酬です。 また株式の場合だと配当がインデックスとの大きな乖離の原因になります。 そして、次にはインデックスとの構成要素の違いです。インデックスと完全に同じ銘柄を完全に同じ割合で持つという完全法を実行しているファンドなどほとんどないでしょう。また、やろうとしてできるものではありません。 1日で5億円資金が流入したとして、5億円分をインデックスと完全に同じもので同じ配分で購入するというのは至難の業です。無理してでも完全に連動させようとするとその売買コストも馬鹿になりません。それゆえにインデックスと同じような動きになるように銘柄を組み入れて連動を目指す抽出法が採用されます。

回答No.1

推測ですが、インデックス投資信託は、必ずしもインデックスと完全に同じ銘柄に同じ割合で投資しているわけではない、という理由のほうが大きいように思います。インデックスからの大きい乖離があれば運用報告書に原因の説明が書いてあるはずです。

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