勘違いしてます。
まず簡単な酸化のほうから説明します。
1.0 酸化
酸化とは、対象とする物質が電子を失う化学反応のこと。
具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは、
物質が水素を奪われる反応などである。
酸化とは、問題としている 原子が電子を失う事と覚えてください。
2H2+O2 -> 2H2O
では, 水素分子(原子も)はもともと電子をもっていたが、
それが反応によって酸素の原子にもっていかれた。
したがって水素が電子を失ったので、水素が酸化されました。
またこの反応を酸素について考えると、酸素分子は電子を得たので
還元されたとみることができます。
2.0 酸性 アルカリ性(塩基性)
酸性とアルカリ性には、代表的な二つの定義があります。
より本質的なのは Lewis の定義 ですのでそちらで理解してください。
酸-塩基 の定義
Lowry-Bronstedの定義: 酸とは,プロトン(水素イオン)を与える物質であり
,塩基とはプロトンを受け取る物質である。
Lewis の定義 : 酸は電子対受容体であり,塩基は電子対供与体である
補足説明
電子対との概念が重要になります。 CH4 メタンでは、 それぞれのHと
Cの一本の結合の手は、 電子を二個共有して結合しています。
この二個の電子を電子対と言います。
さて HCl などではこの Clが電子を引き付ける能力が高いので、
HCLを水に溶かせると H+ , Cl- になります。 この状態は考えようによっては、
電子対が H+にはなく、 Cl-には電子対があります。
よってH+は今電子対がないので、電子対を受容する事ができます。
よって酸です。
逆に Cl-はアルカリです。 しかし Cl-はこの状態で安定度が高いので
電子対の供与能力が低く結果として H CL は 酸性になります。
下にこの関係をまとめましたので理解してください
酸と塩基の強さの関係
強い酸 : 強い電子対受容体と弱い電子対供与体の結合体
例 ;
H2SO4 ===== H+ ,,,,,,,,,,,,, + ,,,,,,,,,,,,,,, HSO4-
H-Cl ===== H+ ,,,,,,,,,,,,,, + ,,,,,,,,,,,,, Cl-
強い酸 強い電子対受容体 弱い電子対供与体
弱い酸 : 強い電子対受容体と強い電子対供与体の結合体
例 ;
H-OH ===== H+ ,,,,,,,,,,,,,,,,, + ,,,,,,,,,,,,,,,, OH-
弱い酸 強い電子対受容体 強い電子対供与体
したがって,酸の強さは,対応する塩基の強さによります。
3.0 まとめ説明
酸化とは、変化を言います。つまり電子を奪われる変化を言います。
酸性とは、状態を言います。 電子対を受け入れられる状態を言います。
したがってこの観点でも全くことなります。
ただし、何かの反応がありその反応が酸化反応で
あってその結果としてできた物が 酸性になることは勿論よくあります。
ご質問者の、考えているのはこのような反応であると思います。
電子対という概念をしっかり頭に入れてください。
化学が得意になると思います。
かんばってください。
お礼
ありがとうございます。 どうやら完全に勘違い(混乱)をしていたようです。 反応の概念と、状態の概念をかなり混同していました。 それがよくわかりました。 電子対の概念についてはまったく頭が回っておりませんでしたので、しっかり勉強してより深い理解を求めたいと思います。 貴重なアドバイスを頂きましてありがとうございました。