国語って、0点も取らないけど、満点も取れない科目って言われてますね。
受験科目の中で国語だけは、勉強のみでは身に付かないモノが有るからでしょう。
スポーツで言うと、タッチとかフィーリングみたいなモノで、言葉やトレーニングで伝わらない部分です。
あるいは論理性だけでは無く、感性や才能も必要とする、美術とか音楽みたいな部分。
これを敢えて国語で言うと、
・二次元的な文字の羅列を、いかにリアルな三次元イメージとして持てるか?
・登場人物を具象化して、その心理まで読み取れるか?
・語感などを含め、作者や出題者の意図を、どこまで感応出来るか?
みたいなモノかと思います。
しかしソレでも万全・万能じゃないんです。
例えば世界的に優れたピアニストの演奏であっても、「私はどうしても好きになれない」と言う感性が存在する様に、国語でも全く共感などが出来ない様な場合があります。
従い、結論を言うと、勉強では身に付かないです。
むしろ人間関係とか恋愛の中の方が、身に付くと思います。
例えば、恋人と上手くない状態で、相手の心理を読み切って、先手を打って問題解決する様なセンスは、そのまま小説問題ですからね。
「この時の〇〇子の気持ちを△△と言う熟語を用い、20文字以内で書け」
「〇〇君は、どの様な行動をすべきだったのか、次の中から選びなさい」
となるワケですよ。
逆に言うと、試験問題の登場人物を、実在の知り合いなどに置き換えて考えてみれば良いってコトです。
人間関係的な経験が豊富なほど、その置き換えがリアルになったり、いくつかのパターンを当てはめてみたり出来るんです。
そう言う人間関係などを、疑似的にするのが読書ですから、やはり読書は効果的かと思います。
本の読み方も、読解しながら、同時に先の展開を予想する様な読書をすれば、良い様な気がしますヨ。
作者の構想や意図を、先の読み出来たら勝ちです。
別に読みがハズレても構いません。
予想外の展開などにもキッチリ感応し、最後まで楽しめたら、負けてもスッキリ。
これは共感力がアップするからでしょうね。
もし予想がハズレて、面白くなかった場合、自分が先読みした展開の方が面白そうだった可能性も有り、コレは作者(プロの作家)のセンスを上回ったと言うコトになります。
ガラっと話しは換わりますが、清水義範著「国語入試問題必勝法(講談社文庫)」は、何かヒントにはなるかも知れません。
必勝法でも何でも有りません。ただの短い小説です。
ある種、小説問題を出す出題者側をバカにした様な節もあり、「小説問題の小説など読まなくて良い」と言う様な内容ですから、実際の試験問題で取り上げられる可能性はゼロの小説です。
ただ、質問者様が苦手な小説問題などを、かなり小バカにしてる内容ですから、痛快に感じるかも知れません。
時間があれば、勉強の息抜きにでも、読んでみて下さい。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 想像力を要するという事は人によって個人差が出てきますよね? その差を出さないような問題を作るとなると、大切なところを明白に表さないと行けないと思います。 それを掴むのは評論を解く時と同じなのでしょうか? 特に心情を問われる事が多いみたいですが、問題集《Z会トレーニング(小説編)》の解説を読んでも、いまいち納得行きません。 作者に聞いてもそういうつもりで書いてない。 と言うケースが多々あるそうです。 小説問題は本来取り除くべきなのでは? と自分に言い聞かせているもんですから、上がらないんですね。はい(苦笑)