留袖には普通、紋が入っています。
一つ紋で着ていっても大丈夫ですよ。
色留袖に5つとかついていると、格が上すぎて着にくいため、最近ではなかなか五つ紋は入れないようです。
留袖と訪問着の違いですが、大まかにいえば、「留袖も訪問着も縫い目をまたいで柄が連続するもので、違いは留袖は上半身には模様がない」です。
留袖は膝から下くらいにのみ柄が入り、素材(縮緬)も柄もだいたいパターンがあります。
(吉祥柄などを中心に、伝統的なモチーフが多い)
柄はたいてい友禅染で、金銀を使ったり、刺繍があしらわれています。
黒地のものが黒留袖、それ以外は色留袖です。
訪問着はよく呉服屋さんのウィンドウにあるように、全体を広げると柄が一続きになっていて、一枚の絵のように見えるものです。
綸子、縮緬だけでなく、紬素材のものもあります。
柄も昔のお嫁入り支度に作ったような、素人目には色留袖とどう違うのかわからないようなものから、ぼかしが入ってるだけじゃないの?というような柄とも染めの加減ともいえるようなものまで様々です。
・黒留袖には日向紋(白く染め抜いた紋)のを五ヶ所にいれる五つ紋。
・色留袖には日向紋の五つ紋、三つ紋、一つ紋。
・訪問着には日向紋の一つ紋。
の組み合わせが基本です。
色留袖と訪問着には他に、日向紋よりもくだけた、中陰紋(日向紋の枠だけを白く染め抜いたもの)、陰紋(日向紋を白黒反転させたもの)、さらに略式の刷り込み紋(白以外の色で染める)、縫い紋(紋を刺繍する)などを使うこともあります。
これらの紋の種類と数、着物の布地や柄などと合わせて格(どれくらいの場所に着ていけるか)が決まります。
お礼
とても詳しく教えて頂きありがとうございました。 とっても良く分かりました!! 勉強になりました。 本当にありがとうございました!