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理系から見た走れメロス
現在、理系大学生をやっています。 小さい頃から小説は全く読まないのですが、この前、新潮文庫の短編集「走れメロス」を読みました(半分くらい)。正直そんなに面白くなかったです。 周りの理系で同じように小説をあまり読まない友達も、「坊ちゃん」を読んだけれど全く面白くなかったと言っていました。 夏目漱石や太宰治のような文豪と呼ばれるような方々の小説の魅力は何なのですか?何が面白いのですか?
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No.2です。 まず「文豪」云々ですが。 権威主義でアプローチするほどつまらない小説の読み方は無いと思うので作者が有名かどうかは自分が面白いと思うか思わないかの基準にするべきではないと思います。 いろいろな文学賞や雑誌の年間ベストテンの受賞作品と同様に一種の読書ガイドと思えばいいのではないでしょうか。 世評が高い作品でも読んでみてピンと来ないものは当然ありますからその場合はそのまま放置で良いと思います。 だいたい「面白かった」という話は茶飲み話にもなりますが逆は「面白くなかったね」「そうか」「…」でなかなか話題にならないかも。 漱石とか大宰とかは一種の教養項目でもありますよね?中学高校大学の教養文献はいろいろありますけれど、その年齢でないとピンと来なくなるものという面もあると思います。 富嶽百景などはむしろ枯れてきてからの方が「ほほう」と読めるのかもしれません。 満願、ダス・ゲマイネ、読んだと思うのですが全くおぼえていません。 富嶽百景はおぼえています。 富嶽百景の中で大宰は富士山を描いた有名な絵と実際の山頂の角度を具体的にいちいち数字で比較していますが、今でこそこんな知識は常識なのでしょうが富士山の美をいかに美文調で讚えるか*という芸術界のしきたりみたいな手あかのつきまくった富士山にいったん即物的な数字を持ち込んでから個人的な体験としての美しくもシラケた富士山に持って行っています。 ちなみに私も中学の教科書で読んだ時はまるで盛り上がりが無くてつまらないと思いました。 なおこれを書いた頃は敗戦寸前で、刷り上がった本が空襲で丸焼けになったりしていた頃だそうです。 大宰に限らず「つまらないのが味」みたいな作品もあると思います。 面白いか面白くないか以外にもいろいろポイントはあるのだろうと思いますが質問と関係ないので触れません。 *一例 「聳(そび)ゆる富士の姿こそ 金甌(きんおう)無欠揺るぎなき わが日本の誇りなれ」 愛国行進曲 1938年 より
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- Siegrune
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理系の人で、小説の面白さがわからないってことなら SF小説でも読んで見られたら? 特に、ラリー・ニーグンとかJ・P・ホーガンとか どっちかというとハードSFと呼ばれる類のもののほうを。 (このへんは理系の人全般に受けが良いので。) で、話が変わりますが、 文学って情景や環境が頭に浮かんだり 感情移入ができないと面白いってあまり思わないと思います。 例えば、自分が主人公だったら、こう考えたのにとか、 自分が主人公でも同じ行動をとっただろうとか・・・ これらは、文学っていうより、小説に慣れていないとなかなか 難しいかもしれません。 (漫画は絵があるぶんだけ少しやりやすい。 映画やTVは映像があるのでもっとやりやすい。) 例えば、ジョーズって映画で鮫が襲ってくるシーンを見て 怖いって思うように、小説を読んで、その状況を想像して 怖いって思えなければたぶん、面白いとは思わないのではないでしょうか。 で、面白くないものを読んでいるより、面白いものを見つけるのを 先にしたほうがいいと、私は思います。 (そのうち慣れてきて、文学とかも面白いと感じるようになるかもしれませんし、ずっと、あわないといっておられるかもしれませんが。)
- eroermine
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坊っちゃんの見所は 初期の理科大生が主人公なこと。 理科大内の描写が全然無い事。 理大卒新任教師の給料が凄い事。 その新任教師に対する生徒の態度。 教職を一瞬でも考えた事があれば非常に興味深いと思うのですが。
- kkkkion
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付け足しです。 小説というのは、結局なにを表しているのか? それはつまり人間です。直接描写される対象が何だとしても、それを通して人間を描写しているのです。 いわゆる文豪というひとたちの文学は、いってしまえば普遍的な人間像を描こうとしています。だから、時代背景が異なってもいまだに多くの人たちの共感を得るのだと思います。 走れメロスは、たしかに、こう読んでいられないところがある。 でも、あなたも人生の中であのような瞬間はなかったですか? メロスは単純明快ですが、それは色々な夾雑物を取り除いたものだけを あえて提示しているからです。 あのひねくれた太宰がこのような作品を書いているということで、 実はどのようなひとだったかも推し量られると思います。 他の泥の中をのた打ち回っているような作品も、要は闇の中の一筋の光を求めているからこそ読み進められるのです。 私見が入りすぎかもしれませんが、とりあえず。 (ちなみに私は医療関係者で、ある意味理系です)
- mojitto
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工学部出身です。 趣味は読書で、今は池波正太郎の「鬼平犯科帳」を読んでいます。 小説、おもしろいです。 僕も#2様と同感で、文系理系の前提から間違っていると思います。 リサーチ対象が2名(質問者様と友達)で、しかも両者とも普段から小説を読まないのであれば、それは調査方法に問題があるでしょう。 僕に言わせて見れば、まず >短編集「走れメロス」を読みました(半分くらい) 連続ドラマ(1話完結でないもの)を6話まで見て、面白いと思うほうが無理です。本当の面白さは最後までわかりません。 そして、本選びもよくなかったと思います。 読者にはそれぞれ好きな文体や書き方がありますから、買う前に事前に数ページくらい読んでみて、読みやすさを確かめておくべきだったと思います。 スポーツではないですが、読書も練習が必要です。 始めはもっと簡単そうなもの(現代の作家さんの作品)から読んでいけば、だんだんと魅力が分かってくるのではないのでしょうか? ちなみに本の魅力は、スリルであり、感動であり、それは本によってそれぞれです。
- kkkkion
- ベストアンサー率37% (29/78)
おそらく、行間を読んでいない/読めないのが原因と考えます。 ただ字面を追うだけでは、面白くないかと。 「なんでこんなふうに考えるのか」 「なぜこのような描写なのか」 「自分ならどうするだろう」 「この作者の他の作品でも同じような感じなのだろうか」 とかね。 あと、時代背景が違うのも原因かもしれませんね。 でもそれに惑わされず、「作者がなにをいいたいのか」 に目を向けるとよいのではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 おそらくkkkkionさんの言うとおり、行間が読めていないのだと思います。 僕の読めている人のイメージは、学校の国語の授業でやるようなことができるような人です。 これってやっぱり訓練なんですかね^^;
面白くないと思う原因が自分が理系であるからという前提は正しいのでしょうか。 また理系は小説を読まないという前提は事実でしょうか。 もうひとつ質問の意図がわかりません。
補足
回答ありがとうございます。 僕のいう理系というのが、文系の中でも「走れメロス」や「坊ちゃん」などからたくさんのことを学んだであろう文学部の人達(これは全くの偏見ですが)に対して全くの対極に位置すると思われる小説を全く読んでこなかった理系の人という意味、かな? あまり深く考えていませんでした。 正直タイトルがまずかったですね^^; ちなみに理系は小説を読まないというとは全く思っていません。 再度質問させていただきます。 僕は今までにあまり小説を読んでこなかったのですが、そのせいか、この間読んだ太宰治の「ダス・ゲマイネ」、「満願」などの良さが分かりませんでした。 正直、面白くないという先入観はありました。 夏目漱石や太宰治のような文豪と呼ばれるような方々の小説の魅力は何なのですか?
- tiltilmitil
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何が面白い、って簡単にいうと、自分とは異なる価値観での世界が垣間見えることでしょうか。メロスの方はツッコミ入れるのに最適な話という評価ですけどね。 ちなみに昔から活字派ですが一応理系、現在の仕事も工学系です。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 僕が本を読むのは大半が娯楽のためではなく勉強のためです。 今まで主に理系の本ばかり読んでいたのですが、もっと視野を広げ、たくさんのことを学びたいと思い、全く手を出さなかった小説を読もうと思いました。 数ある小説の中でも、比較的古い時代に書かれたにも関わらず、今の時代まで生き残り、多くの人に読み継がれた夏目漱石らの作品には何か学ぶべきものがあると考えました。 しかし素人には難しかったようです^^;訓練をつんで読めるように頑張ります。 付き合っていただいてありがとうございました。