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文化祭で劇団四季の「wicked」を上演するための著作権条件について
- 高校1年生の者が文化祭のクラス劇で劇団四季の「wicked」を上演したいと考えています。
- 営利を目的とせず、観客からの料金を取らず、出演者に報酬を支払わない条件を満たすならば、著作権者の許諾なしに上演が可能ですが、過去に同様の条件で学校が訴えられた事例もあるため、注意が必要です。
- 上演を行う場合、劇の時間を短縮し、シナリオや脚本は劇団四季のものにできるだけ忠実に再現し、音楽は劇団四季版のCDを使用し、舞台や衣装も劇のイメージを壊さないよう再現することが必要です。
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>文化祭のクラス劇で劇団四季の「wicked」を上演したいと考えています。 1.営利を目的としていない 2.聴衆又は観衆から鑑賞のための料金を取らない 3.演奏したり、演じたりする者に報酬が支払われない これらの条件を満たすならば著作権者の許諾なしに上演が可能と複数のウェブサイトで見かけ、 Re:ウエブサイトで見かけというより、日本の著作権法で上記の条件にかなうものに著作権を主張してはならないと、権利の濫用を制限しています。 従いまして、誰かに断る必要はありません。 もちろんCDを掛けることも問題ありません。 以下は著作権法のコピーです。 第五款 著作権の制限 (営利を目的としない上演等) 第三十八条 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。 第四十八条(出所の明示) 3 第四十三条の規定により著作物を翻訳し、編曲し、変形し、又は翻案して利用する場合には、前二項の規定の例により、その著作物の出所を明示しなければならない。 >今回の場合条件を満たしていると思われますが、過去に文化祭の演劇(条件満たしている)で学校が訴えられた事例を知っているので以下のことが著作権に違反していないかご意見を頂きたく書き込みを致しました。 Re:訴えられた例を私は知りませんが、普通はあり得ないので、何かの間違いだと思います。 訴えること自体が権利の濫用となります。まず勝訴の見込みはありません。 負けることが判っている裁判を費用をかけて起こす人はいません。 法律で認められていることをおこなっている人を訴えることはできませんので、可能性としては、 ゲストを呼んで、車代を払った。 パロディにして、原作の品位を著しく傷つけた。 くらいしか考えられませんが、その場合でも、普通は警告を受けて「すみませんでした。」と謝罪すれば、訴えられることはありません。無視していると感情を害して訴える人もいるかもしれませんが、著作権法は親告罪といって、被害をこうむった本人または代理人しか訴えることはできません。しかも訴える以上は、その不法行為によって、自分は金額でいくら損をしたかを根拠を上げて示し、いくら弁償してほしいのかを訴状に書かなければなりません。「気に入らん!!」だけで他人を訴えることはできないのです。 訴状を読まないとなんともいえませんが、「訴えられた」ということ自体は何の意味もありません。「なぜ訴えられたのか」、「判決はどうなったのか」ということが重要です。 もし「訴えられたらしい」ということであれば、キチンとその理由と、判決がどうなったのかまでを調べないと意味がありません。訴えた人が敗訴したのなら、今後、同じ事例についてはOKというお墨付きが出たという好ましいことでもあるからです。 私の知る限りでは、劇団 四季が高校を訴えたという事例は国内で一件もありません。 相当多数の人が、四季に対して、チクリのような情報や問い合わせを行っているはずですが、誰であろうと、法律で許されている上演については訴えようがありません。 私の見解では、だれにも断らずに上演するのが一番良いと思います。 許可を求められると、翻案権・同一性保持の問題また、果たして自分に許諾件があるのだろうか?などで、求められたほうが困ることになります。 あなたも高校生なら、四季の立場にたって、訴状を書いてみれば判ります。 まず、 1.その上演は何という法律の第何条に違反している。 2.その上演の結果、劇団四季が金額でいくらの損害をこうむった。その根拠はこうである。 3.その上演の結果、作品の品位が著しく傷つけられた、その部分はこの箇所であって、このように不適切である。ついては慰謝料がほしい。 ただし、3.については、劇団四季が訴えることはできません。原作者本人のみに訴える権利があります。 いかがでしょうか?訴状の書きようがないことがお解かりいただけることと思います。 >念のため許可を取るつもりですが新しい作品ですし、許可を頂けるかどうか…(可能だとしてもあくまで‘黙認’の形でしょう)。 また許可を取る際は四季にのみ問い合わせれば良いのでしょうか。 Re:許可を求めてはいけません。上演しづらくなります。 下記の劇団四季オフィシャルサイトにQ&Aがありますが、そのなかで、 「高校での上演があることは認識しているが、現在は所轄官庁と折衝している」という旨が書かれています。 言葉を代えれば、「高校での上演は、現行法では合法と認識している」ということが書かれているのです。 また、「原作者等、本来の著作権者にもそのあたりを説明している」旨も書いています。 すなわち、これは、日本の法律に照らして違法性はなく、四季には訴えの権利がないということを、海外の権利関係者に解っていただけるように説明していると書いているのです。 写真の使用については、ハッキリと「四季は許諾権を持っていない」と明言されています。 「許諾件がないのに、問い合わせについてOKとか否かを答えることはできない」という旨も書かれています。したがって、許諾を求められればOKとは言えない、その権限は四季にはなく、お断りするほかはありません、ということが書かれているのです。 Q&Aを熟読してください。 要は、 学校での上演は知っているが、現行法に照らして合法と認識している。 写真等の使用については、許諾権限がないので当然黙認している。しかし、使用の許可を求めらた場合は「NO」と答えている。 あまりにもイメージを低下させるものには削除要求をしている。 舞台の写真については、多くの権利関係があり使用は不可 ということです。 したがって、イメージをそこねるものでなければ、黙ってやって下さい、許可を求める必要は、ありません、ということです。 どこを探しても、「上演する場合は、四季に届けてください」とか、「許諾を求めてください」とか、「許可なく上演はしないでください」などとは書いていません。 四季は、黙認するが許可を求められれば「NO」と言いますよ、というスタンスを取っています。 「教えて!goo」などの質問コーナーでは、専門知識を持たずに、自分の感性で、それはOKだろうとか、ダメだろうとか書かれますので、それらの見解に惑わされないようにしてください。最後は自己責任になりますが、それなりに根拠のある意見を参考にしてください。 http://www.shiki.gr.jp/closeup/FAQ/index.html Q.ある学校で、生徒たちが『キャッツ』や『オペラ座の怪人』『ウィキッド』などの劇団四季ミュージカルを上演すると聞きました。問題はないのですか? A.劇団四季で上演している海外ミュージカルの日本語上演の許可は、劇団四季だけがこれを受けています。従って、その他の上演は許可を受けていない、と考えられます。 一方、さきごろ行われた著作権法の改訂の結果、営利目的でない場合(つまり入場料を徴収せず、かつ関係者に報酬が発生しない場合)には、著作権者に許諾を得なくても、公表された著作物を上演出来ることになっています。この結果、昨今この種の上演が急に増えてきました。 劇団四季としては、 1.海外にある著作権者の権利まで日本の著作権法で拘束できるのか 2.完全上演ではなく、一部省略や改編を加えた上演は許されるのか という2点をもって所轄庁と折衝している最中です。 四季と関係のある海外著作権者に対しては誤解を受けないよう、日本の国内事情と四季が講じている対策について逐一説明しています。 Q.個人のホームページやブログで劇団四季ホームページにある写真を使っても良いですか? A.劇団四季は、第三者のホームページでの写真(画像も含む)の使用に対して許諾権を持っておりません。 現実問題として無断で、ポスター、チラシ、オフィシャルウェブサイト等の画像(写真)を使用している個人ホームページがあることは、劇団四季でも認識しております。現状では、営利目的や著しく名誉を毀損するもの、イメージを低下させる内容であるもの等、四季が悪質であると判断した場合以外は特に削除をお願いしてはおりません。 しかしこれは使用を許可しているということではありませんし、また劇団四季が画像(写真)に関する権利を放棄しているということでもありません。 舞台写真をホームページで利用するには、写真家の著作権、被写体の肖像権、作品の原作者の著作権など様々な権利についてすべて許諾をとる必要があります。劇団四季は写真家から第三者のホームページでの利用について、許諾を与える権利を得ておりませんので、お問い合わせいただいた場合には一律認めない方針を取らせていただいております。
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no2です。 以前読んだ新聞記事では アメリカの著作権管理会社が直接 上演した学校へ金額を支払えと来たようです。学校は予定通り上演はしたようですが、学校側は弁護士と相談し監督官庁とも協議したようです。学校側としては振り回された感じです。 監督官庁は文化祭での著作権侵害の注意喚起をしたようです。このような問題が生じたからには 簡単に学校側からOKがでるかどうか? 当事者の校長の談話には「もう触れないでほしい話」と声を落とした。とあります。 結局、会社側は裁判までに持ち込みませんでした。
お礼
学校が交渉済みだったことがわかりました。 ご回答どうもありがとうございました。
四季HPのクローズアップにも書いてあるので見て下さい。 http://www.shiki.gr.jp/closeup/FAQ/index.html >2時間余りの劇を1時間に短縮(音楽短縮含む) あくまでもその通りに演じることが基本で 勝手に改変することは 著作権の侵害に当たりそうです。 USJでウィケッドを上演しています。同じロゴを使用しているので 四季と同じミュージカルなのですが 30分ほどの短縮バージョンなので(エルファバとグリンダの友情を中心としたもの)短縮するヒントになるかと思います。1日2度3度と見ることができます。ただ英語と日本語のちゃんぽんです。英語の場合は字幕が出ます。思うにエルファバはアメリカからつれてきた俳優さんだからだと思います。
お礼
USJのウィケッドのことは知りませんでした。USJにはよく行くので参考にしてみます。 ご回答ありがとうございました!
- todoroki
- ベストアンサー率48% (2274/4691)
劇団四季は権利関係については非常に厳しい劇団です。 参考URLは公式サイトの著作権のみのアテンションですが、それでも個人、非営利でも禁止となっています。 四季が特に厳しいわけではなく海外では著作権違反には厳重なペナルティーを科せられるものです。 「wicked」は海外ミュージカルを契約して上演しているわけですからその例に漏れないでしょう。 素人目から見ても、四季版のCDを使用する点が引っかかるのではないでしょうか。 市村正親さんが「オペラ座の怪人」をもじった「市村座の怪人」というお芝居を上演したときも 著作権に引っかからないように、使用曲は似た雰囲気に全部作曲してもらったそうです。 とにかく劇団四季の本部に問い合わせてみましょう。 ほかに許可を得る必要があればそれも教えてくれるはずです。 上演が可能なら許可を下さるでしょう。 黙認なんてあいまいな形をとりはしないと思います。 海外との契約関係はそんなに甘いものではありません。 しかし、あのミュージカルを1時間に短縮してどうなるんでしょうね。 だったら「wicked」と名乗る必要もないし、そうすればお目こぼしいただけるのでは?
お礼
とても参考になりました。 著作権に対して敏感にならなければいけないと考えさせられました。 どうもありがとうございました。
お礼
私もオフィシャルサイトのQ&Aを見て回答者様と同じことを考えました。 学校が交渉済みだったため、問い合わせは不要ということです。 ご丁寧にどうもありがとうございました。