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レバレッジの仕組みについて
基本的な質問で失礼します。 FXで証拠金によるレバレッジ取引を行う場合、その原資はどこから調達されているのでしょうか。 FX業者から「借りている」という説明を聞きますが、イマイチ理解できません。FX業者はカバー取引を行う場合にレバレッジ分の金額を自己資金を用いていることになるのでしょうか。 もう1点、関連するのですが信託保全サービスを行っているFX業者は顧客の証拠金を取引の原資とせず全て自己資金を用いて取引を行っているのでしょうか。 どなたかご教示頂ければありがたいです。
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借りているというのは概念説明です。 一般にFX業者もカバー取引先に対して一定額の保証金を積んで取引しています。当該保証金の率は顧客に徴求する率より低率である場合が多いです。100倍とか200倍といったレバレッジを可能にしている業者がどうしているのかは、よく知りません。 カバー取引先との取引でも、元本相当額の貸借があるものと見なして金利差額分だけの受け払いが行われています(いわゆる「スワップ」) 銀行間取引では実際にキャッシュデリバリーが行われる場合もありますし、リテールのFX取引と同様にスワップの授受だけが行われる場合もあるそうです。取引銀行間の取り決めによるようです。 信託については信託契約の内容に依存します。顧客の預託金全額を信託して、カバー取引先に対する保証金は自己資金を充てている会社もあります。 倒産時に顧客の預託資金を一般債権と区分して保全するという所期の目的に対して実効性を持たせるには、全額信託すべきだと思いますが、人的・金銭的なコスト負担はかなり大きく、このために競争力のある商品設計が困難になり、結果収益を圧迫するといった悪循環になる場合もあります。 余談になりますが、いまは信託保全していれば安全であるように宣伝されていますが、信託契約の内容によってはまったく実効性の無いものにもなり得ます。証券会社の預り金も信託が義務付けられていますが、こちらは信託契約の内容も決められているのです。 FXの信託契約は義務付けられておらず当然その内容に決まりはなく、また信託契約の内容を完全に開示している会社は見たことがありませんから、わたし自身はFXについて信託保全という謳い文句は信用していません。 それよりも非上場会社については主要株主を重視します。